IPO株の攻略&裏ワザ情報!

2022年5~6月の「IPO株」13銘柄の中で株価上昇に期待の2銘柄! 投資判断が“買い”のトリプルアイズ、VTuber“にじさんじ”を運営するANYCOLORに注目!

2022年7月23日公開(2023年1月31日更新)
ザイ・オンライン編集部
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2022年5~6月に新規上場したIPO株13銘柄の中で、アナリストが「買い」「強気」と診断したトリプルアイズANYCOLORをチェック!

ダイヤモンド・ザイ9月号の連載「10倍株を探せ!【IPO株】研究所」では、IPO株の専門家であるダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さんが、2022年5~6月に新規上場した「IPO株」全13銘柄を「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で評価している。今回はその中で小林さんが注目している2銘柄を詳しく紹介!
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5~6月に新規上場した「IPO株」は全部で13銘柄!
成長期待の高い銘柄も多いが、株価水準には注意が必要!

 2022年6月は12社が新規上場。なお、5月のIPOは31日上場のトリプルアイズ(5026)1社のみだったため、今回は同社も併せて紹介する。

 6月も上場中止は1社あったが(ウェルネス・コミュニケーションズ)、公募・売出規模が60億円台と同程度のサンウェルズ(9229)M&A総合研究所(9552)は無事、上場に至った。

 両社とも比較的大きい公募・売出規模だったにもかかわらず、需給面での懸念を跳ね返して初値は堅調。さらに、トリプルアイズの初値は公開価格の2.5倍、VTuber関連で脚光を浴びるANYCOLOR(5032)は公開価格の3.1倍と、大きく伸びた。

 「これを見ると、IPO環境は改善してきた印象を受けます。6月上旬にかけての株式相場全体の上昇で、個人投資家の資金余力が回復したこと。また、下旬に米国の金融引き締め懸念がやや後退したことが、追い風となりました」(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林さん)

 大型株は依然として上値が重く、値動きが軽いIPO銘柄に投資家の物色が向かった側面もあるようだ。ただ、米国の景気と金融政策の先行きをはじめ、今後の不透明感はまだ晴れていない。「以前より環境が改善したのはたしかですが、引き続き状況は注視する必要があるでしょう」(小林さん)

 なお、5~6月のIPO株の初値は二極化しており、先述のように好調の銘柄もあった一方、13社中5社が公開価格割れスタートを強いられた。特に、成長性のイメージのしやすさで明暗が分かれた形だ。「人気銘柄でも、株価が割高すぎないか注意を払ったほうがいいでしょう」(小林さん)
【※「IPO(新規公開株)」の最新情報はこちら!】
【IPO(新規公開株)スケジュール一覧(2021年)】IPOの申込日や幹事証券、注目度などの最新情報を随時更新中!

2022年5・6月の【IPO株】13銘柄を徹底診断!

