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「ロボアドバイザー」を実際に使って機能を比較!証券会社のアドバイス型「ロボアドバイザー」の手数料や利用できる機能、使い勝手の違いを解説!

2017年9月28日公開(2024年3月8日更新)
久保田正伸
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 現在、国内の投資信託は約5000本以上も存在しており、その中から自分にあった投資信託を選び、ポートフォリオを作成するのは至難の業。そこで役に立つのが「ロボアドバイザー」だ。昨年からネット証券を中心に、証券各社が商品選びの手助けをしてくれるロボアドバイザー・サービスを開始している。

 ロボアドバイザーは、それぞれのロジックにもとづき、銘柄選びやポートフォリオ作成の手伝いをしてくれる。「投資信託を買いたいけど、何を買って良いのやら……」「すでに投資信託を持っているけれど、本当に自分に合った銘柄だろうか。今、買い換えるべき?」といった投資初心者が悩みをサポートする、非常に役立つサービスなのは間違いない。もちろん、NISAやつみたてNISAでも活用できる

 今回は、証券会社が提供する代表的なロボアドバイザーについて、筆者が実際に触って試してみた結果をもとに、各社のサービスの違いや特徴、使い勝手などを紹介しよう。

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【2017年最新版】「ロボアドバイザー」の機能や利用料、特徴を比較! 証券会社のサービスから独立系業者まで紹介

ロボアドバイザーは「アドバイス型」と「投資一任型」の2種類
まずは、無料で使える「アドバイス型」を使ってみよう!

 ロボアドバイザーのサービスは、大きく2種類に分類できる。ひとつは、ポートフォリオや投資信託選びのアドバイスをしてくれるが、発注は自分で行う「アドバイス型」。もうひとつは、金融商品選びに加え、実際の運用まで自動で行ってくれる「投資一任型」だ。

■アドバイス型と投資一任型の主な違い
アドバイス型 ・投資タイプの診断、商品選びの後は、自分で運用を行う
・初期コストは投信の購入にかかる費用のみ。
・ランニングコストは投資信託の信託報酬のみ
投資一任型 ・投資タイプの診断、商品選びに加え、運用まで完全におまかせ
・開始時に10万円など一定以上の入金が必要なケースがある
・ランニングコストは、投資信託の信託報酬以外にも必要。対面のラップ口座よりは安いが、年率0.6~1%程度がかかる。

 投資一任型では、「私の資産を運用するための権利を委任します」という、いわゆる「投資一任契約」を結ぶため、ポートフォリオ作成から銘柄の選定、実際の売買まで、資産運用を完全におまかせすることができる。投資一任型のロボアドバイザーの中には、サービス開始から半年経たずに預入残高100億円を突破したサービスもあり、投資未経験者を中心に人気が出ている。ただし、投資一任型は、完全に運用をおまかせにできる分、運用管理費用などの利用料を別途払わなければならない。

 それに対してアドバイス型は、利用料は無料で、運用にかかる費用は投資信託にかかるコスト(購入費用や信託報酬)のみ。コスト面だけなら、投資一任型よりもアドバイス型が有利と言える。アドバイス型の中でも、機能が充実したハイレベルなロボアドバイザーでを使えば、投資一任型に負けないサービスを低コストで受けられるだろう。

 そこで今回は、アドバイス型のロボアドバイザーに絞って紹介する。今回紹介するロボアドバイザーは、以下の表の通りだ。

■証券会社が提供する主なロボアドバイザー
アプリ名(証券会社) 機能の
充実レベル
費用 最低投資資金 公式サイト
SBI-ファンドロボ(SBI証券) 無料 100円
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ロボのぶくん(楽天証券) 無料 100円
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カライス(東海東京証券) 無料 1万円
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投信ロボ(岡三オンライン証券) ★★ 無料 100円
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FUND ME(カブドットコム証券) ★★ 無料 500円
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fund eye(SMBC日興証券) ★★ 無料 1000円
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投信工房(松井証券) ★★★ 無料 100円
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 ロボアドバイザーを使うときは、最初にその人の特性を知るためのいくつかの質問(年齢、性別、投資経験の有無など)に答える。このように投資タイプの診断を受けるスタイルは、どのロボアドバイザーにも共通している。ほとんどのロボアドバイザーでは、証券会社の口座を持っていなくても診断を受けられるので、興味がある方はすぐに試すことができる。

