株式投資で1億円以上の資産を築いた個人投資家24人の「2020年の投資成績」を大公開!
発売中のダイヤモンド・ザイ2021年2月号は、特集「2020年の大反省会&2021年の投資戦略」を掲載! この特集では、ダイヤモンド・ザイの読者274人にアンケートを実施し、「2020年に儲かったか、損したか」「どんな銘柄で儲かり、どんな銘柄で損したか」「コロナ・ショック時にどう動いたか」「2021年にはどんな株を買いたいか」などを聞いている。(※アンケートは2020年10月14~11月20日にウェブ上で実施。回答者274名のうち、男性85%、女性15%。平均年齢51.4歳)
さらに、特集内では1億円以上の資産を築いた24人の個人投資家に「2020年の投資成績」や「2021年の投資戦略」「投資するにあたって活用している情報源」なども聞いている。今回は、24人の“億り人”の「2020年の投資成績」をまとめた記事を抜粋するので、参考にしてほしい!
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24人の“億り人”のうち、17人は2020年の利益がプラスに!
「損した」と回答した4人もマイナス幅は5~10%にとどまった
株で1億円以上の資産を築いた“億り人”24人に「2020年の投資成績」についてアンケートをとったところ、回答は以下のとおりだった。
儲かった人が16人と多数派。損した人は4人にとどまったが、損した人の資産のマイナス幅は5~10%と、比較的小さかった。損した人のなかには、コロナ禍が逆風となった「高配当株」や「株主優待株」への投資をメインにしている人が多かったのだが、そのわりには損失の度合いが限定的だったと言えるだろう。
上の表では、2020年2~3月に発生したコロナ・ショック時の億り人の行動も紹介しているが、圧倒的に多かったのは「銘柄の買い増し・新規購入」。コロナ・ショックの大暴落で損失が膨らみ、新たな投資にまで気が回らなかった人もいるかもしれないが、大きく儲けている人は、その時々で有望な株を買っているのだ。
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億り人が「2020年の成功の要因」と「反省点」を独白!
自分を信じ、荒れ相場でも冷静に行動できた人が強かった!
ここからは、億り人たちの「2020年の成功の要因」と「2020年の反省点」に関するコメントを紹介していこう。
【2020年の成功の要因】
◆最初に設定した投資方法を、途中で諦めずに完遂した。良し悪し関係なくすべての銘柄が暴落して、将来性のある銘柄を安値で大量に買えた。(萬野正大さん)
◆一時は大きな含み損となったが、底値近辺で保有株の買い増しを行い、市況回復で資産を戻した。冷静に分析できた成果だと思う。(reformer21さん)
◆買付余力を多めに確保、急落局面でも狼狽して損切りするようなことがなかった。(弐億貯男さん)
◆業績が必ず戻ると確信できるほど調べきった銘柄群は、全弾的中で株価も戻ってくれた。(アディさん)
◆どこまで下げるのか真剣に考え、超長期チャートとにらめっこして研究。1万5000円を切ることはないと確信、ニュースにも素早く反応できた。以前に高値で利益確定した優待株をたくさん買い戻し、狙った銘柄も安く買えて大満足です。(ようこりん)
【2020年の反省点】
◆他銘柄に乗り換えるべきものを放置したのが失敗。2020年は株主優待株も大型高配当株もバリュー株もダメで打つ手がない。しかし投資方針を変えるつもりはない。耐えるのみです。(かんちさん)
◆暴落時に、コロナ禍でも成長を続けるような銘柄に組み替えれば大きなリターンを見込めたのだろうが、基本的にそのまま保有を続けた。(アイルさん)
◆急落時の心構えができておらず、冷静さを欠いて底値での損切りなどのミスを犯した。自分の投資スタイルを熟考する良い機会となった。(配当鳥さん)
独自の投資スタイルと信念を持っているからこそ、億の資産を築くことができた億り人だが、「成功の要因」のコメントを見ると、その投資スタイルをブレずに貫き、自分を信じたことが吉と出た人が多かったようだ。一方で、億り人と言えど「冷静さを欠いてしまった」という反省の弁も見られた。
億り人すら動揺させたコロナ・ショックで、一般の個人投資家が最善の行動がとれなかったとしても致し方ないと言えるだろう。だが、この経験を2021年以降の投資でどう活かせるかが、今後のカギを握ることになりそうだ。
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