闇株新聞[2018年]

トランプ相場は新大統領就任でどうなる?2017年はバブル!急落の可能性は!? 闇株新聞が予測する米国経済

2017年1月12日公開(2026年3月19日更新)
闇株新聞編集部
facebook-share
x-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

いよいよ20日に米国にトランプ新大統領が誕生します。当選直後から世界の金融市場は大きく動いているものの、まだ然るべき水準や位置関係を模索している様子。「現時点では厳密に各相場の方向や予想レンジを決めつけることは控え、柔軟に考えてみることが必要」という刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』が、トランプ新政権の経済政策と日本株の行方を考えます。

1月20日、トランプ新大統領誕生
新政権の陣容からわかる基本政策とは

 いよいよトランプ氏が大統領に就任します。議会でも共和党が多数を占め、ねじれは解消されます。大統領と共和党(主流派)とのギクシャクは残ったままですが、とりあえず最初の100日間は正面衝突はないでしょう。

 新政権は、通商代表部(USTR)代表に米国鉄鋼業界の利益代表ともいえるロバート・ライトハイザーを指名しました。レーガン政権時の対日鉄鋼協議で日本に輸出自主規制をのませた敏腕弁護士で、今回は世界を席巻する中国鉄鋼メーカーに強硬姿勢で臨むことになります。国家通商会議トップには既にピーター・ナバロを指名しており、通商関係は対中国強硬派が揃うことになります。

 金融行政面でも証券取引委員会(SEC)にウォール街と関係が深いジェイ・クレイトンを指名、デリバティブ分野を管轄するCFTC委員長にもクリストファー・ジャンカルロ委員の昇格が確実視されており、一気に規制緩和の方向に進みそうです。

 最重要の銀行規制に関してはFRB銀行監督担当副議長がキーマンになりますが、その前にFRB理事に2つの空席が残ったままです。理事は大統領が指名できるためやはり規制緩和派の理事が指名され、その1名が銀行監督担当副議長となるでしょう。金融行政面では規制緩和(あるいは規制強化の後退)の方向がはっきりします。

経済政策は(フォードやトヨタへの対応を見てわかる通り)どこまでも「米国優先」となり、そのしわ寄せは日本、中国、中東、新興国など全世界に(ロシアだけは比較的優遇されるかもしれませんが)押しつけられることが、いよいよハッキリしてきたようです。

米国経済は昨年夏からずっと上向き
世界の「伸びしろ」が米国に向かう

 米国経済は大統領選前の2016年7~9月期から「はっきり」と上向いており、同期の実質GDPは前期比年率で3.5%も成長していました。

 しかし、中国ショック、資源価格の急落、英国ショック、そして「トランプ大統領懸念」で世界の株式市場が必要以上に神経質となり、金融緩和・量的緩和が必要以上に維持され、株価が急反発する「下地」は出来上がっていたのです。

 つまり、もともと米国経済は雇用を含めて比較的順調でしたが、数々の先行き不安から株価の上値は抑えられ(かつ資金は潤沢に供給され)ていたところに、当選したトランプが「生産・雇用・資金すべての米国回帰」と打ち出したので、市場心理が一気に好転したこという流れです。

 トランプ新大統領の政策は米国の貿易赤字を減少させることになり、米国以外の国の経済活動にはマイナス効果となります。世界経済の「伸びしろ」が米国に移転しますが、ではその分だけ米国経済が上向くのかというと、物価上昇(とくに賃金上昇)で相殺されてしまうかもしれません。

 先週末(1月6日)に発表された12月の雇用統計では、雇用者数は15万6000人増と予想を下回りましたが、早くも時間当たりの賃金が前年比2.9%と7年半ぶりの上昇となっていました。FRBのイエレン議長はこの賃金インフレを最も気にしており、利上げ路線は継続されるはずです。

トランプバブルで日本株も上がる
投資家が警戒しておくべきことは?

 新大統領の経済政策で世界中に過剰供給されている資金が、米国に集中することになります。また、米国企業が海外に滞留させている2兆ドル以上の資金が軽減税率により米国に還流することにもなると、利上げ継続と合わせてドル高を持続させることになるでしょう。

 そうした資金が設備投資など生産性を向上させる方向に向かうならまだしも、どうしても安直な(汗をかく必要のない)株式投資・不動産投資・自社株買いなどに向かうため、リーマンショック以降の世界的傾向である「実体経済と株式など資産価格のギャップ」をさらに拡大させる傾向は続くことになります。

 とくに本年はその傾向がさらに加速しそうなので「今年はバブル元年になる」と予想するわけです。バブルとは実体経済と遊離して株価などが上昇することであるため、トランプの経済政策に何の恩恵も受けない日本株も上昇することになりそうです。

 株価は上昇しても、米国の保護主義はもともと潜在成長率がゼロ近辺の日本経済に、さらなるマイナス効果を与えます。そこへドル高(円安)や原油価格上昇などが加わると、物価だけが上昇することになり、実質賃金は低下、消費は減退、日本経済のさらなる低迷となってしまうでしょう。

 それでも、ひとたびバブルとなれば、消費が減退しようが経済が低迷しようが、株価は外部要因(悪材料)にはますます鈍感になりますから、一時的な急落があってもすぐに上昇基調に戻るでしょう。日本の投資家が備えておくべきは、急激な円高(ドル安)くらいと思われます。

 米国内の状況からは急にドル安になる可能性はありませんが、トランプ新政権がドル高に耐えきれなくなると、ある日突然に中国と日本を「為替操作国」に認定し、円高に転じるシナリオが想像できます。あと半年~1年は大丈夫だと思いますが、頭の片隅に入れておく必要はありそうです。