 また、ロボアドバイザーは、PCサイトやスマホサイト、スマホアプリなどで利用できる。どこで利用できるかについても、各ロボアドバイザーごとの表に掲載した。

 さて、そんなロボアドバイザーだが、証券会社が提供する代表的なものを筆者が実際に試した結果、機能にかなりばらつきがあることがわかった。そこで、各社のロボアドバイザーを、機能の充実度をもとに「レベル1」から「レベル3」までの3つに分類。最初に、機能が少ないシンプルなロボアドバイザーからスタートし、最後にもっとも実戦的でおすすめのロボアドバイザーを紹介しよう。

ロボアドバイザー・レベル1
「単一商品提案型」

 早速、もっとも簡易型のロボアドバイザーから紹介しよう。

 実際に使ってみた結果、意外にも、ネット証券大手のSBI証券と楽天証券のロボアドバイザーが機能的にもっともシンプルだった。どちらも複数の商品を組み合わせたポートフォリオを提案する機能はなく、おすすめの投資信託を単体で提案するタイプだ。

「SBI-ファンドロボ」の診断画面。6つの質問に答えると、5タイプの運用スタイルのひとつが示され、おすすめのファンドが示される。
拡大画像表示

 SBI証券と楽天証券、どちらのロボアドバイザーも証券口座を持っている人であれば、ロボアドバイザーの画面からサイトにアクセスし、診断結果に出てきた投資信託をすぐに購入できる点は便利だ。特に、楽天証券の場合はログイン後のサイト内で診断を行うため、診断結果からすぐに注文画面に遷移できる。

楽天証券の「ロボのぶくん」画面楽天証券の「ロボのぶくん」はタイプ診断の質問が2つしかないシンプル機能だ

 ロボットの機能としては非常にシンプルなので、「とりあえず最初の投資信託1本を選びたい」という人向けと言える。

◆SBI-ファンドロボ(SBI証券)
検索商品数 デバイス サービス提供場所
約350本 PCサイト ログイン前・後
ポートフォリオ提示 金額自動分割 検索商品注文連携 一括購入 リバランス対応
× × × ×
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◆ロボのぶくん(楽天証券)
検索商品数 デバイス サービス提供場所
約2400本 スマホサイト ログイン後
ポートフォリオ提示 金額自動分割 検索商品注文連携 一括購入 リバランス対応
× × × ×
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 一方、同じレベル1のロボアドバイザーでもちょっと異色なのが、東海東京証券の「カライス」だ。

 「カライス」で取り扱っている投資信託は5本しかない。わずか5本の中から、自分に合った1本を提案される。しかし、取扱本数が少ないからといって、決して「カライス」が役に立たないわけではない。

 前出のSBI証券「SBI-ファンドロボ」や楽天証券「ロボのぶくん」は、単体の投資信託を提案してくれるが、複数の投資信託を組み合わせたポートフォリオの提案は行っていない。

 単体の投資信託しか提案しないのは「カライス」も同じだが、1つの投資信託の中で、ポートフォリオに沿った分散投資が行われているタイプのいわゆる「バランス型ファンド」を提案する点が特徴だ。

東海東洋証券「カライス」の提案画面東海東洋証券「カライス」の提案画面。筆者が試すと、「eMAXIS 最適化バランス マイフォワード」が提案された。
拡大画像表示

 バランス型ファンドは、投資信託の中でポートフォリオが組まれているため、実質的には自分に最適なポートフォリオを提案してくれるのと同じ意味合いがある。しかも、バランス型ファンドの場合、自分の手で「リバランス」をする必要がないのもメリットだ。

 リバランスとは、当初の目標ポートフォリオ(例えば『国内株式20%、先進国株式40%、国内債券が40%』など)の比率に合わせて、商品の買い増しや売却を定期的に提案・実行することを言う。

 国内株式の投資信託と先進国株式の投資信託など、自分でバラバラの投資信託を組み合わせてポートフォリオを組んだ場合、リバランスも自分でやらなければならない。しかし、バランス型ファンドなら、運用会社が勝手にリバランスをしてくれるので、その投資信託を1本持っているだけでオッケー。手間をかけずに最適なポートフォリオを維持することができる。

 「カライス」が提案するのは、三菱UFJ国際投信のネット向けインデックスファンドである「eMAXIS」シリーズのバランス型ファンド。この商品は、国内と先進国、新興国の株式、債券、不動産にバランス良く投資する投資信託で、当然リバランスも自動的にやってくれる。また、購入手数料が不要で、信託報酬は年0.54%と比較的低コストだ。ちなみに、同じようにリバランスまでやってくれる投資一任型のロボアドバイザーにまかせると、年1%程度のコストがかかる。

