個人投資家の「株で勝つ!」投資手法を徹底解剖!

【個人投資家】2023年「儲けた株」「損した株」を発表!儲けた株1位はEV重点投資で高評価のトヨタ自動車、損した株1位は大幅な赤字予想で株価急落のニデック

2023年12月29日公開(2024年4月5日更新)
ザイ・オンライン編集部
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2023年に個人投資家が「儲けた株」ベスト3と「損した株」ワースト3を発表! ザイ読者のリアルな投資成績を公開!

発売中のダイヤモンド・ザイ2024年2月号は、年末の恒例特集「ザイ読者のリアルな投資成績!【株の大反省会】」を公開! この特集では、2023年のトレードに関する読者アンケートの内容を公開。読者が儲けた株や損した株を聞いているほか、失敗談や反省の弁、うれしい成功談も多数取り上げているので、投資の参考になるはず。さらに「2023年は5本の投資信託を買った」という、元AKB武藤十夢さんの“通信簿”も公開!

今回はこの特集から、2023年にザイ読者が「儲けた株」ベスト3と「損した株」ワースト3を紹介!
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2023年は相場の好調を受けて6割の読者が「好成績」という結果に!
読者が儲けた株の1位は「トヨタ自動車」!

 1年間の投資をザイ読者と振り返る「大反省会」の季節がやってきた! ダイヤモンド・ザイ編集部は2023年11月9~23日まで、ザイ・ウェブ会員を対象にアンケートを実施。今回は399人が回答してくれた。

 アンケートによると、2023年の投資成績は「うまくいった」「まあまあ、うまくいった」と回答した人が全体の64%で、好成績の人が多かった。ちなみに、2022年のアンケートでは、好成績だった人が全体の40%にとどまっている。2023年は日経平均株価も大きく上昇しており、個人投資家にとって良好な相場状況だったと言えるだろう。2023年の投資はうまくいった人が多かった!

 それでは、具体的にどのような株で儲かり、どのような株で損をしたのか。アンケートでは儲けた株、損した株を具体的に聞いているので、名前が多く上がった株をそれぞれ3銘柄ずつ紹介していこう。
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 まずは「2023年に読者が儲けた株」ベスト3を1位から順番に見ていこう。

 読者が儲けた株の1位はトヨタ自動車(7203)。佐藤恒治新社長がEV(電気自動車)に積極姿勢を示し、上昇のキッカケをつかんだ。全固体電池の量産実現への動きも、好感される要素に。回復傾向の世界生産や円安により、中間決算の純利益は過去最高。株価は年初から約60%も上昇し、上場来高値を更新(2911.5円)している。「約1年で+27%。配当もいいので長期保有の予定でしたが、予想外の上昇で利益確定しました」(35歳・女性)といった声も聞かれた。
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 読者が儲けた株の2位は三菱商事(8058)。2023年4月以降に50%も株価水準が上昇。「2021年に3324円で購入し、2023年は7184円(+116%)! 4月のバフェット追加購入ニュースの前に、ザイを見て買っていました。継続保有の予定」(41歳・男性)という、うらやましい声も。

 読者が儲けた株の3位はJT(2914)。健康志向の高まりやロシア事業の影響などが懸念されるも、2023年12月期は3期連続で増収増益の予想。「ようやくプラスに。損切りしなくてよかった」(58歳・男性)「夏頃に買って現在+20万円ほど。配当目的だったが、売るか悩む」(34歳・男性)など、さまざまな声が聞かれた。ちなみに、JTは2022年のアンケートで、読者が儲けた株1位に入っている。
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読者が損した株の1位は180億円の赤字予想になった「ニデック」!
注目のテーマ株でも先行きに不透明感がある銘柄には注意!

 続いて「2023年に読者が損した株」ワースト3を見ていこう。正確には1位と同点2位の3銘柄となっている。

 読者が損した株の1位はニデック(6594)。世界でも大手のモーター会社で、EV向けモーターに注力するも、業績は振るわず。主戦場の中国で価格競争に苦しんでおり、開発費もかさんで、今期は150億円の赤字予想となった。注目のEV関連株でありながら、7月の高値から約38%も下落しており、これに巻き込まれた読者が多かった。「CMを見かけて気になり、2023年9月に購入。ただ、10月の決算発表後から下落が止まらない。でも、地元の会社として応援したいので継続保有しています」(36歳・女性)

 読者が損した株の2位は楽天グループ(4755)。携帯事業の不調が重しになっていることはよく知られている。「買った当時はバリバリ楽天経済圏にいて、こんなに楽天ポイントが改悪されるなどと思わず。40%近い含み損です」(50歳・女性)。携帯事業は契約数などで改善の期待も持てそうだが、黒字化するのはまだ先になりそうだ。

 同点で読者が損した株の2位に入ったのがライオン(4912)。「株主優待と配当目当てでしたが、あまりに下がってきたので、保有する400株中300株を売却。円安の影響を読み切れず長く持ちすぎた」(51歳・男性)。競争力低下の懸念もあり、保有中の人は損切りも検討したほうがよさそうだ。

 さて、ここまで2023年の投資に関する読者アンケートの一部を紹介してきた。2024年の投資計画を立てる際は、こうした振り返りも参考になるはず。自分の1年の投資も振り返ってみて、反省すべき点はきちんと反省してから、新年の投資に活かそう!
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