IPO株の銘柄分析&予想

「ニッソウ」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のリフォーム工事企業との比較や予想まで解説![2020年3月31日 情報更新]

2020年2月26日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 ニッソウ
市場・コード/業種 名証セントレックス・1444/建設業
上場日 3月30日
申込期間(BB期間) 3月12日~3月18日
おすすめ証券会社 SBI証券岡三オンライン証券DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 2800円(-25.33%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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ニッソウが3月30日にIPO(新規上場)!

「ニッソウ」の公式サイトより

 ニッソウは、2020年2月25日、名古屋証券取引所に上場承認され、2020年3月30日にIPO(新規上場)することが決定した。

 ニッソウは1988年9月1日に設立された。「数千円・数万円程度の小工事こそ、親切丁寧に対応する」をモットーに、首都圏を中心に、原状回復工事や住まいの不具合に対応する修繕工事といったリフォーム工事の施工管理業を営んでいる。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

ニッソウのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 3月10日
ブックビルディング(抽選申込)期間 3月12日~3月18日
公開価格決定 3月19日
購入申込期間 3月23日~3月26日
払込日 3月27日
上場日 3月30日

ニッソウのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2020年3月10日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SBI証券
[最短翌日に取引可能]
2.6
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岡三オンライン証券
[最短2日後に取引可能]
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DMM.com証券
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岡三証券(主幹事) 91.5  
むさし証券 1.7  
藍澤證券 1.7%  
エイチ・エス証券 0.8  
エース証券 0.8%  
水戸証券 0.8%  

ニッソウのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 3750
仮条件
[予想PER(※2)
3400~3750円
11.8倍~13.1倍]
公募価格 3750円
初値 2800円
初値騰落率 -25.33%
予想トレーディングレンジ(※3) 3000円~6500円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2020年3月10日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 14.5倍
ルーデン<1400> 14.0倍(連)
エムビーエス<1401> 15.1倍
FUJIJPN<1449> 14.3倍

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より若干割安と判断できる。

ニッソウの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 46万株(予定)
公開株式数 公募6万株  売出1万5000株
(オーバーアロットメントによる売出1万1200株)
想定公開規模(※1) 3.2億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

ニッソウはリフォーム会社の名C上場

 不動産物件のリフォーム工事を手掛ける。人口が密集しており人の移動の多い首都圏を中心に、原状回復工事や住まいの不具合に対応する修繕工事といったリフォーム工事の施工管理業を行う。創業以来1,700社以上の不動産会社との取引実績があり、その多くの不動産会社から継続的な受注を獲得しており、年間1万件以上の工事を行っている。

 今期2ケタ増収増益を予想しており、足元の業績は堅調。公開規模も荷もたれ感のない水準だが、一方で地方新興市場への上場案件としてはさほど軽量感があるわけでない。一般的に地方市場案件は初値買いが入りづらく、今回は3社同日上場となるためその傾向が一層強まるだろう。

 公開規模については3億円程度となる見込み。3/30はバリオセキュア<4494>が東証2部へ、NexTone<7094>がマザーズへそれぞれ新規上場する。

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ニッソウの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2016/7 1,075
(―)
49
(―)
36
(―)
2017/7 1,551
(44.2%)
85
73.9%
60
63.5%
2018/7 1,822
(17.5%)
96
13.2%
67
12.5%
2019/7 2,214
(21.5%)
161
66.8%
112
66.4%
2020/7予 2,614
(18.0%)
194
20.5%
132
16.9%
2019/10 1Q 651
(―)
58
(―)
38
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:286.96円/0.00円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

ニッソウの業績コメント

 2020年7月期の業績は、完成工事高が前期比18.0%増の26.1億円、経常利益が同20.5%増の1.9億円と増収増益の見通しとなっている。

 同社の属するリフォーム業界は、東京オリンピック・パラリンピックに向けた建設費の高止まりや原材料価格の高騰、人手不足に伴う物流費、人件費の上昇に加え2019年10月に実施された消費税率引き上げの影響が懸念される一方、古い建物はますます増え、住宅リフォーム市場規模としては微増ではあるが中古住宅の増加に伴い中長期的に安定的な成長が見込まれる。

 このような環境のなかで同社は、積極的な営業活動、広告活動を継続的に行った結果、販売金額の高いリノベーション工事の獲得及び主要顧客からのリフォーム工事の受注が増加している。

 なお、通期計画に対する第1四半期末時点における進捗率は、完成工事高6.5億円で24.9%、経常利益0.5億円で29.8%となっている。

ニッソウの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都世田谷区経堂一丁目8番17号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 前田 浩(昭和36年12月12日生)
設立 昭和63年9月1日
資本金 1億円(令和2年2月25日現在)
従業員数 45人(令和2年1月31日現在)
事業内容 不動産物件のリフォーム工事
■売上高構成比率(2019/7期 実績)
品目 金額 比率
リフォーム事業 2,214 百万円 100.0%
合計 2,214 百万円 100.0%
■大株主上位3位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 前田 浩 34万5800株 86.45%
2 前田 供子 5万4000株 13.50%
3 (株)丸美 200株 0.05%
合計   40万株 100.00%
■その他情報
手取金の使途 (1)人材確保に伴う人件費及び採用に係る諸費用等、(2)広告宣伝費用等、(3)販売管理に関するシステム構築費、(4)業務エリア拡大のための費用及び運転資金として充当する予定
関係会社
VC売却可能分(推定) -社 -株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 -年-月-日
割当先
発行価格
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ニッソウの銘柄紹介