 「複数の投資先を選んでポートフォリオを組みたいけど、たくさんの投資信託を買ったり、リバランスしたりといった手間が面倒」という人にとって、「カライス」が提案するバランス型ファンドは、便利な商品と言える。

◆カライス(東海東京証券)
検索商品数 デバイス サービス提供場所
5本 PCサイト、スマホサイト ログイン前
ポートフォリオ提示 金額自動分割 検索商品注文連携 一括購入 リバランス対応
× × ×
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ロボアドバイザー・レベル2★★
「ポートフォリオ提案型」

 単一商品提案型のロボアドバイザーよりも少しレベルアップした「レベル2」に分類したのが岡三オンライン証券の「投信ロボ」、カブドットコム証券の「FUND ME」、SMBC日興証券の「fund eye」の3つだ。これらのロボアドバイザーは、「どの商品を何%ずつ持つ」といった比率を提示したポートフォリオの提案を行ってくれる。

 岡三オンライン証券の「投信ロボ」は、複数の投資信託によるポートフォリオ提案が可能。さらに、東海東京証券の「カライス」で紹介した、1つの商品で分散投資ができるバランス型ファンドを選ぶこともできる。

岡三オンライン証券の「投信ロボ」岡三オンライン証券の「投信ロボ」では、複数商品を組み合わせたポートフォリオ、もしくはバランス型ファンドが選択できる
拡大画像表示

 ただし、提案されたポートフォリオの商品を選んだ後、実際購入したい場合は、別途証券口座にログインをして、自分でひとつひとつ商品を検索・購入しなければならず、ちょっと手間がかかる印象を持った。

 なお、岡三オンライン証券が取り扱っている投資信託は、ほとんどが手数料無料のノーロード、もしくは買付手数料がキャッシュバックされる「ZEROファンドプログラム」の対象となっており、低コストでの投資が可能だ。

◆投信ロボ(岡三オンライン証券)
検索商品数 デバイス サービス提供場所
約200本 PCサイト、スマホサイト ログイン前
ポートフォリオ提示 金額自動分割 検索商品注文連携 一括購入 リバランス対応
× × × ×
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 ポートフォリオの商品比率だけでなく、投資資金の額を入れると、ポートフォリオ内で予算の金額を割り振ってくれる機能(表内の「金額自動分割機能」)を搭載しているのが、カブドットコム証券のスマホアプリ「FUND ME」だ。「積立」「一括購入」といった、買い方の選択も可能だ。

カブドットコム証券の「FUND ME」カブドットコム証券の「FUND ME」は自分の予算内で複数商品のポートフォリオを購入する場合、金額の割り振りまで行ってくれる
拡大画像表示

 だが、そこまで商品購入に近づきながら、実際の購入は改めて証券口座にログインをして、1銘柄ずつ検索して購入する手間がかかる。ロボアドバイザーの提案画面から、そのまま注文画面に直結しないところが残念。

 岡三オンライン証券「投信ロボ」、カブドットコム証券「FUND ME」ともに、注文への連携機能の向上が待たれる。

◆FUND ME(カブドットコム証券)
検索商品数 デバイス サービス提供場所
約1000本 スマホアプリ ログイン前
ポートフォリオ提示 金額自動分割 検索商品注文連携 一括購入 リバランス対応
× ×
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 SMBC日興証券の「fund eye」も、ポートフォリオを提案してくれるロボアドバイザーだ。注目ポイントは、すでに保有している投資信託を登録することで、現在のポートフォリオと診断結果として出てくる理想のポートフォリオを比較できる点だ。

SMBC日興証券の「fund eye」SMBC日興証券の「fund eye」はリバランスに対応。自社で取り扱っていない投信の診断やリバランスも可能だ
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 「現在のポートフォリオにプラスして、どの投資信託をいくら購入すれば最適なポートフォリオになる」といった具体的な提案をしてくれるので、現時点である程度の投資信託を持っている個人投資家には非常に便利だ。投資一任型に近づいた実戦的なロボアドバイザーと言えるだろう。

 登録可能な銘柄は、国内で販売されている投資信託を幅広く網羅しており、SMBC日興証券で取り扱っていない銘柄を含む国内追加型株式投資信託(ETF、確定拠出年金専用ファンド等除く)約5000銘柄から選択できる。

 さらに、登録した銘柄が値動きしたとき、「目標ポートフォリオからどれくらいズレたのか」「どの投資信託をいくら買い増しすれば、再度目標ポートフォリオに近づくのか」が解るリバランス機能も搭載している。

