IPO株の攻略&裏ワザ情報!
2018年10月29日公開(2018年11月14日更新)
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ザイ・オンライン編集部

ソフトバンクのIPO(新規上場)株は、上場後40日目
まで上昇する!? 過去の超大型IPOのデータをもとに、
上場時のソフトバンクや市場全体の値動きを大胆予想

(2018年11月12日追記)

 「ソフトバンク」のIPOが東京証券取引所の承認され、2018年12月19日に東証1部または2部に上場することが決定した。スケジュールおよび取り扱い証券会社は以下の通り。

■スケジュール
仮条件提示 11月30日(金)
ブックビルディング(抽選申込)期間 12月3日(月)~8日(金)
公開価格決定 12月10日(月)
購入申込期間 12月11日(火)~15日(金)
上場日 12月19日(水)
■取り扱い証券会社
野村證券(共同主幹事)、大和証券(共同主幹事)、SMBC日興証券(共同主幹事)、みずほ証券(共同主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事)、SBI証券(共同主幹事)、岡三証券、東海東京証券岩井コスモ証券、水戸証券、西日本シティIT証券松井証券マネックス証券あかつき証券カブドットコム証券(共同主幹事のグループ証券)、※岡三オンライン証券

 その他の詳細情報は、以下のリンクを参照。
「ソフトバンク」のIPOの情報の総まとめ! スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の移動/固定通信事業者との比較や予想まで解説!

 

ソフトバンクが12月にIPO(新規上場)!
NTTを超える超大型IPOに

 ソフトバンクグループ(9984・以下、SBグループ)の子会社で通信事業会社のソフトバンクが、12月にIPO(新規上場)する見込みだ。

 ソフトバンクは、2018年7月9日、東京証券取引所に上場申請を行ったことを発表。その後、10月4日の日経新聞で「10月中に上場承認、12月19日に上場というスケジュールで調整が進んでいる」と報じられた。公開規模(吸収金額)は2.5兆円、上場後の時価総額は7兆〜8兆円の程度になるとのことだ。

 さらに、2018年10月12日、ブルームバーグは、ソフトバンクIPOの主幹事証券として、野村ホールディングス、米ゴールドマン・サックス、ドイツ銀行、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)が選定される見通しと報道された。

【ソフトバンクのIPOの主幹事が見込まれる証券会社】
野村證券
SMBC日興証券
ゴールドマン・サックス証券
ドイツ証券
みずほ証券

(※2018年11月12日追記)
ソフトバンクのIPOの取り扱い証券会社は以下の通りと発表された。カブドットコム証券と岡三オンライン証券に関しては、それぞれグループ会社の三菱UFJモルガン・スタンレー証券、岡三証券が主幹事証券、あるいは幹事証券に入っているため、ソフトバンクIPOを取り扱うことが予想される。
(※2018年11月14日追記)
カブドットコム証券と岡三オンライン証券が、ソフトバンクのIPOの取り扱いを発表。

■ソフトバンクのIPOの取り扱い証券会社(2018年11月14日時点)
証券会社名
(※青文字をクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
野村証券(主幹事証券)
公式サイトはこちら!
大和証券(主幹事証券)
[最短翌日に取引可能]
-%
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SMBC日興証券(主幹事証券)
[最短3日後に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
SBI証券(主幹事証券)
[最短翌日に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
東海東京証券 -%
公式サイトはこちら!
岩井コスモ証券
[最短3日後に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
松井証券
[最短3日後に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
マネックス証券
[最短2日後に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
カブドットコム証券(主幹事のグループ会社)
[最短3日後に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
岡三オンライン証券
[最短2日後に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
みずほ証券(主幹事証券) -%  
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事証券) -%  
岡三証券 -%  
水戸証券 -%  
西日本シティIT証券 -%  
あかつき証券 -%  

(※追記ここまで)

【※IPOの主幹事についての解説はこちら!】
IPOに当選して儲けたいなら「主幹事証券」を狙え! 通常の引受証券の50~100倍も割当がある主幹事と主幹事のグループ会社の攻略がIPOで勝つ秘訣!