本連載は刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』の配信から一部を抜粋して掲載しています。今回のトランプ新政権と市場の行方に関する記事は、さらに「急激な円高(あるいはドル高)になる可能性とその要因」「新興国通貨が急落する可能性」「中国から外貨の流出が止まらない理由」そして「日本株にとっての最大のブラックスワン(事前予測できず発生したときの衝撃が大きい事象)は何か?」など、あらゆる角度から深い解説がなされています。本連載の紙面に収まり切らない深くて熱い解説をお読みになりたい方は、この機会にぜひ刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』の購読を御検討ください。
 

闇株新聞PREMIUM

闇株新聞PREMIUM
【発行周期】 毎週月曜日・ほか随時  【価格】 2,552円/月(税込)
闇株新聞PREMIUM 闇株新聞
週刊「闇株新聞」よりもさらに濃密な見解を毎週月曜日にお届けします。ニュースでは教えてくれない世界経済の見解、世間を騒がせている事件の裏側など闇株新聞にしか書けないネタが満載。
お試しはコチラ

 

DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

●DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)とは?

金融・経済・ビジネス・投資に役立つタイムリーかつ有益な情報からブログに書けないディープな話まで、多彩な執筆陣がお届けする有料メールマガジンサービス。
初めての方は、購読後20日間無料! 


世の中の仕組みと人生のデザイン
【発行周期】 隔週木曜日  【価格】 864円/月(税込)
世の中の仕組みと人生のデザイン 橘 玲
金融、資産運用などに詳しい作家・橘玲氏が金融市場を含めた「世の中の仕組み」の中で、いかに楽しく(賢く)生きるか(人生のデザイン)をメルマガで伝えます。
お試しはコチラ

堀江 貴文のブログでは言えない話
【発行周期】 毎週月曜日、水曜、ほか随時  【価格】 864円/月(税込)
堀江 貴文のブログでは言えない話 堀江 貴文
巷ではホリエモンなんて呼ばれています。無料の媒体では書けない、とっておきの情報を書いていこうと思っています。メルマガ内公開で質問にも答えます。
お試しはコチラ

 


ZAi×太田忠 投資プレミア講義&交流会
年200万円利用で高級ホテル宿泊券がもらえる!最強ゴールドカードを検証! ダイヤモンド・ZAi無料会員登録はコチラから 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!日本株の売買手数料が完全無料(0円)に! クレカ積立の還元率が業界トップクラスなのも魅力! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!日本株の売買手数料が完全無料(0円)に! クレカ積立の還元率が業界トップクラスなのも魅力! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

最強日本株87銘柄
投信格付243本
iDeCo入門


10月号8月20日発売
定価950円(税込)
楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[最強日本株87銘柄]
◎インタビュー連載・おカネの本音!特別編
桐谷広人さん
「がんで腸を60cm切除も退院は自転車で…!入院時も優待フル活用」

◎巻頭特集
中東問題にもコスト増にも強い!
最新好決算株31

●人気20銘柄の売り買い判断
●第1四半期が好発進の株
●円安で業績UP期待の株

◎第1特集
“スター株”をプロ21人が選出!
2026年夏の最強日本株87

●どうなる日本株?
予測&投資戦略のプロ5人が解説!
日経平均は9万円予測も!
●安定と成長を兼ね備える大物が揃う!
大型優良株

1位:トヨタ自動車/2位:三菱重工業
●AI革命を支えるスター銘柄に注目!
AI・半導体株

1位:キオクシアHD/2位:アドバンテスト
●高利回りと増配期待の二刀流プレイヤー!
高配当株

1位:UBE/2位:エクセディ
●高配当から高成長まで少額で買える本格派!
10万円未満株

1位:NTT/2位:ソフトバンク
●株高に乗り遅れた実力株が相場の主役に!
出遅れ株

1位:伊藤忠商事/2位:三井不動産
●大化けが狙える成長株が集結!
小型10倍株

1位:VRAIN Solution/2位:エクサウィザーズ
●<特別編>優待の達人・桐谷さんの
この夏買いたい最強の株主優待株

◎第2特集
NISAで売れてる投信をズバ斬り!
★★★の数を見るだけでOK!投信格付243本

●コストの安さでランキング!インデックス型46
●7つの視点で分析!アクティブ型64

●新登場の投資信託の実力は?バランス型24
●最高利回りは36%!毎月分配型100
●NISAで買う投信の選び方
●初心者はココから!投資信託のキホン

◎ZAi NEWS CHANNEL
年前半の上がった株・下がった株を検証!
イオン、ネクソン、任天堂など…下がった大型株の売り買い診断
◎別冊付録
iDeCo入門第2回「働き方別の必勝法」
●マンガで理解
自分がどの枠組みにいるかで掛け金上限や仕組みが違う!
●働き方別ガイド

・企業年金あり/なしの会社員
・公務員
・専業主婦(夫)
・フリーランス・自営業
●年代別の投資戦略

◎短期集中連載
株好きアイドル[ラフ×ラフ]高梨結VSザイ部員
スイングトレード株バトル第2回
主役が毎日変わる市場での立ち回り方とは?

◎いつもの連載も充実!
●10倍株を探せ!IPO株研究所2026年7月編
「自動運転の関連株が話題に!初値が2倍超の銘柄も」
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.25
「残価設定ローンってどうなの?」
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.20
「スキャルなら技術でカバーできる!」
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.118
「傷心を繊維株でリカバリー!?」
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「手軽さで登録者が急増中!スキマバイトのリアルとシニア世代が稼ぐコツ」
●ZAiクラブ拡大版! 1カ月で1番上がる株を当てろ!
「月末にかけてソフトウェア株に資金が戻り株価の追い風に!」


【お知らせ】
>>8月13日の大雨による定期購読誌配達への影響について


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

ザイクラブ・アンケートはこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報