不景気に強い米国株のディフェンシブ株で、安定需要に加えて業績成長にも期待できるのは「イーライ・リリー」と「IBM」の2銘柄!
発売中のダイヤモンド・ザイ9月号は、特集「【米国株】リアルレポート」を掲載。この特集では、米国に在住するストラテジストなどの株の専門家が、米国の”今”をレポート。物価や不動産価格の現状や、今米国で注目されているニュース、また、今だからこそチェックしたい米国株などを紹介しているので、米国株投資に興味がある人には役立つはずだ。
今回はこの特集から、マンハッタン・グローバル・フィナンシャルCEOの森崇さんが注目する「不景気に強い米国のディフェンシブ株」2銘柄を紹介!
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新薬に期待される製薬会社の「イーライ・リリー」や、
クラウド事業への注力でインフラ関連株になった「IBM」に注目!
米国では、インフレ退治のための利上げが実施され、それに伴う景気減速の懸念が広がっている。こうした不安定な状況下では「安定成長が期待できる『ディフェンシブ株』に注目したい」と、マンハッタン・グローバル・フィナンシャルCEOの森崇さんは話す。
ディフェンシブ株とは、景気に左右されにくい株のことだ。たとえば、食品や医薬品は景気が悪いからといって、需要がなくなることはない。また、社会生活を支えるインフラに関連した企業も、ディフェンシブ株の一種だ。
インフラといえば、通信や電力などが思い浮かぶが、今は太陽光発電やクラウドなども新たなインフラとなっており、「今後景気が悪化したとしても、投資が拡大していくため、関連企業は業績のディフェンシブ力が強い」と森さんは分析する。
そこで、ここからは森さんが注目する米国の「ディフェンシブ株」2銘柄を紹介しよう(※株価などの数字は7月5日時点)。
最初に取り上げるのは、研究開発重視型の製薬企業・イーライ・リリー(ティッカーシンボル:LLY)だ。
イーライ・リリーは、糖尿病治療のインスリンをはじめ、世界初の医薬品を数多く創出。糖尿病関連に強みを持つほか、抗がん剤や免疫関連分野でも知られる企業だ。開発中の新薬候補が多いことも強み。1~3月期は15%増収と好調が続いており、粗利益率も76%で、高収益なところが魅力だ。
続いては、クラウド事業に注力するIBM(ティッカーシンボル:IBM)だ。
IBMはクラウドやビッグデータに軸足を移しており、新たなインフラ関連株に。1~3月期決算では、売上高が予想を上回り、クラウドベースのソフトウェア提供を中心とする事業が好調だ。予想PERが約14倍、配当利回りが4%超と、株価が割安な点も魅力といえる。
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