 ソフトバンクの公開規模が2.5兆円となれば、2015年に上場した日本郵政グループ3社の公開規模の合計1.4兆円や、1987年に上場したNTT(9432)の公開規模2.2兆円を超える超大型IPOとなる。

■過去の大型IPOとその公開規模(吸収金額)
社名(コード) 上場日 公開規模(吸収金額)
NTT(9432) 1987年2月9日 2兆2145億円
JR東日本(9020) 1993年10月26日 9500億円
JT(2914) 1994年10月27日 5670億円
NTTドコモ(9437) 1998年10月22日 2兆1255億円
第一生命ホールディングス(8750) 2010年4月1日 7131億円
日本航空(9201) 2012年9月19日 6633億円
サントリー食品インターナショナル(2587) 2013年7月3日 3881億円
ジャパンディスプレイ(6740) 2014年3月19日 3347億円
リクルートホールディングス(6098) 2014年10月16日 2138億円
日本郵政 2015年11月4日 1兆4362億円
かんぽ生命 2015年11月4日 1兆4362億円
ゆうちょ銀行 2015年11月4日 1兆4362億円
ソフトバンク 2018年12月? 2.5兆円
※  売り先指定の211万2900株は除いて計算

 ソフトバンクは、携帯電話サービスやインターネットプロバイダーの運営など、一般の人にとって非常に身近な企業。しかも、ソフトバンクを実質的に率いているのは、日本で最も人気がある経営者の1人であり、その大胆な経営手腕が高く評価される孫正義氏だ。ソフトバンクのIPOが大きな話題となり、盛り上がることは間違いないだろう

【※フィスコアナリストによるソフトバンクIPOの解説はこちら!】
ソフトバンクのIPO(新規上場)は年内でほぼ決定! 主幹事は「野村證券」に!? NTTを超える超大型IPOの上場日や主幹事、初値をアナリストが大胆予想!

超大型IPOは上場後の値動きに共通する傾向が!?
過去のデータをもとにイベント投資の達人が分析!

 「今回のソフトバンクほどの超大型IPOになると、上場後の値動きに一定の傾向が出てくる可能性があります。また、上場前後における市場全体へのインパクトが大きいため、株式市場全体の需給が悪化し、一時的に相場が下落する傾向にあります

と言うのは、イベント投資の達人である個人投資家の夕凪さんだ。

 イベント投資とは、IPOや株主優待、指数組み入れなど、特定のイベントにおける株価の値動きの傾向を見つけ出し、利益を狙う手法のこと。ソフトバンクの上場は、夕凪さんにとってイベント投資のチャンスだと言う。

 「NTT日本郵政グループ3社など、過去の超大型IPO銘柄の上場後の値動きや、上場前後の市場全体の値動きを分析した結果、一定の傾向が見つかれば、今回のソフトバンクのIPOでも同じような値動きをする可能性は高い。そこが『儲けのチャンス』になります

 今回、夕凪さんが過去の超大型IPOのデータをもとに、傾向を分析したのは次の3つ。

・超大型IPO株の上場後の値動き
・超大型IPO前後における、市場全体の値動き
・超大型親子上場の値動き

 それぞれの値動きの傾向とその理由、さらに傾向に合わせた投資戦略を解説していこう。

市場全体への「インパクト値」を比較し
NTTドコモ、日本郵政3社などを分析データとして採用

 過去の超大型IPOの値動きを分析するにあたり、最初に夕凪さんが行ったのは、「どの銘柄を分析に採用するか」を決めること。

 今回の分析で重要になるのは、市場全体に対するIPOの影響力だ。そこで夕凪さんは、IPO前月末の「東証全体の時価総額」に対する「IPOの公開規模」の割合を「インパクト値」として設定。過去の代表的な大型IPOのインパクト値を計算した。

インパクト値=IPOの公開規模(吸収金額)/ 東証全体の時価総額(IPO前月末時点)

 なおソフトバンクに関しては、公開規模は2.5兆円、東証全体の時価総額は9月末時点の数字を使用した。また、日本郵政グループ3社のIPOは同じ日に上場したので、市場全体へをインパクトという意味から3社合計で計算した。

