IPO株の銘柄分析&予想

「ASNOVA(アスノバ)」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の資材レンタル・販売企業との比較や予想まで解説![2022年4月24日 情報更新]

2022年3月18日公開(2022年4月24日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 ASNOVA(アスノバ)
市場・コード/業種 名証ネクスト・9223/サービス業
上場日 4月21日
申込期間(BB期間) 4月6日~4月12日
おすすめ証券会社 SMBC日興証券SBI証券丸三証券マネックス証券松井証券岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)楽天証券DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 1499円(-8.04%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

その他のIPO銘柄の情報はこちら!

ASNOVAが4月21日にIPO(新規上場)!

「ASNOVA」の公式サイトより

 ASNOVAは、2022年3月18日、東京証券取引所に上場承認され、2022年4月21日にIPO(新規上場)することが決定した。

 ASNOVAは2013年12月24日に設立された。「レンタル関連事業セグメント」において、クサビ緊結式足場を主要とした「仮設機材レンタル」、新品の仮設機材を販売する「仮設機材販売」、足場架払工事の「その他」の3つのサービスラインを展開している。全国の機材センターを通じて、工事業者による「仮設機材をレンタル・購入したい」というニーズにワンストップで対応出来る体制整備を図っている。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

ASNOVAのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 4月4
ブックビルディング(抽選申込)期間 4月6日~4月12日
公開価格決定 4月13日
購入申込期間 4月14日~4月19日
払込日 4月20日
上場日 4月21日

ASNOVAのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2022年4月11日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SMBC日興証券
[最短即日で取引可能]
2.6
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SBI証券
[最短翌日に取引可能]
1.7
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丸三証券 0.9
公式サイトはこちら!
マネックス証券
[最短翌日に取引可能]
0.9%
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松井証券
[最短翌日に取引可能]
0.9%
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岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)
[最短2日後に取引可能]
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楽天証券
[最短翌日に取引可能]
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DMM.com証券
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東海東京証券(主幹事証券) 91.3  
水戸証券 0.9%  
岡三証券 0.9%  

ASNOVAのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 1530
仮条件
[予想PER(※2)
1430~1630円
10.1倍~11.6倍]
公募価格 1630円
初値 1499円
初値騰落率 -8.04%
予想トレーディングレンジ(※3) 1000~2000
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2022年4月1日ザラバの株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 15.0倍
ビルト工<1971> 21.8倍
タカミヤ<2445> 15.2倍(連)
信和<3447> 7.9倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

ASNOVAの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 153万9900株(予定)
公開株式数 公募17万7000株  売出4万5000株
(オーバーアロットメントによる売出3万3300株)
想定公開規模(※1) 3.9億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

ASNOVAは仮設機材レンタルの名証上場

 クサビ緊結式足場の仮設資材レンタル・販売及び足場架払工事を行う。工事業者の「仮設機材をレンタル・購入したい」というニーズにワンストップで対応。仮設機材レンタルは主に戸建住宅や中低層マンション向けに普及しているクサビ式足場を扱うが、近年の改修需要の増加や工事の繁忙期と閑散期の変動幅の拡大等によりニーズは高く、取引業者数が拡大。

 名証への単独上場案件は2020年3月のニッソウ<1444>以来。仮設機材レンタルのニーズは高く、足元の業績には回復感もあるが、仮設資材の製造・販売やレンタルを手掛ける信和<3447>の株価動向を見ると、個人投資家の物色人気に乗るとまでは言いづらい。

 公開規模については4億円前後となる見込み。初値買いの入りにくい地方市場IPOでは需給のタイト化が見込まれるほどではないだろう。

⇒ニッソウ<1444>のIPO情報はこちら!

⇒信和<3447>のIPO情報はこちら!