 つまり「fund eye」は、単なる商品選びだけでなく、ファンドを継続運用していく際にも役立つロボアドバイザーと言える。例えば、SBI証券や楽天証券といった他の証券会社ですでに投資信託を購入している場合でも、「fund eye」を活用してリバランスを行いながら運用していくことが可能だ。

 ただし、「fund eye」も注文機能がもう一歩。購入ボタンはあるものの、1銘柄ずつ買わなければならない点は、前出の「投信ロボ」や「FUND ME」同様、注文機能が少し弱いと感じた。

◆fund eye(SMBC日興証券)
検索商品数 デバイス サービス提供場所
約850本 PCサイト、スマホサイト ログイン前
ポートフォリオ提示 金額自動分割 検索商品注文連携 一括購入 リバランス対応
× ×
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※提案の対象となるのは約850本だが、保有ファンドの登録対象は約5000本
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ロボアドバイザー・レベル3★★★
「投資一任型に近い本格派」

 今回実際に試してみた中で、もっとも投資一任型に近く実戦的なロボアドバイザーと感じたのが、松井証券の「投信工房」だ。

 「投信工房」は、PCやスマホのサイト、スマホアプリすべてからアクセスが可能。また、証券口座にログイン前・後の、どちらでも利用ができる。つまり、注文に直結する機能があるのだ。ログイン後ならば、ポートフォリオをまるごと注文したり、積立一括購入したりも可能だ。

松井証券の「投信工房」松井証券の「投信工房」は、ポートフォリオの提案だけでなく、目標金額を達成するための積立金額をいくらにするかのシミュレーションも可能
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 「金額自動分割機能」を備えているので、例えば、「毎月1万円分積立購入する」という場合、「1万円」と金額を入力すればポートフォリオの比率で銘柄に購入金額を割り振ってくれる。また、「引き落としは月末」とか「ボーナス月に増額したい」といった具体的な設定も可能だ。これなら、最初に積立の設定を行えば、後はほとんど自動運用と言える。さらに、リバランス機能も装備している。

松井証券「投信工房」松井証券「投信工房」は、ポートフォリオを決めたらそのまま積立設定など発注まで可能。ポートフォリオまるごと複数銘柄の一括注文も可能だ。
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 なお、「投信工房」は、ポートフォリオが提案されるだけでなく、銘柄の過去シミュレーションや将来シミュレーションの機能も搭載している。例えば、「現在40歳で60歳までに1000万円貯めたい場合、月々●万円ずつ積み立てれば達成できる」といったシミュレーションが可能だ。

 「投信工房」はアドバイス型ではあるが、かなり投資一任型に近い機能を持っている。その一方、投資一任型に比べてコスト面ではお得感がある。

 松井証券が現在取り扱っている投資信託は、すべて購入時手数料が無料のノーロードファンド。信託報酬も低めで、「投信工房」では「年間コストが平均0.37%の低コスト投資を提案する」とうたっている。これは、アクティブファンドに比べて信託報酬が安い、インデックスファンドを中心に提案しているのだろう。

 一方、投資一任型サービスを利用するにはそれなりのコストがかかる。ある大手証券会社の窓口のラップサービスでは、投資信託のコストに加え、投資顧問料や取引管理手数料がかかり、トータルの年間コストは2%を超えてしまう。また、投資一任型のロボアドバイザーの場合でも、年1%程度のコストがかかってしまう。これらに比べると、年間コストの平均が0.37%の「投信工房」は、圧倒的に低コストだ。

【関連記事】
「インデックスファンド」の意味や特徴から、代表的な銘柄まで、初心者にもわかりやすく解説! 低コストで簡単に分散投資できるのがメリット!

 投信工房の弱点を挙げると、投資信託の取り扱い本数が約190本と他のロボアドバイザーに比べて少ない点だ。ただし、取扱商品はすべて購入時手数料が無料のノーロードファンドで、大半が低コストのインデックスファンドなので、ポートフォリオを組むには十分な数と種類の投資信託が用意されている。また最近では、取扱本数も着々と増加している。

 なお、「投信工房」では、 2017年8月より、毎月初旬にロボアドバイザーのパフォーマンスデータを更新している。診断タイプ別のパフォーマンス推移が以下のグラフだ。

 データを出している昨年11月からは、NYダウなど世界経済が比較的上向きだったこともあり、どのタイプでも右肩上がりで順調に推移している。投資一任型のサービスではパフォーマンスデータの開示が始まっているが、アドバイス型で情報開示しているのは「投信工房」くらい。松井証券のロボアドバイザー・サービスに対する本気度がうかがえる。

◆投信工房(松井証券)
検索商品数 デバイス サービス提供場所
約1900本 PCサイト、スマホサイト、アプリ ログイン前・後
ポートフォリオ提示 金額自動分割 検索商品注文連携 一括購入 リバランス対応
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ロボアドバイザーのメリットである「低コスト」を活かし
投資信託にチャレンジしよう!

