IPO株の攻略&裏ワザ情報!

2022年3月に新規上場した「IPO株」8銘柄の中で、
株価上昇に期待の2銘柄! 投資判断が“強気”の「メン
タルヘルステクノロジーズ」と「ギックス」に注目!

2022年4月23日公開(2022年10月12日更新)
ザイ・オンライン編集部
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2022年3月に新規上場したIPO株8銘柄の中で、アナリストが「強気」と診断したメンタルヘルステクノロジーズ(9218)ギックス(9219)をチェック!

ダイヤモンド・ザイ6月号の連載「10倍株を探せ!【IPO株】研究所」では、IPO株の専門家であるフィスコの小林大純さんが、2022年3月に新規上場した「IPO株」全8銘柄を「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で評価している。今回はその中で小林さんが注目している2銘柄を詳しく紹介!
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3月に新規上場した「IPO株」は全部で8銘柄!
超大型IPOの上場が中止になるなど、視界不良の状況が継続!

 東証再編前の最後の上場となった3月のIPOでは、8社が新規に登場。ただ、超大型IPOとして注目されていた住信SBIネット銀行をはじめとして、4社が上場中止に。2社の上場中止があった2月に引き続き、IPO環境は良好でないことを印象付けた。

 多くの資金を集めなければならない大型IPOだけではなく、成長投資が先行しているベンチャーも厳しい。このタイプの企業は、利益がまだ小さかったり赤字だったりすることが多く、将来の収益を見込んで公開価格を設定するのだが、その妥当性について理解を得づらいからだ。

 3月上場の8社も、初値が振るわなかった。公開価格比の騰落率は平均でプラス16.3%にとどまり、3社が公開価格割れとなっている。

 一方で、マザーズ指数は2月24日を底にひとまず下げ一服。3月半ばから4月上旬にかけては、約30%もの上昇を見せた。大型株の配当取りに向かっていた個人投資家の物色が、3月末を通過して新興株に矛先を変えたことも背景にあるようだ。

 もっとも、先行きは楽観できないと、フィスコの小林大純さんは指摘する。「成長株の売りが、いったん落ち着いた感はあります。しかし、米国の金融引き締めはこれからが本番です。まだまだ波乱はあるでしょう」

 そんな状況下でのIPO株投資はどうすべきか。小林さんは「2つの戦法がある」という。一つは、短期目線で成長株のリバウンドに乗ることだ。「このリバウンドはしばらく続く可能性があります。ただし、賞味期限の見極めが重要です。たとえば、5月3~4日のFOMC(米国の金融政策決定会合)までか、あるいは決算シーズンまでなのか。慎重に見なければなりません」

 もう一つの戦略は、2~3年といった長期の目線での成長を狙うこと。「そこまでの業績はまだ株価に織込まれていないことが多く、利益を取れる可能性は十分にあります。ただ、こちらは多少の波乱局面にも耐えて、乗り越える覚悟が必要です」

 3月に新規上場した8銘柄については、小林さんの投資判断や分析コメントを参考にしてほしい。さらに、次のパートでは8銘柄の中でも小林さんが「強気」と見ている2銘柄を詳しく解説していこう。
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2022年3月の【IPO株】8銘柄を徹底診断!

