世界投資へのパスポート

中国の「アリババ・グループ」の決算発表を解説!
世界の株式市場でも存在感を増す中国最大級の
ネット企業が、今もっとも注力する成長分野とは?

2017年9月18日公開(2017年11月30日更新)
広瀬 隆雄
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
印刷向け表示

世界の株式市場で存在感増す
中国のネット企業

 今年は、新興国株式市場が先進国株式市場をアウトパフォームしています。その中でも、ひときわ存在感を増しているのが中国のネット企業です。

 そこで今日は、中国のネット企業の中でも最大級のアリババ・グループ(ティッカーシンボル:BABA)に焦点を当てたいと思います。

「アリババ・グループ」は
アクティブユーザー4.66億人の巨大サービスを展開

 アリババ・グループは、1999年に創業された中国を代表するインターネット企業で、その株式は2014年9月からNYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場されています。

 NYSEに新規株式公開された際の調達金額は250億ドルで、これは史上最大のIPOです。

 同社は、ネット上で物品を売りたい人と買いたい人を引き合わせるマーケットプレース「タオバオ」、世界のブランド企業がオンライン・ストアを開店するためのフラットフォーム「Tモール」、オンライン卸売りの「1688.com」に加え、物流ソリューションやクラウド・コンピューティングなどのサービスも展開しています。

 6月末の時点でのアクティブ・カスタマー数は、4.66億人です。

 同社の会計年度末は3月31日で、「2017年度」と言った場合、それは「2017年3月31日で〆た1年間」を指します。

 小売部門のGMV(=取扱高)は、下のチャートのように推移しています。

 現在、アリババ・グループが中国のオンライン・ショッピングに占める割合は、75%に達しています。

「タオバオ」のビジネス・モデルは
小売よりも広告に近い

 同社の中核ビジネスである「タオバオ」のビジネス・モデルは、マーケットプレースという概念です。つまり自ら商品の在庫を取り、それを消費者に販売する「小売モデル」ではなく、売り手がマーケットプレース上で買い手を獲得しやすいよう、広告などの様々なサービスを提供し、対価を受け取る、どちらかといえば「広告モデル」に近い事業形態となっています。

 同社がGMV(取扱高)と売上高をハッキリ区別しているのは、このためです。

モバイルへの移行がアリババに与えた影響とは?

 同社の売上高の中身は、実質的にはフェイスブック(ティッカーシンボル:FB)と同じ広告モデルであるということは、GMV(取扱高)に占める広告売上高の比率、すなわちマネタイゼーション比率が問題になることを意味します。

 一般にモバイル広告は、スマホの画面が小さい関係で、ノートパソコンの広告より単価が低いという問題がありました。このためユーザーがノートパソコンからスマホにシフトしたとき、売上高に下方プレッシャーが働きました。これはかつてフェイスブックが経験したのと同じ問題です。

 アリババ・グループのモバイル・マネタイゼーション比率を見ると2015年は1.79%と低かったですが、2017年は3.04%へと改善していることがわかります。

 アリババ・グループの業績は、1)GMVが伸びていることに加えて、2)マネタイゼーション比率も改善しているので、それらの相乗効果から急激に伸びています。

 なお、2016年のEPSは、アリババ・ピクチャーズの一部株式の売却ならびにアリババ・ヘルスの特別利益の計上により嵩上げされています。そのような「雑音」を除いて考えるためには、営業キャッシュフローに注目した方が良いでしょう。

今後の成長分野として
ストリーミング事業に注力

 さて、アリババ・グループは最近、映画やTVドラマのストリーミング事業に力を入れています。また、アマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)に相当する、クラウド・コンピューティング・プラットフォーム事業にも注力しています。

 2018年度第1四半期(6月期)の同部門の顧客数は、前年比+75%の101万人で、売上高は前年比+96%の3.59億ドルでした。

【今週のまとめ】
存在感を増す中国のネット企業の中でも
リーダー的存在

 今年は、新興国株式市場が好調です。中国株は、その新興国株式市場の重要な一角です。中国の上場株に占めるネット企業の割合はどんどん増えており、アリババ・グループはその中でリーダー的な存在です。同社の業績は、リーダー企業にふさわしい確りした内容となっています。

