業績が良く、海外投資家にも注目されているが、株価が出遅れている銘柄をピックアップ!
ダイヤモンド・ザイでは、毎月5つの注目銘柄を紹介する「今月の株スクリーニング5」を掲載。フィスコの村瀬智一さんに、これから上昇する株の「5つのスクリーニング条件」を挙げてもらい、実際にそのスクリーニング条件で抽出された銘柄を、ランキング形式で紹介している。
今回は、「時価総額が5000億円以上」「『営業増益率』が2期連続10%以上」「外国人持ち株比率が10%以上」など、5つの条件で抽出された「好業績&株価が出遅れている、海外投資家も注目する大型株」から、注目の2銘柄を紹介!
海外投資家も注目する「出遅れ大型株」を狙うための
5つのスクリーニング条件とは?
3月期決算企業は、第3四半期を通過した。円安効果が薄れた点を除けば、業績は引き続き良好な内容と見られる。
しかし、年明けからの急伸で、好業績はかなり株価に織り込まれていることから、材料の出尽くし感につながってしまっている。そのうえ、決算シーズンの中で機関投資家が積極的には動けず、取引が膨らみづらいところを、先物主導によるインデックスに絡んだ売買に振らされ、目先は軟調となった。
とはいえ、第3四半期決算を通過したことで、今後は海外投資家も注目しやすい大型株で、好業績な銘柄への見直しが強まると想定される。
そこで、海外投資家に注目されそうな大型株のうち、年明けのロケットスタートに乗れなかった出遅れ銘柄を割り出すスクリーニング条件を5つ紹介しよう。
【条件1】
機関投資家が買いやすい
⇒時価総額が5000億円以上
時価総額が5000億円以上の大型株であり、国内外の機関投資家やファンド等の資金流入が見込めるため、流動性が高い。
【条件2】
個人でも比較的買いやすい
⇒「最低購入額」が50万円以下
個人投資家が非常に買いやすい10万円以下といった条件では、大型株の多くが拾えなくなるため、今回はやや条件を緩めた。
【条件3】
利益を継続的に上げている
⇒「営業増益率」が2期連続10%以上
好業績であることは最低条件。今回は、2期連続で最低限、10%営業増益を達成している銘柄の中から選び出している。
【条件4】
海外投資家も注目している
⇒外国人持ち株比率が10%以上
日本株市場の海外投資家のシェアは6割強。彼らが注目し、ホールドしている好業績株は中長期的に株価が上昇しやすい。
【条件5】
株価が出遅れている
⇒2018年1月4日~2月7日の株価騰落率がマイナス
2018年初は、日経平均株価の採用銘柄を中心に株価が急伸した。今後は、その流れに乗れなかった出遅れ銘柄に注目が集まるだろう。
さて、ダイヤモンド・ザイでは、ここで紹介した5つのスクリーニング条件にあてはまった銘柄から、【条件4】の外国人持ち株比率が高い順に、1位から5位までのランキングを作成している。ここではそのうちの1位と2位の銘柄を紹介しよう。
まずは、外国人持ち株比率が42%で1位となった「スタートトゥデイ(3092)」。
「スタートトゥデイ」は、国内最大級の衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」を運営。足元では、ファッションECの課題である「サイズ不安」を解消する、採寸用ボディスーツ「ZOZOSUIT」で注目を集めた。ファッションを科学的に解明する研究所の発足なども、株価の材料となりそうだ。2019年秋にも物流センターを拡張する予定で、物流部門の改革も進めており、業績に不安は少ない。
続いては、外国人持ち株比率が40%で第2位の「LIXILグループ(5938)」。
「LIXILグループ」は住宅設備機器の大手。「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」の構築銘柄にも選定されており、海外勢からの関心が高い銘柄のひとつ。
中国など、経済発展が進んできた新興国では、いわゆるトイレ革命といわれる公衆衛生の向上に取り組んでいる。水回りにおいて「スマートホーム」「IoT」で活躍する最新製品を取り揃えている同社にとって、チャンスは豊富。
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