■過去の大型IPOの「インパクト率」
社名(コード) 吸収金額 前月末株式
時価総額
※2
インパクト値
※3
NTT(9432) 2兆2145億円 322兆円 0.69%
JR東日本(9020) 9500億円 364兆円 0.26%
JT(2914) 5670億円 360兆円 0.16%
NTTドコモ(9437) 2兆1255億円 252兆円 0.84%
第一生命HD(8750) 7131億円 330兆円 0.22%
日本航空(9201) 6633億円 258兆円 0.26%
サントリー食品インターナショナル(2587) 3881億円 400兆円 0.10%
ジャパンディスプレイ(6740) 3347億円 447兆円 0.08%
リクルートHD(6098) 2138億円 492兆円 0.04%
日本郵政グループ3社※4 1兆4362億円 581兆円 0.25%
ソフトバンク 2.5兆円 702兆円※5 0.36%
※ NTT、JR東日本、JTの3社は、価格決定方式が「ブックビルディング方式」ではなくの「入札方式」のため、市場への影響のしかたが異なると考え、参考値として扱っています。※1 BBは「ブックビルディング」の略。※2 IPO前月末における東京証券取引所全体の時価総額。※3 株式時価総額に対する吸収金額の割合。※4 日本郵政(6178)、かんぽ生命(7181)、ゆうちょ銀行(7182)の3社合計で計算。※5 2018年9月末時点。

 ソフトバンクのインパクト値は0.36%で、過去の大型IPOと比較しても大きいことがわかる。また、1998年上場のNTTドコモは、東証全体の時価総額が現在の半分以下だったこともあり、ダントツでインパクトが大きかったことが見て取れる。

 「NTTJR東日本JTの3社は、価格決定方式が現在のブックビルディング方式ではなく入札方式という違いがあり、またデータとしても古いので、今回は採用を見送ります。それ以外で、インパクト値が0.2%を超えているのは、NTTドコモ第一生命日本航空日本郵政グループ3社の4つ。そこで今回、超大型IPOの値動き傾向を分析には、この4銘柄を採用します」(夕凪さん)

 分析に採用する銘柄が決まったところで、ひとつひとつ分析していこう。

超大型IPOは、上場後35~40日目まで緩やかに上昇
上場後4〜5日目が押し目買いのチャンス!

 まずは、超大型IPO銘柄の上場後の値動きの傾向を見ていこう。下のグラフは、NTTドコモ第一生命日本航空日本郵政の3銘柄の上場後の騰落率をプロットしたものだ(日本郵政グループ3社は、代表として日本郵政の株価を採用)。なお、市場全体の値動きの影響を取り除くため、TOPIXを基準に指数調整を行った。つまり、正しくは「IPO銘柄の騰落率-TOPIXの騰落率」のグラフとなる。

 上のグラフを見ると、「NTTドコモを除いた3銘柄は、上場後2日目に少し上昇したが、4~5日目にかけて下落。その後、35~40日目にかけて緩やかに上昇し、それを過ぎると下落する」という傾向が見て取れる。

 この3銘柄に共通する傾向は、「インデックスファンドの影響だ」と夕凪さんは分析する。

 「新規上場した銘柄はTOPIXの構成銘柄に組み入れられます。また、超大型IPOともなると、MSCIやFTSEといった海外の株価指数にも組み入れられる可能性が高いですね。一方、インデックスファンドというのは、株価指数の構成銘柄をそのまますべて買うことで成り立っている投資信託です。つまり、株価指数に採用されると、自動的にインデックスファンドの買いが入るんです」(夕凪さん)

【※インデックスファンドについての解説はこちら!】
「インデックスファンド」とは? その意味や特徴、代表的な銘柄などを、初心者にもわかりやすく解説! 低コストで簡単に分散投資できるのがメリット!

 同じ株価指数でも、日経平均株価(日経225)は上場してから数年経たないと採用銘柄に組み入れられることはないが、TOPIXは東証一部採用の全銘柄を採用しているので、上場日の翌月末には組み入れられる。つまり、上場後35~40日目にTOPIX連動型インデックスファンドの買いが入ることになる。

 「MSCIやFTSEに採用される場合は、TOPIXより早いタイミングで組み入れらます。順番的にはFTSE⇒MSCI⇒TOPIXの順ですね。つまり、上場後35~40日目までは順番にインデックスファンドの買いが入り、さらにそれに合わせて先回り買いする投資家が出てくるので、超大型IPO株は緩やかに値上がりする。そして、インデックスファンドの買いが一巡すると需要が下がり、下落するのではないでしょうか」(夕凪さん)

 なお、NTTドコモだけが違う値動きをしているのは、当時、日本株のインデックスファンドがほとんどなかったからだ、と言う。

 「NTTドコモが上場した時代は、TOPIXへの組入日でも出来高は全然増えておらず、通常と1日と同じように見えます。TOPIXの組み入れによる出来高の増加は、パッシブ運用(インデックス投資)が増えてから目立ってきたのだと思います」(夕凪さん)

