IPO株の銘柄分析&予想

2023年1~2月の「IPO株」2銘柄について詳しく解説!
AI・クラウド関連で人気化した「テクノロジーズ」と
「プライム・ストラテジー」は投資タイミングに注意

2023年3月25日公開(2024年1月18日更新)
ザイ・オンライン編集部
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2022年1~2月に新規上場した「IPO株」2銘柄について、アナリストが詳しく解説!

ダイヤモンド・ザイ5月号の連載「10倍株を探せ!【IPO株】研究所」では、IPO株の専門家であるダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さんが、2023年1~2月に新規上場した「IPO株」2銘柄について、「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で評価している。今回は、その分析結果を詳しく紹介!
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1~2月に新規上場した「IPO株」は2銘柄のみ!
どちらも成長性のある銘柄だが、買うタイミングに注意!

 2022年12月は20社以上が新規上場したが、2023年1~2月のIPOは2銘柄のみ。例年1~2月はIPOが少ない時期だが、昨年は7社が新規上場したことを考えると、今年は特に少なかったと言える。ただ、3月には住信SBIネット銀行(3月29日上場予定)や、VTuber関連事業のカバー(3月27日上場予定)など、多くのIPOが予定されているので注目したい。

 2023年最初のIPOとなったのはテクノロジーズ(5248)で、初値は公開価格の3.7倍だった。2月に上場したプライム・ストラテジー(5250)の初値も公開価格の2.3倍で、どちらも好発進を切ったと言える。
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 ここからは、この2銘柄について掘り下げて紹介していこう。まずは、映像ソフトウェア制作や、人材派遣会社向けの業務管理ツールを提供するテクノロジーズだ。

 テクノロジーズは営業利益の伸びの見通しが良好で、公開時の時価総額が約27億円と小型株だったことから、初値は3.7倍に。ただ、3月3日時点では予想PERが約98倍と、株価に過熱感があった。

 3月15日に2023年1月期(通期)の決算を発表。営業利益が前期比178.4%増となるなど好調だったが、同時に2024年1月期の業績予想を発表し、営業利益の予想が前期比1.4%減となることを明らかに。業績成長の勢いが鈍ったと見た投資家が多かったのか、翌16日には一時ストップ安を付け、上場来最安値を更新している。
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 続いて紹介するのは、ウェブサイト管理システムを、高速かつ安全に稼働させる「KUSANAGI」などを展開するプライム・ストラテジーだ。

 プライム・ストラテジーはサイト運用・保守によるストック売上が中心で、クラウド化を追い風に高成長が期待できる。ただし、株価は3月に入ってから下落基調。2月上旬は、米国の利上げ停止への期待から新興株全般が大きく上昇していたが、その後の米国の金利再上昇とともに、新興株は軟調に。そのうえ、米国の銀行破綻が相次いだことも、株価下落の背景にある。

 出口が見えづらい状況だが、そもそも「米国の金利上昇局面になると、高PER銘柄は売られやすい傾向があります」とダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さんは指摘。プライム・ストラテジーや先ほどのテクノロジーズも、値下がりしたとはいえ、まだ割高感はあるので、調整が続く可能性もあるだろう。投資する場合は慎重にタイミングを見極めたい。
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2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
341万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1169万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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