 同社は創業以来、「日本一の業績を誇る改装会社(リフォーム会社)に成長する」という決意のもと、また「数千円・数万円程度の小工事こそ、親切丁寧に対応する」をモットーに、首都圏を中心に、原状回復工事や住まいの不具合に対応する修繕工事といったリフォーム工事の施工管理業を営んでいる。

 同社の顧客は主に中小規模の不動産会社であり、個人ではなく法人に特化している。個人からの受注は継続性を見込むことは難しいであるが、賃貸物件等を扱う不動産会社はリフォーム工事の需要が多いため、それら不動産会社からの信頼を得ることで安定的・継続的受注が可能であると考えている。

 同社は他社が敬遠しがちである小さな工事を親切丁寧に対応することにより、顧客である不動産会社との信頼関係を構築している。また、人口が密集しており人の移動の多い東京圏を中心として事業展開をすることで景気の影響を受けにくく安定した原状回復工事の受注へとつなげている。

 同社は、経年劣化した建物や部屋を新築に近い状態に戻す原状回復工事を主力としており、主に賃貸物件での入居者入替時に古くなった内外装の補修及び水回りの改修といった工事を行っている。そのほかに、次の入居者を募集するためのハウスクリーニングや入居中における蛇口からの水漏れやエアコンの故障等、日常発生する不具合を修繕する入居中メンテナンス等のリフォーム工事も行っている。

 また、比較的大規模な工事を行うことで、機能を新築状態よりも向上させ、価値を高めるリノベーション工事も行っている。原状回復工事がマイナスのものをゼロに近い状態に戻す工事に対し、リノベーション工事はプラスαで新たな機能や価値を付加させる工事である。よりデザイン性の高いものに改良することや、住環境を現代的なスタイルに合わせて間取りや内外装等を変更する工事も含まれている。また、全ての内装を解体して新規に作り直すスケルトンリフォームも行っている。

 同社は、首都圏を中心に約500社の各工事分野の専門施工会社との外注施工体制を有し、施工方法の判断及び施工管理を行っている。工事は施工会社に外注しており、多くの専門施工会社との外注施工体制を有しているため、各専門施工会社の繁閑を踏まえた発注を行うことができ、工期の遅延を防ぎ、工期の短縮へとつながっている。以上のことから、競合企業である地場のリフォーム会社に比べ安定した工事の供給が可能であり、材料の大量発注等によるコスト削減が可能である等の優位性を持っていると考えている。

 また、同社は創業以来1,700社以上の不動産会社と取引実績があり、その多くの不動産会社から継続的な受注を獲得しており、年間1万件以上の工事を行っている。

ニッソウの投資のポイント

 今期2ケタ増収増益を予想しており、足元の業績は堅調。公開規模も荷もたれ感のない水準だが、一方で地方新興市場への上場案件としてはさほど軽量感があるわけでない。一般的に地方市場案件は初値買いが入りづらく、今回は3社同日上場となるためその傾向が一層強まるだろう。

 2018年以降、地方市場案件は5社あり、公開価格に対する初値騰落率は平均+19.3%となっている。ただ、事業内容や公開規模により初値水準はまちまちで、ピー・ビーシステムズ<4447>(+41.3%)や名南M&A<7076>(+45.0%)は比較的堅調だったものの、大英産業<2974>(-12.5%)や日本グランデ<2976>(+0.3%)は伸び悩んだ。

 同社は、首都圏を中心に、原状回復工事や住まいの不具合に対応する修繕工事といったリフォーム工事の施工管理業を営む。顧客は主に中小規模の不動産会社。賃貸物件等を扱う不動産会社はリフォーム工事の需要が多く、それら不動産会社からの信頼を得ることで安定的・継続的受注が可能となる。

 また、人口が密集しており人の移動の多い東京圏を中心として事業展開することで景気の影響を受けにくく安定した原状回復工事の受注へとつなげている。首都圏を中心に約500社の各工事分野の専門施工業者との外注施工体制を有し、施工方法の判断及び施工管理を行っている。創業以来1,700社以上の不動産会社との取引実績があり、その多くの不動産会社から継続的な受注を獲得しており、年間1万件以上の工事を行っている。

 業績面について、2020年7月期は完成工事高が前期比18.0%増の26.1億円、経常利益が同20.5%増の1.9億円と増収増益の見通しとなっている。2019年8-12月は既存・新規顧客の受注増に消費増税の駆け込み需要、大型案件もあり、完成工事高が前年同期比22.2%増となった。2020年1月以降も底堅く推移すると考え、同13.6%増を見込む。

 なお、工事依頼は引越等による人の動きが多い3-4月に集中する傾向がある。建設費の高止まりや原材料価格の高騰、増税後の反動等が懸念される一方、古い建物がますます増え、住宅リフォーム市場は中長期的に安定成長するとみられている。

 想定仮条件水準の予想PERは13倍前後で、類似のリフォーム関連企業と比べ妥当な水準だろう。

 公開規模については3億円程度となる見込み。前田浩社長ら株主には上場日後180日間のロックアップがかかっており、既存株主の市場売却は当面出ない格好となっている。ただ、前述のとおり地方市場案件としてはさほど軽量感のある公開規模ではない。3/30はバリオセキュア<4494>が東証2部へ、NexTone<7094>がマザーズへそれぞれ新規上場するため、投資家の関心が同社に向かいにくくなる可能性もある。

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2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
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※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
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