 今回、MSCIやFTSEがソフトバンクを構成銘柄に採用するかどうかは、通常の場合、上場当日に発表されるので、要注目だ。

 また、上場後の4~5日目にかけてわずかに下落することについて、夕凪さんは以下のように分析する。

 「必要な人は2日目までに買いますが、その後はインデックスファンド頼りになるので、一時的に下げるのではないでしょうか」(夕凪さん)

 インデックスファンドは、つみたてNISAの影響もあり、ここ数年で純資産残高を大きく伸ばしている。証券会社の投資信託ランキングを見ても、今やインデックスファンドが半分以上を占めている。その点からも、今回のソフトバンクIPOにおけるインデックスファンドの影響は無視できないものになりそうだ。

 こうした値動きの傾向から、夕凪さんは次のような戦略を提案する。

 「ソフトバンク株をセカンダリーで買うなら、上場後3~5日目が押し目買いのチャンス。また、上場翌月末(上場後35~40日目)のTOPIXの組み入れまでは、値上がりすることを期待して買い増しスタンスで。そしてTOPIX組み入れ以降は、いったん売り切るのがおすすめです。さらに松井証券の『プレミアム空売り』など一般信用で空売りができるなら、チャレンジしてみるのもアリだと思います。特に、上場日の夜にMSCIとFTSEへの採用が発表されたら、よりこの傾向が強く出るはずです」(夕凪さん)

【※一般信用売りについての解説はこちら!】
「一般信用取引の空売り」ができる証券会社なら、低コスト&低リスクで株主優待・配当をゲット可能! 「空売り」に役立つ取引ツールの使い方も解説!

超大型IPO銘柄のブックビルディングに向けて
日本株市場全体が下落傾向に!

 次は、超大型IPOの市場全体への影響を見てみよう。下のグラフは、NTTドコモ第一生命日本航空日本郵政グループ3社の4銘柄の上場前後60日における、TOPIXの値動きだ。それぞれ上場日を基準にして、騰落率をプロットしている。

 このグラフでも、NTTドコモを除いた3銘柄が上場35~40日目まで似たような値動きをしている。その傾向をよりわかりやすくするため、NTTドコモを除いた3銘柄のTOPIX騰落率の平均したのが下のグラフだ。

 このTOPIXの値動き(3銘柄平均)のグラフを見ると、上場40日前あたりまでは下落し、底這いした後、上場日に向けて上昇している。

 「ソフトバンクIPOに申し込むため、ブックビルディングに向けて大量の資金が移動し、株式市場全体(TOPIX)が下落します。そしてブックビルディングが終わった後は、IPOに当選しなかった資金が市場に戻り、それまで下落していた反動で上昇しているのではないでしょうか。また、『IPOにより資金が吸収されて株価が下がるのでは?』という不安から下げたものの、実際の影響が大したものではなかったから買い戻された、という側面もあると思います」(夕凪さん)

 超大型IPOともなると、前出のインデックスファンドをはじめとした多くの機関投資家やファンドは、その株を一定数保有しなければならず、その資金調達のために保有銘柄の一部を売らなければならない。その結果、ブックビルディング終了まで株式市場の需給が悪化して市場全体が下落傾向になる、ということだ。

 こうしたTOPIXの値動きの傾向から夕凪さんが導き出したのは、以下の戦略だ。

 「ソフトバンクの約40日前までは、『株式市場全体を売る』という戦略が考えられます。とはいえ、株式市場全体の値動きは世界的な相場やその時時のニュースの影響を大きく受けるので、あくまでも『そういう傾向がある』と参考程度に考えてもらったほうがいいと思います」(夕凪さん)

上場後は、ソフトバンク買いにあわせて
親会社のSBグループを売れ!