◆「ASNOVA」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
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ASNOVAの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2018/3 1,910
(―)
85
(―)
151
(―)
2019/3 2,132
(11.6%)
184
114.3%
61
-59.2%
2020/3 2,724
(27.7%)
282
53.3%
265
329.5%
2021/3 2,241
(-17.7%)
11
-95.8%
15
-94.0%
2022/3予 2,698
(20.4%)
309
2526.0%
217
1263.5%
2021/12 3Q 2,063
(―)
240
(―)
178
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:140.92円/0.00円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

ASNOVAの業績コメント

 2022年3月期の業績は、売上高が前の期比20.4%増の26.9億円、経常利益が3.0億円(前の期は0.1億円)と増収増益の見込みとなっている。

 同社の業績に影響を与える国内建設業界においては、公共投資は堅調に推移しているものの、民間投資については新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況が続いている。

 このような状況のもと、同社においては、仮設機材のレンタルから販売に至るまでワンストップで行えるサービスの強みを活かし、引き続き顧客満足度の向上に取り組んでいる。新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、中断や着工の延期がされていた工事に緩やかな回復基調がみられ、第3四半期累計期間(2021年4-12月)における売上高は20.6億円となり、営業利益1.7億円、経常利益2.4億円、四半期純利益1.7億円となっている。

 通期計画に対する第3四半期末時点における進捗率は、売上高では76.4%、経常利益では77.6%となっている。

ASNOVAの詳細情報

■基本情報
所在地 愛知県名古屋市中村区平池町四丁目60番地の12グローバルゲート26階
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 上田 桂司(昭和50年7月3日生)
設立 平成25年12月24日
資本金 8801万円(令和4年3月18日現在)
従業員数 108人(令和4年1月31日現在)
事業内容 クサビ緊結式足場の仮設資材レンタル・販売及び足場架払工事
■売上高構成比率(2021/3期 実績)
品目 金額 比率
レンタル関連事業  2,241 百万円 100.0%
合計 2,241 百万円 100.0%
■大株主上位3位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 一般社団法人 ニチレン 71万6550株 52.58%
2 上田桂司 63万3450株 46.48%
3 ASNOVA従業員持株会 1万2900株 0.95%
合計   136万2900株 100.00%
■その他情報
手取金の使途 全額設備資金として、2023年3月期における当社がレンタルする足場等の仮設機材の購入に充当する予定
関係会社
VC売却可能分(推定) -社 -株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2019年3月29日
割当先 日本レンテクト従業員持株会(現 ASNOVA従業員持株会)
発行価格 1250円 ※株式分割を考慮済み
◆「ASNOVA」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
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ASNOVAの銘柄紹介

 同社は、「レンタル関連事業セグメント」において、クサビ緊結式足場(クサビ式足場)(注)を主要とした「仮設機材レンタル」、新品の仮設機材を販売する「仮設機材販売」、足場架払工事の「その他」の3つのサービスラインを展開している。全国の機材センターを通じて、工事業者による「仮設機材をレンタル・購入したい」というニーズにワンストップで対応できる体制整備を図っている。

<仮設機材レンタル>

 同社は、戸建住宅や中低層マンション向けに普及しているクサビ式足場を主要としたレンタルサービスを全国の中小足場施工業者に提供している。近年の改修需要の増加や工事の繁忙期と閑散期の変動幅の拡大等により、足場施工業者の仮設機材在庫負担が増大しているため、投資負担を軽減し、繁閑に応じて仮設機材数量の調整弁となる仮設機材レンタルに対するニーズは高く、取引業者数は拡大を続けている。

 なお、レンタル仮設機材の調達費用は取得から5年間にて償却処理しているが、機材への投資、適切な品質の管理に基づく償却後の稼働によりレンタルサービスに供する機材の保有量が増加し、売上高・利益の向上が見込まれる収益構造となっている。

<仮設機材販売>

 同社は、2019年4月より販売を開始している。同社の仮設機材レンタルを利用する顧客に最適だと考える数量の仮設機材を確保してもらえるよう、主軸のレンタルサービスだけでなく、販売も含めた提案を行うなどワンストップのサービスを提供することにより、安定的に発生する更新需要を取り込んでいる。

 また、その他の販売として、中古機材の販売を行っている。レンタル中の機材を顧客の希望により、返却を受けずにそのまま販売するということを2020年3月期まで行っており、特別利益に計上していたが、2021年3月期以降は、返却を受けずにそのまま販売するという手法はとり止め、レンタル用機材として購入してから6年以上が経過(償却済み)した機材を選別し、中古機材として売却するという方針を打ち立て、それを営業外収益に計上することとしている。

