新規上場後、注目度も株価も下がった銘柄に「お宝」がある! 上場直後の過熱感が消えたものの、「長期的な成長が期待できる銘柄」を安値で仕込んで、株価10倍を目指せ!
ダイヤモンド・ザイでは、「株で1億円を作る!」と題し、株価が数倍になる可能性を秘めた銘柄のさまざまな発掘法を特集している。
今回はこの特集内で紹介している「上場2年以内の成長期待株」で儲ける方法を紹介! 最近は新規上場後に株価が好調に推移する銘柄が増えているが、新規上場株は事前の注目度が高いだけに、高い初値がついて以降は株価が低迷する株も珍しくない。しかし、いったん株価や注目度が低迷した上場2年以内の株の中には、長期的な成長がきちんと再評価されて株価が高騰する銘柄も。そんな「上場2年以内の成長期待株」で株価10倍を狙う方法とは?
過熱感がなくなり、長期成長が続きそうな株を狙え!
ここ2~3年で上場した新規上場株は、公開直後の初値が公募価格の数倍になるケースが多かった。さらに、上場後に買っても株価が数倍になるケースも。その理由を、新興株に詳しいフィスコの小林大純さんは、次のように見ている。
「上場時点の株価が最も高値になる“上場ゴール株”への批判もあり、最近は利益を上げ続ける局面になってから上場する会社が多い。このため、上場後に買っても株価数倍増が狙えるのです」
3~4年前までは、上場直後にPER(株価収益率)が200~300倍になる株もあったが、現在は成長率に応じた適正なPER水準となっている点も注目だ。
「ただし、上場前から期待感が高く、上場直後が最も人気化する傾向があるので、その後は買いが続かず、いったん調整することも多い点には要注意です。しかし、業績が2ケタ成長するなど好調であれば、買いが継続して入ります。こういった株を狙うには、今後の社会に必須なサービスや製品を展開している企業に目を付けることも大切です」
業績好調で、チャートが13週移動平均線を上回るなど、上昇トレンドに乗っており、なおかつテーマ性がある業種の株であれば、株価数倍増も夢ではない。
では、どんなテーマに注目すべきかだが、ダイヤモンド・ザイ8月号では、小林さんが注目するテーマとして「高齢者の支援」「生産性の向上」「ライフスタイルの変化」という3つを挙げてくれている。ここでは、そのうちの1つである「ライフスタイルの変化」に関連した、上場2年以内の銘柄の具体例を挙げていこう(※以下、銘柄選定・コメントは小林さん)。
働き方や教育、食生活など、ライフスタイルの変化で儲かる株とは?
近年起こっている「ライフスタイルの変化」といえば、特に顕著なのが、専業主婦が減り、共働き世帯の割合が約6割にまで高まっている点。今後、家事負担を軽減するサービスが成長するのは確実だ。この流れに関連する注目の銘柄を3つ紹介しよう。
まずは、健康食品の宅配で、買い物の負担を軽減する「ファンデリー(3137)」。生活習慣病患者の増加や少子高齢化の進行で、健康食宅配市場が拡大する中、健康食宅配事業と広告掲載、サンプリング等のマーケティング事業を展開する企業だ。会員数は20万人を突破し、業績も2ケタ増益が続く。栄養士によるカウンセリングサービスにも注力し、健康食通販カタログを配布する「紹介ネットワーク」の開拓・深耕や、会員の定期コース移行を推進している。
また、大量の洗濯物が短時間で洗える便利なコインランドリーが、再び注目を集めている。「WASHハウス(6537)」は、九州中心に日本最大のコインランドリーチェーンを展開しており、店舗の遠隔管理システムやパッケージ化したフランチャイズシステムなどが強み。全国展開を本格化しているが、大都市圏での出店余地はまだまだ大きい。
ここまで、「働き方」という側面から見た「ライフスタイルの変化」に伴う関連銘柄を紹介してきた。一方、社会の情報化が急速に進展するなか、学校教育でもITの導入が進んでいる。政府が学校教育でのIT活用を推進しており、2020年度にはデジタル教科書を導入する方針で、すでにデジタル教科書で家庭学習をする子どもも増加。これもまた、ライフスタイルの変化と言えるだろう。
このテーマと関連するのが、学校教育向けICT(情報通信技術)事業を展開する「チエル(3933)」。授業支援システムなどを提供しており、クラウド型教材配信サービスの会員数は延べ300万人超。政府はデジタル教科書導入に積極的な予算措置を講じており、学校教育ICT市場は急速に拡大する見込みだ。
(※関連銘柄はこちら!)
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