 最後に、超大型の親子上場について過去のデータを分析してみよう。ただし、過去の大型親子上場はNTTの子会社だったNTTドコモの例しかないので、この2銘柄の騰落率とそのときのTOPIXの騰落率をグラフにしてみた。なお、NTTNTTドコモとも、市場全体の影響を取り除くため、TOPIXで指数調整している。

 まずTOPIXの値動きだが、前出の通り、ブックビルディングに向けて下落し、ブックビルディング終了後から反発。NTTは、ブックビルディング開始あたりで急落し、その後、上場日すぎまで上昇、上場後はNTTドコモに比べて軟調となっている。

 「先程も言ったように、ブックビルディング開始に向けては市場全体から資金が移動し、上場後はNTTからNTTドコモに資金が移動したことで、こうした値動きになったのではないでしょうか」(夕凪さん)

 つまり、ブックビルディング前は、ソフトバンクのIPOに申し込む資金を確保するために他の保有株を売却。上場後は、NTTとNTTドコモの値動きに一定の連動性があると考えて、ポートフォリオにおけるNTTの一部をNTTドコモに入れ替えた、ということだろう。

 そこから導き出される戦略は、以下の通りだ。

 「ソフトバンク上場後は、ソフトバンク買い、親会社のSBグループ売りのトレードが有効だと思います。ソフトバンク上場までは市場全体を売る戦略も考えられますが、先程も言ったように、株式市場は外部要因の影響も強く受けるので参考程度に考えておきましょう」(夕凪さん)

過去データの分析から判明した値動きの傾向をもとに
めったに出ない「お祭りIPO」に参加しよう!

 以上、過去の超大型IPOのデータから、上場後のソフトバンクの値動きや、上場前後における株式市場全体の値動きの傾向を分析し、戦略を提案してもらった。ソフトバンクIPOにおける夕凪さんおすすめの戦略をまとめると、次の通りだ。

【夕凪流・ソフトバンクIPOでのおすすめ戦略】
○上場後3~5日目が押し目買いのチャンス
○ソフトバンク株は、上場後、翌月末のTOPIX組み入れまでに売り切る
○TOPIX組み入れ後、可能であれば空売りする
○上場後、ソフトバンク株を買い、SBグループ株を売り
△ブックビルディングに向けて、市場全体を売る(※他の外部要因も影響するので参考程度に)

 今回の分析は、あくまでも過去のデータから超大型IPOにおける値動きの傾向を導き出したものであり、ソフトバンクも同じ値動きをするとは限らない。しかし、インデックスファンドによる買いや資金の移動など、それなりに筋の通った説明がされており、説得力があるのも確かだ。株式投資である以上、値動きを100%予測することは不可能だが、自身の投資戦略を練る上で十分参考になるのではないだろうか。

 ソフトバンクの新規上場は、日本郵政グループ3社どころか、NTTNTTドコモ以来の超大型IPOであり、同じ規模のIPOは当面出てこないだろう。孫正義氏の知名度も手伝って、ソフトバンクIPOは広く注目を集め、一種の「お祭りIPO」になることは間違いない。これだけの「お祭り」はめったにないので、少しでも興味のある人はぜひソフトバンクのIPOに参加してみるといいだろう。

【※フィスコアナリストによるソフトバンクIPOの解説はこちら!】
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【※ソフトバンクIPOの詳細情報はこちら!】
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■ソフトバンクのIPOの取り扱い証券会社(2018年11月14日時点)
証券会社名
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引受シェア 口座開設
野村証券(主幹事証券)
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大和証券(主幹事証券)
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SMBC日興証券(主幹事証券)
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SBI証券(主幹事証券)
[最短翌日に取引可能]
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東海東京証券 -%
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岩井コスモ証券
[最短3日後に取引可能]
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松井証券
[最短3日後に取引可能]
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岡三オンライン証券
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みずほ証券(主幹事証券) -%  
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事証券) -%  
岡三証券 -%  
水戸証券 -%  
西日本シティIT証券 -%  
あかつき証券 -%  

夕凪さん
(公式サイト:http://www.geocities.jp/yuunagi_dan/)

株式投資歴17年の個人投資家で、イベント投資の達人。これまでに「日経平均の入れ替えを狙う」「公募増資を狙う」「TOBを狙う」「四季報発売の時期を狙う」といった独自の投資法を開発し、資産を増やしている。現在、日本証券新聞で定期コラム「夕凪所長のイベント投資100%」を執筆。主な著作は『スタバ株は1月に買え!:10万円で始めるイベント投資入門』(東洋経済新報社)。