 これまで7つのロボアドバイザーを紹介してきた。ほとんどが低コストな投資信託やポートフォリオで運用が行える仕組みになっていた。

 洋服や家電製品、各種サービスといった一般的なものは、手数料や顧問料など、コストをかければ、それだけいい商品やサービスが提供される。ところが、こと金融商品に関しては、その常識は反対に考えたほうがいい。コストが高いからといって運用成績が良いとは限らず、それどころかコストを抑えることでその分将来にわたってトータルの投資成績に有利に働いてくれる。

 長い間、投資のプロによる投資アドバイス・サービスは、資産家しか利用することができず、しかも高コストだった。一方、ロボアドバイザーは、人件費のかからない低コストなサービス。最近では、投資信託自体に低コスト商品が増えており、以前よりかなりお得に投信アドバイス・サービスが利用できるようになった。

 ネット証券では、投資信託の最低投資金額が100円など極限まで低下しており、誰もが気軽に始められる環境が整ってきた。NISAやつみたてNISAなど、税金面でお得な制度もある。興味のある人は、ぜひ、挑戦してみてはいかがだろうか。

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■証券会社が提供する主なロボアドバイザー
アプリ名(証券会社) 機能の
充実レベル
費用 最低投資資金 公式サイト
SBI-ファンドロボ(SBI証券) 無料 100円
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ロボのぶくん(楽天証券) 無料 100円
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カライス(東海東京証券) 無料 1万円
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投信ロボ(岡三オンライン証券) ★★ 無料 100円
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FUND ME(カブドットコム証券) ★★ 無料 100円
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fund eye(SMBC日興証券) ★★ 無料 1000円
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投信工房(松井証券) ★★★ 無料 100円
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(CFD)
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1日100万円まで取引は売買手数料無料! 1約定ごとプランの売買手数料も最安レベルで、コストにうるさい株主優待名人・桐谷広人さんも利用しているとか。また、27歳以下なら現物株が売買手数料が無料で取引できるのもメリット。信用取引の売買手数料と買方金利・貸株料も最安値レベルで、一般信用売りも可能だ! 近年は、各種ツールや投資情報の充実度もアップしており、売買代金では5大ネット証券に食い込むほど急成長している。商品の品揃えは、株式、FXのほか、外国債券やCFDまである充実ぶり。CFDでは、各国の株価指数のほか、原油や金などの商品、外国株など多彩な取引が可能。この1社でほぼすべての投資対象をカバーできると言っても過言ではないだろう。なお、国内店頭CFDについては、2023年末まで10年連続で取引高シェア1位を継続。頻繁に売買しない初心者やサラリーマン投資家はもちろん、信用取引やCFDなどのレバレッジ取引も活用する専業デイトレーダーまで、幅広い投資家におすすめ!
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1約定ごと(税込) 1日定額(税込) 投資信託
※1
外国株
10万円 20万円 50万円 50万円
◆SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)⇒詳細情報ページへ
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円/ 36本
(米国株CFD)
【SBIネオトレード証券のおすすめポイント】
以前はライブスター証券だったが、2021年1月から現在の名称に。売買手数料を見ると、1日定額プランなら1日100万円まで無料。1日100万円超の価格帯でも大手ネット証券より割安だ。そのうえ信用取引の売買手数料が完全無料と、すべての手数料プランにおいてトップレベルの安さを誇る。そのお得さは株主優待名人・桐谷さんのお墨付き。2023年10月に新取引ツール「NEOTRADER」が登場。PC版は板情報を利用した高速発注や特殊注文、多彩な気配情報、チャート表示などオールインワンの高機能ツールに仕上がっている。また「NEOTRADER」のスマホアプリ版もリリースされた。低コストで日本株(現物・信用)やCFDをアクティブにトレードしたい人におすすめ。また、売買頻度の少ない初心者や中長期の投資家にとっても、新NISA対応や低コストな個性派投資信託の取り扱いがあり、おすすめの証券会社と言える。
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。

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