来期（2020年3月期）の注目株は「内需で稼ぐ成長株」の「東映アニメーション（4816）」と「クイック（4318）」
2019年1月下旬から始まった3月期決算企業の第3四半期決算
今回はその中から、「世界景気に関係なく内需で稼ぐ成長株」2銘柄を抜粋して紹介しよう！
内需株の視界は良好！
最高益更新株も目立つ
中国をはじめとする世界経済の動向に翻弄されそうな外需系に対し、視界が良好なのが内需で稼ぐ銘柄だ。2019年3月期の第3四半期決算でも好調ぶりが光っており、通期予想を上ブレしそうな銘柄も目立つ。財産ネットの藤本誠之さんはこう解説する。
「1年の4分の3が過ぎた段階なので、通期予想の利益に対して進捗率が75％以上なら合格。80％以上であれば通期業績の上ブレが濃厚です」
ただし、売上が特定の四半期に集中するなど、企業によって進捗率の推移に季節性が見られるケースも。単に現状の数字だけで判断せず、過去数年の決算を振り返って、傾向を確認しておきたい。さらに2019年は10月に消費増税が予定されている。
「内需株の中にも2020年3月期は消費増税のダメージを受ける企業が出てきます。独自の強みがあり、景気の後押しがなくても稼げる銘柄を選ぶことが大事です」（マネックス証券マーケットアナリストの益嶋裕さん）
そこで、発売中のダイヤモンド・ザイでは、2019年3月期が堅調で、来期も明るい見通しが立つ企業を4人のプロが選抜。誌面では8銘柄を取り上げているが、ここではその中から2銘柄を抜粋して紹介しよう。
（※銘柄推奨は、経済キャスターの岡村友哉さん、財産ネットの藤本誠之さん、マネックス証券の益嶋裕さん、経済ジャーナリストの和島英樹さん）
「ドラゴンボールZ」のゲームが好調の「東映アニメーション」、
働き方改革も追い風の専門職人材サービス「クイック」を紹介！
まずは、8銘柄の中でも「特に期待値が高い」として、3人のプロが推した「東映アニメーション（4816）」。
「東映アニメーション」は東映系のアニメ制作会社で、人気コンテンツを豊富に有しているのが強み。現に「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」などのゲーム化権販売が想定以上に好調で、2019年3月期の通期の営業利益を前期比33％増に上方修正。
また、期末配当を当初の38円から62円に増配することも発表した。「通期見通しを上方修正していますが、米国で1月に公開されたアニメ映画『ドラゴンボール超 ブロリー』が大ヒット中。第4四半期にはその映画興行収益が上積みされる」（藤本さん）だけに、さらなる上方修正や上ブレ着地も期待できる。株価のトレンドも強い。
次に紹介するのは、看護師や保育士などの専門職人材サービス企業の「クイック（4318）」。
少子高齢化で人手不足が深刻化するなかでも、「クイック」がサービス展開する看護師や保育士など専門職のニーズは特に強い。また、「クイック」は建設関連にも強く、働き方改革という国策も追い風となり絶好調。第3四半期の決算発表時に通期予想を上方修正し、6期連続の経常最高益予想をさらに10％上乗せ。期末配当も2円増額している。
【※関連記事はこちら！】
⇒2019年3月期決算企業で「買い」なのは「内需で稼ぐ成長株」や「来期の業績回復が見込める割安株」だ！ 最新の第3四半期決算から、いま「買い」の株を分析！
そのほかの「世界景気に関係なく内需で稼ぐ成長株」6銘柄は、
ダイヤモンド・ザイ4月号をチェック！
今回は、発売中のダイヤモンド・ザイ4月号の特集「最新決算でわかった本命株16」の中の「世界景気に関係なく内需で稼ぐ成長株」2銘柄を抜粋して紹介した。特集では「東映アニメーション」と「クイック」以外の6銘柄を厳選しているほか、「売り叩かれて割安圏＆底値チャンス株」8銘柄も公開。さらに、「トヨタ自動車（7203）」「ソニー（6758）」など注目株15銘柄の第3四半期決算を分析しているので、銘柄選びにぜひ活用してほしい。
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