人気の伊藤園（優先株）や株主優待利回り8％超の新設銘柄テンポスバスターズなど4月の注目株主優待銘柄を一挙紹介！

今回から株主優待を導入したテンポスバスターズは、
株主優待利回り8％超！

 4月は株主優待実施件数の少ない月だが、今期からの新設銘柄もあれば株主優待を拡充した銘柄もあるなど、チェックすべきポイントはいろいろ！ 下記の表では、そんな4月株主優待の注目銘柄をピックアップした。

        【表1】４月の注目株主優待銘柄

 
  まず注目したいのが、今期から株主優待を導入したテンポスバスターズ（2751）。9万5400円（4月2日終値で計算、以下同）の投資金額で、「ステーキのあさくま」などグループの飲食店で利用できる優待券が8000円分、またはテンポスバスターズの買物券6400円分がもらえる。テンポスバスターズの店舗は、プロ向けの厨房機器などが中心だが、調理器具など一般でも利用できる商品も扱っている。

 株主優待利回りは、買い物券で6.71％、食事券ならなんと8.39％にもなる。飲食店、テンポスバスターズの店舗とも、出店地域が限られているが、利用できる地域ならばかなりお得度は高いと言えるだろう（ちなみに、現段階ではテンポスバスターズの通販では利用できないので注意したい）。

 また、今期より株主優待を拡充したのが回転ずしの「無添くら寿司」を展開するくらコーポレーション（2695）。これまでは100株で1500円分の株主優待券だったが、今回から約1.6倍の2500円分に！ くら寿司の商品は一皿100円（税抜）が多い株主ので、株主優待券で20皿以上も食べられる計算だ。

 一方、直近で株主優待を廃止した銘柄や株主優待実施時期を変更した銘柄も。スリープロ（2375）は4月2日に株主優待廃止を発表、またワインが株主優待品の巴工業（6309）は今回から株主優待実施時期を10月末に変更している。うっかり間違えないようにしよう。

普通株＋優先株100株ずつで、株主優待2個取りが狙える伊藤園

 4月の定番株主優待銘柄として、高い人気を維持し続けている伊藤園（2593）。伊藤園は、普通株以外に優先株（25935）がある点が、他にはない特徴だ。株主優先株は株主総会での議決権はないが、もらえる株主優待内容は普通株とまったく同じで、配当金は1.25倍！ しかも、必要な投資金額も、普通株22万9500円に対して株主優先株18万3700円と、4万5800円も安く済む。

伊藤園第1種優先株式（25935）の株価チャートと出来高。

SBI証券のサイトで、伊藤園第1種優先株式（25935）と伊藤園（2593）普通株の株価チャートと出来高を比較（4/3終値時点）。値動き自体は似通っていることがわかる。

 そこで、投資金額を抑えたいなら、伊藤園は優先株（25935）を選択するのがオススメ。もし資金的に余裕があるなら、優先株と普通株の両方を買えば、株主優待の2個取りも可能になる。ただし、流動性は普通株が優先株の約21倍（4月2日終値時点）とかなり差があるので、その点は注意が必要だろう。

 ところで株主優待では、通常、最低単元が最も株主優待利回りが高くなるケースがほとんど。しかし、ロック・フィールド（2910）の場合は、300株は100株の2倍、500株なら5倍の株主優待がもらえるので、株主優待利回りが下がらない（保有株数によって、また1万株を超えた場合は株主優待利回りが下がる）。「株主優待券は多く欲しいが、利回りが下がるのはイヤ」という人には、うれしい優待と言えそうだ。なお、前述のくらコーポレーション（2695）も、200株保有なら100株と同じ株主優待利回りになる。

 その他、ゴルフ好きにオススメなのが、トーシン（9444）や表には掲載していないが東建コーポレーション（1766）。どちらも株主優待で、自社グループのゴルフ場でのプレー料金割引などが受けられる。また、お菓子好きなら、焼き菓子などがもらえるアイ・ケイ・ケイ（2198）や東和フードサービス（3329）の株主優待も見逃せない。

 最後に、4月の株主優待権利確定日は30日（水）で、株主優待権利付最終売買日は3営業日前の24日（木）となる。欲しい銘柄は、最終売買日までに必要な単元を購入しておこう。土日と祝日を挟むので、日付のチェックは慎重に。
 

 ◆1月〜12月までのお得な株主優待の内容はココでチェック！

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