IPO株の攻略&裏ワザ情報!

ソフトバンクのIPO(新規上場)の初値は+10〜20%上昇する! フィスコのアナリストの初値予想から上場スケジュール、主幹事証券会社まで詳しく解説!【2018年11月30日情報更新】

2018年11月16日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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(2018年11月30日追記)
仮条件が「1500円」と、想定公開価格と同じ金額で決定した。仮条件は通常「○○~○○円」のような形で設定され、今回のように値幅のない金額で決まるのは非常に珍しいと言える。今後、仮条件の修正がない限り公開価格も1500円で決定するので、1単元を申し込むのに必要な資金は15万円となった。

(2018年11月30日追記)
今から口座開設申し込みをしても、ソフトバンクIPOのブックビルディングに間にあう証券会社や、入金のタイミングなどをまとめた最新記事を公開。
ソフトバンクのIPOに「今から間に合う証券会社」を紹介! 最短で口座開設申し込み翌日には取引できる大和証券や野村證券、SBI証券でIPOに申し込もう!

 

ソフトバンク(9434)が12月19日に
IPO(新規上場)することが正式決定!

 携帯電話サービスなどを展開する通信事業会社ソフトバンク(9434)が、2018年12月19日(水)に東京証券取引所へ上場することが決定した。

 ソフトバンクは、すでに東証1部上場しているソフトバンクグループ(9984・以下SBグループ)の子会社で、今回のソフトバンクの上場により親子上場の形となる。公開規模(吸収金額)は約2兆6461億円と、NTTやNTTドコモを超え、過去最大級のIPOになる見込みだ

ソフトバンクとソフトバンクグループの関係図

 過去に類を見ない規模の超大型IPOであること、さらにソフトバンクやトップである孫正義氏の知名度も考えると、2015年に上場した日本郵政グループ3社以来の注目を集めるIPOとなるだろう。

 そこで今回は、申し込みのスケジュールや公開価格、取り扱い証券会社など、ソフトバンクのIPOに関する情報をまとめて紹介。さらに、投資情報サービス会社・フィスコでIPO銘柄の分析を行っている小林大純(こばやし・ひろずみ)さんを取材し、ソフトバンクの業績分析から公開価格の評価、初値予想をしてもらった。

ソフトバンクのブックビルディング(抽選申込み)期間は
12月3日(月)~7日(金)の5日間

 申し込みのスケジュールから想定発行価格、公開株式数、公開規模、主幹事証券といった、ソフトバンクのIPOに関する基本的な情報は以下の通りだ。

■ソフトバンクの概要
会社名 ソフトバンク株式会社 (英文社名:SoftBank Corp.)
市場・コード/業種 東証1部または2部※1・9434/情報・通信業
所在地 〒105-7317 東京都港区東新橋1-9-1
代表者 取締役会長/孫 正義
代表取締役 社長執行役員 兼 CEO/宮内 謙
代表取締役 副社長執行役員 兼 COO/榛葉 淳
代表取締役 副社長執行役員 兼 COO/今井 康之
代表取締役 副社長執行役員 兼 CTO/宮川 潤一
事業の内容 移動通信サービスの提供、携帯端末の販売、固定通信サービスの提供、インターネット接続サービスの提供
※  売出条件決定後に決定する予定
■ソフトバンクのIPO(新規上場)の基本情報
スケジュール
仮条件提示 11月30日(金)
ブックビルディング(抽選申込)期間 12月3日(月)~7日(金)
公開価格決定 12月10日(月)
購入申込期間 12月11日(火)~14日(金)
上場日 12月19日(水)
株数・公開規模などに関する情報
想定発行価格 1500円
1単元の株式数 100株
上場時発行済株式数 47億8714万5170株(予定)
時価総額(上場時)※1 7兆1807億1775万5000円
公開株式数 公募 0株
売出 16億0369万3700株
(国内14億2728万7400株、海外1億7640万6300株
OAによる売出 1億6036万9400株
合計 17億6406万3100株
想定公開規模(OA含む)※1 2兆6460億9465万円
証券会社に関する情報
取扱証券会社
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
野村證券(共同主幹事)
大和証券(共同主幹事)
SMBC日興証券(共同主幹事)
みずほ証券(共同主幹事)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事)
SBI証券(共同主幹事)
岡三証券
東海東京証券

岩井コスモ証券
水戸証券
西日本シティIT証券
松井証券

マネックス証券
あかつき証券
カブドットコム証券(共同主幹事のグループ証券)
岡三オンライン証券
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

 IPOを申し込む際にもっとも重要となるブックビルディング期間(需要申告期間)は、2018年12月3日(月)〜7日(金)の5日間。ソフトバンクのIPO株が欲しい人は、この期間中に取り扱い証券会社から申し込むことになる。ソフトバンクのIPOのために新たに証券会社の口座をつくる人は、余裕を持って口座開設申し込みをしておこう。

 想定発行価格は1500円。最終的な発行価格はブックビルディング終了後の12月10日(月)に決まるが、おそらく1500〜1700円くらいになると予想される。1単元100株なので、ソフトバンクのIPOに申し込むには1口15万〜17万円の資金が必要ということだ

 一部を除いたほとんどの証券会社では、ブックビルディングを申し込む際に購入資金の入金を求められるため、複数の証券会社からソフトバンクIPOに申し込もうと考えている人は、「17万円×申し込み単元数」の資金をあらかじめ用意しておこう。

ソフトバンクの公開規模は2.6兆円と過去最高
それでも資金は十分に集まる!?

