最下層からの成り上がり投資術!

日経平均株価は2万500円を中心としたボックス相場
を継続! そんな閑散相場だからこそ「好業績」で
「株価モメンタムの良い」優良銘柄に資金が集中する

2019年9月3日公開(2022年3月29日更新)
藤井 英敏
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 日米株式市場は、あいかわらず米中貿易戦争絡みのニュースに一喜一憂して、右往左往しています。

 この主体たる原因は、ニュースヘッドラインに反応して機械的に売買注文を出す「アルゴリズム取引」が相場を大きく動かしているからでしょう。貿易協議に関して「ポジティブなヘッドラインが出たら買う」、逆に「ネガティブなら売る」という単純かつ一方的な注文が断続的に出るため、株価指数も値幅をともなって一方通行になりがちになっているのだと思います。

 ただし、現時点において、その影響が株価バリュエーションを大きく上下させる状況ではないため、結局、日米共にレンジ取引(ボックス相場)になっています。

 日経平均株価については、足元では8月6日の2万110.76円が直近安値でありボックス下限です。一方、ボックス上限は、8月2日と5日とで空けた窓(2万941.83円~2万960.09円)です

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 このレンジを放れたら、約1000円程度のブレが上下共に発生するとみていますが、現時点においてその兆候はみられません。むしろ、今はボックスの中間点の2万500円という、買い方売り方双方にとって居心地のよいレベルを中心に膠着しています。

10月の消費増税を考慮すると、
「2万2363円」が日経平均株価の戻り限界に

 買い方の拠り所は、各国中央銀行の超絶金融緩和が継続する、もしくはさらに強化されることへの期待感でしょう。

 一方、売り方の根拠は、米中貿易協議の難航、長期化にともなう株式のバリュエーションの低下だとみています。ただし、米中共に、政権維持のためには景気が最優先課題であるため、景気が悪化して株式相場が下がるようなら両政権は金融・財政総動員で悪化に歯止めをかけに動くはずです。

 このため、仮に日経平均株価が下放れたとしても、昨年12月26日の1万8948.58円程度が押し目限界とみています。

 一方、そうはいっても、我が国は10月から消費増税を実施するため、景気の先行きが不透明なため上値も限定的で、今年4月24日の2万2362.92円が当面の戻り限界だと考えます

 なお、米中貿易戦争の現状に関しては、中国商務省は9月2日夜、米国が1100億ドル分の中国製品に1日から15%の追加関税をかけた措置に対し、WTOに提訴すると発表しました。また、米ブルームバーグ通信が「米中政府の当局者は9月に予定している通商協議の日程調整に難航している」と報じました。米中が9月初めに予定した協議は実現が危ぶまれているわけです。

 つまり、現在は、多くの投資家は静観を決め込まざるを得ない状況です。

日経平均株価は、現在2番底を模索中!
当面は「2万1101円」で2番底を打ったと仮定したトレードを

 ところで、9月2日の東証1部の売買代金は、1兆3299億円と約年4カ月ぶりの薄商いでした。この日は、2日がレーバーデーの祝日で米国投資家の取引が少なかったことが主因ですが、それにしても足元の閑散商状は「酷いの一言」です。

 実際、8月29日まで東証1部の売買代金は、12日連続で活況の目安とされる2兆円を下回りました。これは2016年10月19日以来、2年10カ月ぶりのことだそうです。

 今のように東証1部の売買代金が2兆円を下回っている間は、エネルギー不足で上にも下にも動けず、日経平均株価は現在のボックス(概ね2万円~2万1000円)相場を継続するでしょう。

 日経平均株価は、昨年10月2日の2万4448.07円が1番天井、同年12月26日の1万8948.58円が1番底、今年4月24日の2万2362.92円が2番天井、そして、現在は2番底を模索中という感じです。

■日経平均株価チャート/日足・1年
日経平均株価チャート/日足・1年日経平均株価チャート/日足・1年(出典:SBI証券公式サイト)
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 当面の運用戦略としては、8月6日の2万110.76円で2番底を打ったとの仮定で、相場に参加する戦略を採用するべきだと思っています。ただし、この2万110.76円を明確に割り込んだら、即時撤収、もしくは、途転(ドテン)売りです。その際の下値メドは1番底の1万8948.58円です

「年初来高値」や「上場来高値」を更新した銘柄の中から、
「業績改善」や「最高益更新」が見込める企業を選ぼう!

 なお、市場関係者へのヒアリングによれば、株式のバリュエーションは完全に無視し、株価材料や株価モメンタムだけを頼りにした短期売買を好む個人(いわゆる「イナゴ投資家」)の多くは相当痛んでいるそうです。

 とりわけ、材料株を好んで売買していたにもかかわらず損切りができず塩漬け株を抱えてしまっているイナゴは、まさに「凍死家」になっているもようです。このため、悪業績の材料株に関しては、イナゴによる“提灯買い”がまったく入らない状況だそうです。

 こんな状況ですので、足元の業績が悪化している銘柄については、「将来の業績改善確度が相当高い」とあなたが自信を持って信じることができるもの以外は、アンタッチャブルです。

 というか、仮にそんな銘柄を塩漬けているならば、なる早で処分しましょう。特に、信用買い残が積み上がっている銘柄に処分に関しては、それを先延ばしにすればするほど傷は深くなると考えます。

 なぜならば、足元の閑散相場が示すように、新規の資金が市場に入ってきていません。このため、値動きのいい銘柄を買う資金は、多くの場合、値動きの悪い銘柄を売って資金を捻出する可能性が高いと考えるからです。

 だからこそ今のような相場では、業績を最重要視した上で、株価モメンタムが良好で好需給の銘柄だけを保有し続けるべきです。

 なお、今のような相場ではその手の銘柄は少ないため、比較的銘柄は絞り易いでしょう。よって、目立ちます。そうなると、その少数の好需給銘柄には資金が集中しがちです。結果、「上がるから買う→買うから上がる」という好循環が発生する見通しです。

 このような銘柄の見つけ方としては、例えば、まずはここ最近、年初来高値や上場来高値を更新した「株価モメンタム」が良好な銘柄をピックアップしましょう。そして、その中から業績改善が見込めるものや、最高益更新が見込めるものをさらに絞り込みましょう。そして最後に、テクニカル指標を参考に慎重に組み入れタイミングを計りましょう

 ただし、思惑が外れて値下りしたケースでは、テクニカル指標を参考に粛々とロスカットするべきです。

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