上場日 公開価格 初値
(騰落率)
株価
(7/4)
PER
(PBR)
今後1年の
高値予想
(安値予想)
投資判断
5月31日  トリプルアイズ(5026・東G)
880円 2200円
(+150.0%)
1132円 57.0倍
(12.68倍)
2500円
(750円)
買い
【分析コメント】システム開発とAIサービス。3月に上場中止後、公開価格を引き下げての再挑戦。ベンチャーキャピタル保有株が多かったが、IPO規模の軽量感や成長期待で初値は大幅高に。
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6月8日  ANYCOLOR(5032・東G)
1530円 4810円
(+214.4%)
5620円 44.3倍
(26.65倍)
1万円
(4500円)
強気
【分析コメント】VTuberのマネジメント会社として初のIPOとあって、注目度は急上昇。公募・売出規模は比較的大きめだったが、それ以上に多額の買いを集め、好調な滑り出し。
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20日  ヤマイチ・ユニハイムエステート(2984・東S)
950円 878円
(-7.6%)
760円 4.2倍
(0.50倍)
900円
(700円)
中立
【分析コメント】近畿圏を中心に不動産開発。20年に上場中止後、ユニハイムエステートを吸収合併して上場。配当利回りは約4%と高いが、今期の減益予想もあり、成長期待はいまひとつ。
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23日  ホームポジション(2999・東S)
450円 465円
(+3.3%)
462円 5.2倍
(0.75倍)
530円
(410円)
中立
【分析コメント】静岡地盤で戸建分譲を展開。デザイン性が高く良質、かつ合理的な価格の住宅を供給。全国展開に意欲を示すが、まず関東でシェア拡大が進むか注視。物色人気には乗りづらい。
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23日  坪田ラボ(4890・東G)
470円 794円
(+68.9%)
727円 101.0倍
(24.56倍)
1000円
(600円)
中立
【分析コメント】慶應大学発で近視・ドライアイ・老眼を中心に研究開発。近視進行抑制メガネはジンズHDと組み、26年度の発売を見込む。黒字の医療ベンチャーで人気化も、妥当な株価水準。
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23日  ジャパンワランティサポート(7386・東G)
1640円 1480円
(-9.8%)
1309円 8.4倍
(2.16倍)
1500円
(1100円)
中立
【分析コメント】住宅設備機器の延長保証事業。故障・不具合の修理業務等を代行。ほかのIPO企業に比べ、地味と受け止められた。住宅点検・リペアサービスなどの新事業で、さらなる成長を図る。
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24日  マイクロ波化学(9227・東G)
605円 550円
(-9.1%)
716円 241.1倍
(17.35倍)
1000円
(400円)
中立
【分析コメント】化学産業の製造プロセスを、熱と圧力から電気由来のマイクロ波に置き換える技術を持つ。CO2削減への貢献期待で株価上昇も、今期ようやく黒字化見通しの段階で、高PER。
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27日  イーディーピー(7794・東G)
5000円 8200円
(+64.0%)
8100円 42.4倍
(10.08倍)
1万3000円
(5000円)
中立
【分析コメント】ダイヤモンドの人工合成技術を持ち、単結晶ダイヤモンドを製造販売。採掘での環境破壊懸念で人工ダイヤの需要増大。工業用でも用途が広がりそう。ただ、PERは高水準。
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27日  サンウェルズ(9229・東G)
1940円 2300円
(+18.6%)
2737円 49.1倍
(37.19倍)
4000円
(2500円)
強気
【分析コメント】パーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」などを運営。前期3月末時点の12施設に加え、今期8施設を開設予定で、さらなる全国展開を計画。事業拡大の余地は大きい。
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28日  ヌーラボ(5033・東G)
1000円 955円
(-4.5%)
795円 66.6倍
(12.07倍)
1000円
(650円)
中立
【分析コメント】クラウド型のプロジェクト管理ツール「Backlog」が主力。用途は多岐にわたり、有料契約件数は順調に増加。ただ、積極的な成長投資で今期は減益予想。初値もやや低調だった。
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28日  M&A総合研究所(9552・東G)
1330円 2510円
(+88.7%)
1999円 42.0倍
(24.61倍)
3500円
(1500円)
強気
【分析コメント】M&A仲介会社。DX・AI技術を活用し、自社開発システムにより完全成功報酬の料金体系や、業界平均を上回る成約速度を実現。中小企業のM&Aニーズは高く、業績が急拡大。
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29日  マイクロアド(9553・東G)
1410円 1290円
(-8.5%)
932円 64.0倍
(6.90倍)
1500円
(800円)
強気
【分析コメント】サイバーエージェントの子会社で、広告配信プラットフォームなどを提供。特別損失計上の影響もあって今期ベースのPERは高水準だが、来期業績を見越した見直しに期待。
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30日  AViC(9554・東G)
1020円 1266円
(+24.1%)
1094円 30.7倍
(14.05倍)
2000円
(850円)
強気
【分析コメント】ネット広告、SEOコンサルなどのデジタルマーケティング。類似企業が増えてやや目新しさに乏しいが、主力とする運用型広告の効果が評価されるなどで、業績は急成長。
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※データは2022年7月4日時点。

アナリストが特に注目する「5~6月のIPO株」2銘柄を詳しく分析!
「トリプルアイズ」と「ANYCOLOR」をチェック!

 ここからは、5月と6月のIPO株の中でも、小林さんが特に注目する2銘柄を見ていこう。

 まずは、AIによる画像認識サービスを手掛けるトリプルアイズ(5026)だ。

 トリプルアイズは、システム開発とAIエンジンによるサービス「AIZE」が主力。特に後者は、ヤマダデンキの顔認証決済サービスなどの実績で注目される。ほかにも、大手との取引は数多い。技術力と実装力が強みで「本当に使えるAIプロダクト」を提供。株価は初値後の調整で過熱感が薄れた。2023年8月期以降も、高採算のAIZE部門の拡大に期待が持てそうだ。

 続いて紹介するのは、初のVTuber関連IPOのANYCOLOR(5032)だ。

 ANYCOLORはVTuberグループ「にじさんじ」を運営。ファン増加でライブストリーミングやコンテンツ販売収益が拡大し、企業のプロモーション案件も伸長している。2023年4月期の業績も、高成長を継続するとの予想。株価に割安感があるとはいえないが、足元の成長率の高さや目新しい事業内容で、高PERでも許容されやすいだろう。
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2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
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※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
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