2016年に入ってから、新サービスが続々登場!
日々の生活がフィンテックでますます便利に
日本の「フィンテック」関連のサービスは海外よりも遅れていると言われていますが、注目したいサービスも続々とスタートしています。そこで、私が最近気になった「フィンテック」関連のサービスを紹介しましょう。
◆LINE Pay カード
そもそも「LINE Pay」とは、LINE経由で決済したり、ユーザー間で送金したりできる機能のこと(ただし、送金されたお金を出金するには手数料がかかります)。これもまた、新たな決済機能であり、「フィンテック」の一種です。「LINE Pay」で決済できるのは、「LINE Store」のほか、以下のサイトです。
◆ZOZOTOWN(日本最大のファッションECサイト)
◆FOREVER21(オンラインショップ/ファストファッションのショップ)
◆HMV(オンラインショップ/CD、DVDなどをメインで取り扱う)
◆GROUPON(レストラン、各種スクールなどのクーポンを毎日配信)
◆Fril(フリマアプリ)
◆[. ST](18ブランドを取り扱うファッションECサイト)
◆Felissimo(自社開発商品を中心とした女性向けECサイト)
◆Reward by CROOZ(ブランドのユーズドアイテムを取り扱う)
◆SHOPLIST.com(幅広いジャンルを取り扱うファッションECサイト)
「LINE Pay」を利用するためには、まず「LINE Pay」に登録し、チャージをする必要があります。また、クレジットカード情報を登録すれば、「LINE Mall」や「LINE Store」での決済時にスムーズにクレジットカード払いができます。
この「LINE Pay」はネット上のサービスですが、今年の3月にオフライン店舗でも利用できるプリペイドカード「LINE Pay カード」が新たに発表されました。
これまで「LINE Pay」は使えるシチュエーションが限定されるイメージだったのですが、「LINE Pay カード」があれば、国内外のJCB加盟店約3000万店舗で「LINE Pay」でチャージしたお金を使えるようになります。
「LINE Pay」の使い道が広がるばかりでなく、利用特典として利用金額の2%分(100円につき2ポイント)の「LINE ポイント」が貯まるのも大きなメリット。還元率2%というのは、その他のクレジットカードやポイントカードと比較しても、かなり高い水準です。
なお、「LINEポイント」とは、LINEプラットフォームの中でお得に貯められるポイントサービスで、やはり今年3月に導入されました。現状「LINEフリーコイン」がありますが、これは4月から「LINEポイント」に統合され、LINEアプリ内のサービスでも「LINEポイント」が貯まるようになります。貯まったポイントは「LINE STORE」などで使えるほか、「LINE Pay」残高に電子マネーとして交換することも可能です。
「LINE Pay カード」に関しては、クレジットカードと違って審査もいらず、誰でも申し込むことができるので、気軽に保有してみるといいでしょう。
◆Amazonレンディング
これは万人向けのサービスではありませんが、ECサイトが銀行業務の一部に進出している動き(ネットワークを活用したお金の貸し借り)を示す一例として紹介します。
「Amazonレンディング」は、Amazonマーケットプレイスに参加している法人販売事業者を対象とした、新しい融資サービスです。金融機関ではなく、Amazonが融資事業に参入したのです。比較的簡単な審査で融資が下り、返済は販売事業者の売上が決済されるAmazonのアカウントより、毎月自動引き落としされるということです。
海外では、すでに「フィンテック」のベンチャー企業が銀行業務に参入し、アプリのみで稼働する銀行を設立するなど、「ネオバンク」と呼ばれる新たな銀行代替サービスが生まれています。今後は日本でも、「Amazonレンディング」に象徴されるように、異業種からの金融サービスの提供が広がりを見せてくるかもしれません。
◆THEO(テオ)
「THEO」は、登録した人に対し、ロボ・アドバイザー(コンピューター)が資産運用の助言をしてくれるサービスです。これもまた「フィンテック」の一形態と言えるでしょう。
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コンピューターシステムが独自のプログラムによって、自動で株式などの売買注文のタイミングや数量を決め、注文する取引のことを「アルゴリズム取引」と呼びますが、「アルゴリズム取引」はヘッジファンドや機関投資家ではごく普通に採用されています。
「THEO」も、独自のアルゴリズム取引によって助言をする仕組みで、判断はわかれるところですが、「人間に任せるよりもむしろ信頼できる」という考え方もできるかもしれません。
実際に任せるかどうかは別としても、わずか9つの質問に答えるだけで、資産運用のポートフォリオ案を出してくれるので、試してみると面白いです。ポートフォリオ案までは無料なので(アドバイスを受けるのは有料)、試してみると面白いのではないでしょうか(「THEO」以外にも、一部証券会社や銀行のサイトで、ロボ・アドバイザーによるポートフォリオ作成サービスを行っています)。
さて、「フィンテック」の世界に少しだけでも興味を持ってもらえたでしょうか?「Amazonレンディング」は2014年にスタートしたサービスですが、「LINE Pay カード」と「THEO」は2016年に発表されたばかりの新サービスです。今後も、このように便利で、使いようによっては得できるサービスがどんどん出てくることでしょう。
最初にもお話ししたように、今の時代は最新の情報を知っているかどうかが、生活の損得に直結する時代です。最新の情報を知らずに損をすることがないよう、アンテナを張り巡らせ、お得なサービスをどんどん取り入れるようにしたいですね。
(取材・構成/元山夏香)
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【2024年4月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Tポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短10秒発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大7%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率7%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆au PAY カード |
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1.0~2.0% |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
VISA Master |
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【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! しかも、初年度は年会費無料、2年目以降は年会費1375円(税込)だが、年に1回でもカード決済、もしくは携帯電話などのauのサービスを利用していれば次年度以降の年会費も無料に! ※ 2年目以降1375円。ただし、年一回でも利用した場合、もしくは「au ID」に「au PAY カード」を紐付けて、携帯電話などのauサービスを利用している場合は次年度無料。 |
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【関連記事】 ◆「auカブコム証券+au PAY カード」で積立投資すると1%分のPontaポイントが貯まる! つみたてNISAも対象なので、これから投資を始める人にもおすすめ! |
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◆セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital |
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0.5~2.0% (※1) |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※2) |
AMEX | Suica | |
【セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、QUICPay決済を利用した場合は還元率2%に大幅アップ!(※3)セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといったコンビニはもちろん、マツモトキヨシやツルハグループなどのドラッグストア、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店など、QUICPayを利用できる店舗ではいつでもどこでも還元率2%になるので非常にお得! 貯まるポイントは、有効期限のない「永久不滅ポイント」なので、ポイントの失効を気にする必要がないのもメリット! ※1 通常1000円(税込)につき1ポイント貯まる永久不滅ポイントを 「1ポイント=最大5円相当」 の商品に交換した場合の還元率。交換する商品によっては、1ポイントの価値が5円未満になる場合あり。※2 2年目以降は1100円(税込)。ただし、年一回でもクレジットカードの利用があれば次年度以降も無料。※3 年間合計30万円までの利用分が対象。以降は還元率0.5%。 |
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