ヨーロッパ全体の株価回復にどう投資する?
それでは、日本の投資家が欧州株価指数の戻りを取るには、どうすればいいのでしょうか?
残念ながら日本のネット証券の欧州個別国のETFの品揃えは、お世辞にも充実しているとは言えません。
そこで次善のアイデアとして、例えば「バンガードMSCIヨーロッパETF」(ティッカー:VGK)が手頃なのではないかと考えます。
私がこのETFを好きな理由は、過去3カ月の1日平均出来高が200万株を超えており、流動性に問題がないからです。
このETFがベンチマークにしているのは「MSCIヨーロッパ・インデックス」です。
つまりこのETF1つを買えば、欧州全体の株価指数を買う事にほぼ相当するわけです。
今週は「織り込み済み材料の結果」に注意
なお、今週の木曜日(7月5日)に英国のイングランド銀行と欧州中央銀行(ECB)がそれぞれ政策金利を発表します。
大方の予想では、どちらの中央銀行もさらに一段踏み込んだ緩和政策を打ち出すものと見られています。
具体的には、イングランド銀行が資産買い入れプログラムの拡大を発表することをすでに市場は織り込んでいます。また欧州中央銀行が政策金利を現行の1.00%から0.75%に引き下げることも織り込まれています。
今週はこの2つの緩和策が本当に実施されれるのかが注目点です。実現しなければ、失望売りが出るでしょう。
(編集部注:「バンガードMSCIヨーロッパETF」は、SBI証券、マネックス証券、楽天証券で購入することができる。)
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