上場日 公開価格 初値
(騰落率)
株価
(4/6)
PER
(PBR)
今後1年の
高値予想
(安値予想)
投資判断
2日  ビーウィズ(9216・東P)
1400円 1320円
(-5.7%)
1433円 11.7倍
(4.37倍)
2000円
(1000円)
中立
【分析コメント】コンタクトセンターのBPO(業務の外部委託)が主軸。クラウドなどのデジタル技術活用で同業務の在宅化需要を取込む。ただ、パソナG傘下で親子上場をネガティブ視する向きも。
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3日  イメージ・マジック(7793・東G)
1740円 2800円
(+60.9%)
2054円 9.9倍
(4.50倍)
2800円
(1600円)
強気
【分析コメント】オンデマンドプリントを軸に展開。個人から企業までオリジナルグッズ・製品の作成に対応。類似企業は人気薄だが、EC市場拡大やニーズ多様化を追い風に成長が期待できそう。
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11日  セレコーポレーション(5078・東S)
1900円 1820円
(-4.2%)
1965円 0.7倍
(0.87倍)
2400円
(1700円)
中立
【分析コメント】首都圏でアパート経営を提案。設計や施工管理も。低PERだが22年2月期は多額の特別利益の計上がある。都心の若者向け賃貸アパートのシェア向上で成長軌道に乗れるか注目。
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17日  守谷輸送機工業(6226・東S)
810円 820円
(+1.2%)
1021円 14.2倍
(3.33倍)
1200円
(700円)
中立
【分析コメント】荷物用・船舶用エレベーターの製造から据付、保守、修理まで手掛ける。株式需給面の懸念で初値低調。物流施設の旺盛な投資意欲や老朽化エレベーターの入替需要で業績は堅調。
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23日  TORICO(7138・東G)
1700円 2510円
(+47.6%)
1919円 16.1倍
(2.42倍)
2600円
(1500円)
中立
【分析コメント】「漫画全巻ドットコム」が収益の柱。巣ごもりや『鬼滅の刃』ヒットの反動があるも、一定の需要は持続。小型IPOで初値は伸びたが、海外展開などで成長を加速できるか注視
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28日  メンタルヘルステクノロジーズ(9218・東G)
630円 880円
(+39.7%)
900円 33.8倍
(34.99倍)
1300円
(700円)
強気
【分析コメント】産業医の業務を整理し、クラウド型のサービスで提供。公募・売出規模は比較的小さかったが、ベンチャーキャピタル保有株が多いことで初値が抑えられた。ただ成長期待は高い。
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30日  ギックス(9219・東G)
1070円 1100円
(+2.8%)
1629円 1494.5倍
(7.45倍)
1800円
(1000円)
強気
【分析コメント】企業のデータ利活用を支援する。事業拡大のための投資で今期予想が小幅の黒字にとどまり、初値時は買いが膨らまなかった。成長期待は高く、その後の株価は大きく上昇。
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31日  ノバック(5079・東S)
3000円 2630円
(-12.3%)
2820円 7.5倍
(0.92倍)
3200円
(2300円)
中立
【分析コメント】姫路本社の中堅ゼネコン。防災・減災やインフラ整備、物流倉庫の建設需要の取込みを図る。公募・売出規模がやや大きく初値は不調。公開価格が仮条件下限となった点も気掛かり。
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※データは2022年4月6日時点。

アナリストが特に注目する「3月のIPO株」2銘柄を詳しく分析!
「メンタルヘルステクノロジーズ」と「ギックス」をチェック!

 小林さんが「強気」と評価する1銘柄目は“産業医の仕事”をクラウドで提供するメンタルヘルステクノロジーズ(9218)だ。

 メンタルヘルステクノロジーズは産業医紹介、相談対応、研修、メンタルチェックなど、企業向けメンタルヘルスケアのサービスをパッケージ化してクラウドで提供する企業。同社のサービスを導入する企業の数は、2022年1月末時点で1100超にも及ぶ。

 短期的には、ベンチャーキャピタルの保有株が多いことに注意が必要。株主の売却制限が解除される公開価格の1.5倍(945円)をメドに、当面は上値の重い展開となるだろう。ただ、足元の業績は高成長で、株価上昇の余地は十分ある。

 長期的には、売上金額が大きい大企業向けのサービス提供の拡大や、単価向上による成長を目指す方針。精神疾患患者の増加や各種法整備で、労働者の健康管理に対する企業の社会的責任が増しており、成長期待は高い。

 小林さんが「強気」と評価する2銘柄目は、“データ主導”に企業を変革する事業を手掛けるギックス(9219)だ。

 ギックスは経営課題解決、競争力強化のために、企業内に蓄積されたデータ利活用のコンサルティングや分析を行う。ソフトウェア製品も提供。データ主導の経営・業務判断への変革を促す。

 目先では、米国の金融引き締めが本格化するなか、利益拡大の段階に至っていない点が、ネガティブ視される局面もあるだろう。一方で、成長株に物色がシフトする局面では、売上成長率の高さが評価されそうだ。

 今後はサイエンティストやエンジニアの採用を加速し、年40%の売上成長を目指す構え。JR西日本など、大企業との取引実績が多いことにも注目したい。データ利活用の機運の高まりが追い風だ。
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
341万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1169万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2023年12月末時点。
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