【新NISA】「高配当株」投資で資産1.6億円を築き上げた個人投資家の勝ちワザや、新NISAの使い方を紹介!
発売中のダイヤモンド・ザイ4月号の大特集は「“買い”の株は55銘柄!【新NISA】で1億円!」。資産運用をするうえで、ひとまずの目標金額を「1億円」に設定する人は多いだろう。そこで、この特集では新NISAで1億円を達成するための運用プランを、ファイナンシャルプランナーなどの専門家や、実際に1億円を超える資産を築いた個人投資家に聞いている。新NISAで投資したい、値上がりに期待できる割安株や成長株もピックアップしているので、銘柄選びの際にも役立つはずだ。
今回は、この特集から「高配当株」投資を極めた個人投資家・桶井道(おけいどん)さんの”1億円への道”を公開!
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タネ銭を作ってから「高配当株」投資にシフトし、47歳で1億円達成!
「累進配当」方針の大型株に注目して大成功!
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個人投資家の桶井道(おけいどん)さんは、47歳のときに資産1億円を達成してFIRE。現在は日本と世界の大型高配当株・増配株に幅広く投資し、資産を増やしている。
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桶井さんが株式投資を始めたのは25歳からだが、高配当株投資がメインとなったのは40歳を過ぎたころ。というのも、社会人になってからは給料の半分を貯金や投資に回す生活を続け、39歳時点で資産は4600万円に達したものの、30代後半に持病が悪化。40歳を過ぎると「定年まで働き続けるのは難しい」と悟ったことで、不労所得を得られる高配当株の猛勉強を開始。そして、タイミングよく「アベノミクス相場」が来たこともあり、それまで築いたタネ銭を高配当株に投入し始めたのだ。
「若い時にタネ銭作りを頑張ったおかげで、オカネがオカネを生んでくれる高配当株投資を効率よくスタートできました」(桶井さん)
桶井さんの銘柄選びの基準は、おもに以下のようなものだ。
①大型株(日本株は時価総額1兆円以上が目安)
②高配当か、長期的に増配傾向
③成長市場の事業
④業界1位か2位、もしくはオンリーワン
⑤増収増益
⑥営業利益率が日本株は10%以上、外国株は20%以上
⑦ROEが日本株は8%以上、外国株なら2ケタ
⑧EPSが長期で成長
基本は長期投資で、暴落時は買い増す。配当金は全て再投資に回している。
「特に狙うのは累進配当(長期にわたって減配せず、配当維持または増配)の高配当株。増配が続けば、購入株価に対する配当利回りが上がっていき、元は利回り3%でも10~20年保有すれば10%も狙える。値上がり益も期待できます」(桶井さん)
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この狙いが当たったのが、2018年12月に買った三菱商事(8058)。当時の配当利回りは約3.7%だった。累進配当の方針を打ち出していたことなどから投資に踏み切ったが、その後、バフェットの商社株買いなどもあって株価は2.4倍に上昇し、含み益は約5年で960万円に膨れ上がっている。増配も続き、買い増しで取得単価が下がった結果、買い値での利回りは約7%にもなっている。
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海外の増配株もプラスして、ますますパワーアップ!
今後の目標はあと10年で資産2億円達成&年間配当額300万円!
ずっと日本株だけ売買していた桶井さんだが、44歳から米国などの先進国株にも投資を始める。すると、成長力が高い米国株に引っ張られ、資産増の勢いが加速した。
外国株も、銘柄選びの基準は日本株とほぼ同じだという。保有株数トップは米国株のマイクロソフト(MSFT)。高配当ではないものの、22年連続で増配中だ。2018年に購入してから現在までの間に株価は約4倍となり、含み益は約450万円に達している。外国株を選択肢に加えてから成績が上がり、1億円達成の原動力になったという。
なお、現在マイクロソフト以外で保有株数が多いのは、オランダのASML(ASML)、米国のビザ(V)、MSCI(MSCI)、台湾のセミコンダクター(TSM)あたりだ。
「外国株は、高配当でなくても増配していたら買います。外国株は難しいイメージがありますが、日本人はマイクロソフト製品もVISAカードもマクドナルドも、当たり前に利用しています。そう考えると、日本企業の株を買うのと何が違うのか? と考えるようになったんです」(桶井さん)
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現在は、世界30カ国の高配当・増配株をメインに分散投資。日本株と外国株の比率はおよそ半々だ。2023年の年間配当額は約210万円(手取り)で、FIREした時点の120万円から大幅に増えている。
「今の目標は60歳で資産2億円+年間配当額300万円です」(桶井さん)
そんな桶井さんに、新NISAはどのように使っているかを聞いたところ「つみたて投資枠はS&P500連動のインデックス型投資信託に毎月10万円ずつ投資して最短5年で埋め、60~65歳で全額利益確定したあとは、高配当株に投資する東証ETFに乗り換え。投資信託を取り崩すのではなく、ETFの分配金を受け取る形にする計画」だという。
一方の成長投資枠では、日本の大型の高配当株に分散投資。「特に、将来的な利回り上昇を狙える増配株を複数保有します。増配株は値上がり益も狙えますしね」(桶井さん)
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