水曜日のGDPがFRBの方針に大影響を与える
今週のスケジュールで最も大事なのは水曜日に発表される第2四半期GDPです。コンセンサスは+2.9%です。ちなみに第1四半期は-2.9%でした。
この第2四半期GDPも重要ですが、この発表に合わせて過去3年に遡り数字が見直されることになっています。第1四半期の-2.9%という悪い数字に首を傾げる投資家が多かったので、この数字に訂正が入るかどうか大いに注目されます。
もしこれらの数字が全般的に強かった場合、米国の利上げのタイミングに関する議論ならびに現在、連邦準備制度理事会(FRB)が在庫にしている4.1兆ドルの債券類をいつ、どのような方法で減らしてゆくのか? という問題に対し議論が活発化すると思われます。
既に量的緩和政策は10月をもって終了させるということが発表されています。それに引き続き、フェデラルファンズ・レートの引き上げのタイミングとして、多くの投資家は2015年6月前後を予想しています。
フェデラルファンズ・レートは2008年末以来、かれこれ5年半も限りなくゼロに近い水準に留め置かれています。これは下のグラフからもわかる通り、極めて異例で、不規則な政策です。
既に大半の経済指標は景気がノーマルな状態に戻っていることを示しており、今回の決算発表に際するカンファレンス・コールでも不景気を訴える企業は皆無でした。
これらのことから、FRBの利上げのタイミングが早まる可能性も高いと思います。それは別の言い方をすれば、既にFRBは取り返しがつかないほど後手に回っているということです。
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