【米国株】長期で保有すれば米国株はプラスになる確率が極めて高い!? 米国株が長期での資産形成に向いている「3つの理由」を解説!
発売中のダイヤモンド・ザイ2026年1月号は、特集「AI時代の今こそ【米国株】で老後資産を作ろう!」を掲載! 世界中から注目される米国株だが、これまでに何度となく危機に見舞われてきた。しかし、そのたびに復活を遂げ、株価は上昇し続けている。この特集では、来るべきAI時代に主役となりそうな米国株に注目。危機が到来しても底力に期待できる銘柄をピックアップしているほか、個別株以外の方法で手軽に投資する方法も紹介しているので、投資の参考になるはずだ。
今回はこの特集の冒頭から、米国株の強みを解説した記事を公開!
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S&P500は1980年から今までに約60倍に上昇!
米国株は何度も危機を乗り越えて成長し続けてきた!
老後の資金作りを目的に投資をしている人は多いだろう。王道は投資信託の積立や日本株に投資することだが、米国株も有力な選択肢だ。日本株に比べて、米国株はリスクが高いと感じる人もいるかもしれない。しかし、米国株には「長期の資産形成に最適」といえる3つの強みがあるので、スルーするのはもったいない。
1つ目の強みは、あらゆる危機を乗り越えて「長期的に見ると株価が大きく上昇している」という点。たとえば、米国株の代表的な指数であるS&P500は、1980年から現在までで約60倍に上昇している。
この間、1987年のブラックマンデー、2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマン・ショック、2020年のコロナ・ショックなど、世界的な経済危機が何度もあった。米国株も短期的には大きく下落する局面があったが、それらをすべて乗り越え、高値を更新し続けてきている。その圧倒的な回復力こそ、米国市場の底力を示しているのだ。
S&P500を20年間保有するとプラスになる確率は100%!
日本株よりはるかに高く、長期投資に適している!
2つ目の強みは「10年、20年と長期で持てば、損をする確率がほぼゼロ」という点。S&P500のローリング・リターン(一定期間ごとの運用成果を継続的に算出したデータ)を見ると、1年保有でプラスだった確率は78.3%。しかし、保有期間を10年に延ばすと93.5%、20年ではなんと100%になる。つまり、20年間持ち続けた投資家は、どのタイミングで買っても損をしていないという驚異的な成果を出しているのだ。
ちなみに、日経平均株価の場合はバブル崩壊の影響もあり、10年、20年保有してもプラスになる確率は50%台にとどまっている。この結果からも、長期投資においては米国株のほうが、日本株より安定的に資産を増やせることがわかる。米国在住のストラテジスト、ポール・サイさんはこう指摘する。
「米国株への投資は、単に“米国企業”に投資することではなく、“米国という市場の成長”に投資するという発想が重要です。米国は、国としての信頼性をはじめ、資金の集まりやすさ、企業を育てる制度の柔軟さなど、構造的に株式市場が強い。こうした点からも、老後資産を築くうえで、米国株は欠かせない存在といえるでしょう」(ポール・サイさん)
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米国株の3つ目の強みは「将来が楽しみな有望企業が勢ぞろい」しているという点だ。「米国には、イノベーションを生み出し続ける企業が集中している」と、米国のハイテク株に詳しいむさし証券の杉山武史さんは話す。
「AIや自動運転、ロボティクス、再生エネルギーなど、次の時代を切り拓く産業の中心には、常に米国企業がいます。たとえば、エヌビディア、マイクロソフト、テスラ、アマゾン、アルファベット(グーグル)など、いずれも世界の産業構造を変える力を持つ存在です。新しいテクノロジーやビジネスモデルが次々と誕生する米国市場では、今後も次の成長株が生まれ続けるでしょう」(杉山さん)

こうした成長企業の豊富さこそ、長期的に米国株を持つことの最大の魅力。直近ではAI革命が起こり、世界中でAI関連企業が注目されているが、その主役といえるのも米国企業だ。
日本からでも、そんなAIリーダーの米国企業に投資することは可能。さらに、AIによって米国企業全体の成長も期待できるため「S&P500やナスダック100などの指数に連動する投資信託やETFを購入するだけでも、AI関連企業の成長の恩恵を受け取れます」と杉山さんは話す。
個別株は少々勇気がいるかもしれないが、メジャーな指数に連動する投資信託やETFなら気軽に買いやすい。2026年の投資の計画を立てる際には、米国株も候補に入れておこう!
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