【今週のピックアップ記事!】
増配株に投資する際に参考にすべき「指標」とは? 割安・割高の目安になる「PER」、資本効率の良さを表す「ROE」「ROA」など「指標」の使い方を解説!
「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2020年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2020年の最強クレジットカード(全8部門)を公開!
【2020年1月2日時点】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3500銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【マネックス証券のおすすめポイント】
米国株取引に力を入れており、取扱数5400銘柄以上! 成行注文や指値注文のほか、逆指値注文、連続注文、ツイン指値(OCO注文)など、多彩な注文方法が使えるのも魅力だ。取引手数料もお得で、米国株なら最低手数料0ドルから購入可能。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税抜)だ最大3万円がキャッシュバックされる。また、米国ETFの中で「USAプログラム」対象銘柄は実質手数料無料(キャッシュバック)で取引ができる。しかもNISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株(海外ETF含む)の購入手数料も全額キャッシュバックされ、実質無料になるのもメリット!
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
2600銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【楽天証券おすすめポイント】
米国株だけではなく、中国(香港)やアセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)の株もラインナップ。海外ETFの取り扱い数も、米国ETF約300本を含む、約360本と業界トップクラス! 2019年7月の値下げにより、米国株式の取引手数料は最低0米ドルからになった。米国株式の注文は、最大90日先まで指値注文が有効で、「約定通知メール」サービスとあわせて利用すると便利。NISA口座なら買付手数料が無料(売却時の手数料は必要)なのもメリットだ。また、取引から情報収集までできるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名で、数多くのデイトレーダーも利用。ツール内では日経新聞の記事を無料で読むこともできる。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
2300銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【SBI証券のおすすめポイント】
2019年7月の値下げにより、米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能になった。また、一部の米国ETFは売買手数料が実質無料で取引できる。あらかじめ設定した金額か株数(口数)で定期的に買付する「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。 NISA口座なら、日本株の売買手数料だけでなく、海外ETF(米国・中国・韓国)の買付手数料も無料に。また、米国株の情報入手には、各企業情報が1ページにまとまったレポート「One Pager」、米国株・米国ETFをテーマで検索できる「米国テーマ・キーワード検索サービス」、さらに銘柄検索やソートができる「米国株式決算スケジュールページ」が使いやすい。
【関連記事】
◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

ダイヤモンドZAi 2020年3月号
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2020年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2020年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード SPGアメリカン・エキスプレス・カード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

最強日本株日本株
ラクラク確定申告
億り人の座談会

3月号1月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

日本株&確定申告&億り人のセキララ座談会

今年勝てるメダル級の主力株&2020年の戦術を大公開
最強日本株
日経平均は年末に2万6000円へ!
強気? 弱気? 今年はこう戦え!
・6つの勝ち方MAP
最安1万円台から! 初心者必見の5万円株
最高6.5%! 値上がり期待もある高配当株
長期で大化け期待の成長株がズラリの10倍株
桐谷さんが割安株をチョイスした株主優待株
・時代に波に乗って長期で安定成長する大型安定株
新規上場株の中から再上昇を狙うIPO株

超有名イラストレーター金子ナンペイと一緒に
GO2020年こそ株デビュー
「オレが株わかるモンで儲けてやる! 」

億り人の2020年の戦略は?

スマホやパソコンでラクラク作成
確定申告2020年
・ますますカンタン&便利! スマホの入力方法
・e-Taxの使い方
・ふるさと納税の申告/株・投信の申告/配当・分配金の申告/FX の申告/医療費控除・セルフメディケーション特例の申告

コストや分配金のギモンが丸わかり!
投信超入

●自腹でガチンコ投資! AKB48株ガチバトル
●株入門マンガ/恋する株式相場! 
●本誌崖っぷち部員の同時進行ドキュメント
定年退職までのロードマップ

【別冊付録】
●不要品をお金に換えろ! 

メルカリ&ラクマ大研究

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

【重要なお知らせ】
>>定期購読の価格改定について


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2020】 クレジットカードの専門家が選んだ 2020年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 山本潤の超成長株投資の真髄で、成長株投資をはじめよう!(ザイ投資戦略メルマガ)

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報