 足場(新材及び中古)の取引内容・取引方針としては、同社は、あくまでもビジネスの本流はレンタルであり、レンタルを主軸とする方針であるため、販売は行うものの大きく伸長させるような計画とはしていない。顧客サイドにおける滅失、破損等に伴う一定数量の機材の更新需要、事業規模拡大のための投資需要に対して、販売できる品揃えをしておきアプローチするという手法を取っており、機材のレンタルニーズと購入ニーズを顧客にヒアリングしながら区分して取り扱っている。

<その他>

 同社は、顧客の現場で足場の架け払いを行う工事の受注(同社受注後、外部業者へ委託)を行っている。

(注)クサビ式足場は主に戸建・低中層マンションに使用され、施工費用が比較的安く、保管・運搬・施工効率が良いという特長がある。

ASNOVAの投資のポイント

 名証への単独上場案件は2020年3月のニッソウ<1444>以来およそ2年ぶりとなる。地方市場上場案件は上場初日に活発な取引を行うタイプのインターネット投資家から買いが入りにくい傾向があり、公開規模が相応に小さいとはいえ、需給のタイト化で初値を飛ばすような展開は想定しにくい。仮設機材レンタルのニーズは高く、足元の業績にはコロナ禍の影響からの回復感もあるが、2018年3月上場で仮設資材の製造・販売やレンタルを手掛ける信和<3447>の株価動向を見ると、個人投資家の物色人気に乗るとまでは言いづらい。

⇒ニッソウ<1444>のIPO情報はこちら!
⇒信和<3447>のIPO情報はこちら!

 同社は、クサビ緊結式足場(クサビ式足場)を主要とした「仮設機材レンタル」、新品の仮設機材を販売する「仮設機材販売」、足場架払工事の「その他」の3つのサービスラインを展開している。工事業者の「仮設機材をレンタル・購入したい」というニーズにワンストップで対応できる体制整備を図っている。

 仮設機材レンタルでは、戸建住宅や中低層マンション向けに普及しているクサビ式足場を主要としたレンタルサービスを全国の中小足場施工業者に提供。近年の改修需要の増加や工事の繁忙期と閑散期の変動幅の拡大等により、足場施工業者の仮設機材在庫負担が増大しているため、投資負担を軽減し、繁閑に応じて仮設機材数量の調整弁となる仮設機材レンタルに対するニーズは高く、取引業者数は拡大を続けている。仮設機材販売は2019年より開始。本州内に営業所として5カ所、機材センターとして17カ所展開。建設時の落下物を防ぐための機材「朝顔」を改良し、部品点数の半減かつ軽量化を実現した新機材(くさび緊結式次世代シート朝顔 SpeeK)を開発、展開。

 業績面について、2022年3月期は売上高が前の期比20.4%増の26.9億円、経常利益が3.0億円(前の期は0.1億円)と増収増益の見込みとなっている。コロナ禍の影響を受けて中断・着工延期されていた工事に緩やかな回復基調がみられ、仮設機材のレンタルから販売までワンストップで行える強みを活かし、顧客満足度の向上に取り組んでいる。なお、売上高及び収益は第3四半期に偏重する傾向がある。

 想定仮条件水準の予想PERは10~12倍程度。足場等の仮設資材を手掛ける類似企業のヒストリカルPERを見ると妥当な水準だが、ダウンサイドリスクがないとまでは言えない。2023年3月期以降も堅調な業績が続くかが焦点となるだろう。

 公開規模については4億円前後となる見込み。一般的なIPOとしては軽量だが、地方市場IPOでは需給のタイト化が見込まれるほどではないだろう。なお、上田桂司社長(一般社団法人ニチレン含む)と従業員持株会で発行済株式の全てを保有。4/21はほかにフルハシEPO<9221>が東証スタンダード及び名証メインに新規上場する。

⇒フルハシEPO<9221>のIPO情報はこちら!

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[データ提供・銘柄分析]フィスコ 

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◆SMBC日興証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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SMBC日興証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2023年12月末時点。
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【SMBC日興証券】
IPOの主幹事数が業界トップクラスで
2022年には24社のIPOの主幹事を務める
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