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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
27社
38社
18社
30社
28社
44社
10%以上:1人1票の平等抽選 532万
【ポイント】
取り扱い数はSMBC日興証券やSBI証券より少ないものの、主幹事数は毎年トップ! 国内最大手の証券会社だけあって、「日本郵政グループ3社」や「JR九州」のような、大規模IPO案件で主幹事を務めることも多い。毎回、引受株数の10%以上が完全抽選制のオンライン口座に配分される。また、購入資金は当選後の購入申し込みまでに入金すればOKなので、口座の資金を気にせず気軽に申し込めるのは、限られた資金で運用する個人投資家にとって大きなメリット。本気でIPO投資を考えるなら、絶対に口座を開いておきたい証券会社だ。

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◆大和証券
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39社
15%:1人1票の平等抽選
5%:「チャンス当選」
299万
【ポイント】
ここ数年、主幹事数が増加。2017年は18社ものIPO銘柄で主幹事を務め、取扱銘柄数も41社と多い。ちなみに2017年、初値騰落率2位の「ウォンテッドリー(初値騰落率:+401%)」や5位の「ユーザーローカル(初値騰落率:325%)」の主幹事も務めた。ネット投資家を対象とした取引量・資金量が関係しない平等抽選が、原則15%と高めに設定されているのもメリット。申し込みは1銘柄につき1単元のみなので、当選確率が資金量に左右されない。平等抽選の後、落選者を対象に、5%を「プレミアムステージ」や過去の取引実績に応じて当選確率が変わる「チャンス抽選」で販売。

※残あり口座数
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
13社
71社
13社
64社
24社
72社
10%:1人1票の平等抽選 285万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、2017年は全90社中、実に71社のIPO銘柄を取り扱った。主幹事数は、2016年と2017年は13社に甘んじたものの、2015年は24社もの主幹事実績を持つ。日本3大証券会社のひとつだけあり、「日本郵政グループ3社」や「JR九州」などの超大型IPOでも、主幹事証券の1社として名を連ねた。1人1単元しか申し込めないので、資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。
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◆SBI証券
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2017 2016 2015
8社
83社
13社
75社
8社
78社
70%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジ
ポイント」順に配分
426万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2017年は全90社中83社、実に92%以上のIPO銘柄を扱った。SBI証券の口座さえ持っていれば、大半のIPO銘柄に申し込めるのだ。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。
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◆東海東京証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
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5社
15社
5社
27社
10%:1単元1票の平等抽選 35万
【ポイント】
準大手証券会社の東海東京証券は、大手証券会社には届かないものの多くのIPO銘柄を扱っており、主幹事も毎年数社で務めている。東海東京証券への割当が2000単元未満の場合は、取引実績に応じて当選確率がアップする「IPO個人優遇ステージ」を適用した抽選となるが、その場合でも、取引実績が最低ランクの投資家に10%が配分され、その中で平等抽選が行われる。
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グループ会社の主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
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27社
2社※1
19社
7社※1
18社
一定割合:1人1票の平等抽選 109万
【ポイント】
日本3大証券会社のひとつである「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」は毎年数件のIPO銘柄で主幹事を受け持っているが、売買手数料が高めなのがネック。しかし、同じグループ会社のネット証券「カブドットコム証券」なら、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」が引き受けるIPO銘柄に申し込み可能(一部銘柄を除く)なうえ、売買手数料が安めなので使い勝手が良い。ちなみに複数単元を申し込んでも当選確率は変わらないので、資金量が少ない人でも不利にならない。IPO投資に特化したスマホ用アプリ「IPOLab」も便利。

※1「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」のIPO主幹事数。
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◆岡三オンライン証券【岡三証券のグループ会社】
グループ会社の主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
4社※2
23社
0社※2
6社
6社※2
10社
10%以上:1人1票の平等抽選
90%以下:取引実績による優遇抽選
17万
【ポイント】
「岡三証券」と同じグループに属するネット証券。2017年秋から「岡三証券」が引受シ団に入ったIPO銘柄はすべて「岡三オンライン証券」で取り扱うことに。「岡三証券」がIPOの取扱拡大に乗り出したこともあり、取扱銘柄数が急増。2018年は、3月末までの時点ですでに17社も取り扱っている。また、割当の100%をネット投資家に配分するのも魅力。取引実績が多いほど優遇されるステージ制が導入されているが、全体の10%以上は取引実績によらず全員を対象とした抽選で割り振られる。買付資金は当選後に入金すればOKなので、資金余力を気にせず申し込めるのも大きなメリットだ。

※1「岡三証券」のIPO主幹事数。
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2018年3月末時点。
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