 では、いよいよソフトバンクIPOの分析に入っていこう。まず気になるのは、公開規模だ。

 ソフトバンクIPOの想定公開規模は、過去最高の2.6兆円。もし、実際の公開価格が1700円まで上がったとすると、公開規模は約3.0兆円にもなる。

 3年前に新規上場してお祭り騒ぎとなった日本郵政グループ3社の公開規模の合計が1.4兆円なので、その約2倍と考えると、ソフトバンクIPOの規模がいかに大きいのかがわかるだろう

■過去の代表的な大型IPOと公開規模(吸収金額)
社名(コード) 上場日 公開規模(吸収金額)
NTT(9432) 1987年2月9日 2兆2145億円
JR東日本(9020) 1993年10月26日 9500億円
JT(2914) 1994年10月27日 5670億円
NTTドコモ(9437) 1998年10月22日 2兆1255億円
第一生命HD(8750) 2010年4月1日 7131億円
日本航空(9201) 2012年9月19日 6633億円
日本郵政(6178) 2015年11月4日 6930億円
かんぽ生命(7181) 2015年11月4日 1452億円
ゆうちょ銀行(7182) 2015年11月4日 5980億円
ソフトバンク(9434) 2018年12月19日 2兆6461億〜3兆円程度
※  売り先指定の211万2900株は除いて計算

 なお、ソフトバンクのIPO株は、既存の株主が保有株の一部を売却する「売出」が100%で、新たに株を発行して販売する「公募」はない。つまり、ソフトバンク自体が新たに株を発行して資金調達するのではなく、親会社が保有株を現金化して資金調達するためのIPOと言える。

 上場後の想定時価総額も7.2兆円と巨大で、東証1部時価総額ランキングのトップ10に余裕で入ってくる規模だ。つまり上場後は、ソフトバンクとSBグループの親子2社が、そろって時価総額ランキング上位に並ぶことになる。

■東証1部の時価総額トップ10(2018年11月14日終値時点)

銘柄名 コード 時価総額
1 トヨタ自動車 7203 21兆7544億円
2 ソフトバンクグループ 9984 10兆3043億円
3 NTTドコモ 7437 9兆6694億円
4 三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 9兆3516億円
5 NTT 9432 8兆7416億円
6 ソニー 6758 7兆4336億円
7 キーエンス 6861 7兆2123億円
8 アフラック 8686 6兆7691億円
9 KDDI 9433 6兆2667億円
10 ファーストリテイリング 8316 6兆2583億円

 公開規模の大きいIPOほど話題になりやすいのはメリットだが、良いことばかりではない。数多くのIPO株が売り出されるということは、それだけ需給が緩みやすく、公募割れリスクが高まるというマイナス面もある。実際、個人投資家の間でも「本当にこれだけの資金を集められるのだろうか?」と心配する声も上がっている。

 そんな心配に対し、小林さんは「過去最高規模なので楽観はできませんが、十分に集まる金額だと思います」と分析する。

 「今年6月に上場した大型IPOのメルカリ(4385)は、公開規模が1300億円でしたが、ブックビルディングの需要が最終的に35倍くらい行ったという話なので、単純計算で4.5兆〜4.6兆円の資金が集まったことになります。同様に、日本郵政グループ3社は、合計するとブックビルディングで約8兆円の資金を集めています。こうした数字から考えると、ソフトバンクIPOの2.6兆円もそれほどハードルは高くないように思います」(小林さん)

 ソフトバンクの圧倒的な知名度も、資金を集めるには大きなプラス要因だ。

 「ソフトバンクほど知名度の高いIPOになると、普段IPOに参加しない投資家も興味を持ってきます。また、投資家の間には『大型IPOは毎回心配されながらも、注目が集まるので結局公募割れしない』という一種の“神話”もあります。こうした投資家のマインドも資金集めでプラスに働くでしょう」(小林さん)

業績を見るとPERは割高
ただし、配当が高いので「高利回り株」としては魅力的

 次にソフトバンクの業績を見ていこう。今回発表された業績推移は以下の通り。今期の連結業績予想は、売上高が前期比+3.3%、営業利益が前期比+9.7%、純利益が前期比+4.8%となっている。

※今期(2019年3月期)の決算からIFRS第15号(新収益認識基準)を適用しているため、数字の出し方が前期までと微妙に異なっている。そのため、対前期比の伸び率は、IFRS第15号を訴求適用した2018年3月期の数字(売上高:3,583十億円、営業利益:638十億円、純利益:401十億円)を元に算出している。

■業績推移(単体)(単位:十億円・% )※日本会計基準
決算期 営業収益
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
当期純利益
(伸び率)
2014/3 2,517
(―)
465
(―)
286
(―)
2015/3 2,388
▲5.2
498
(7.2%)
324
(13.0%)
2016/3 3,151
(32.0%)
568
(14.0%)
424
(31.0%)
2017/3 3,195
(1.4%)
562
▲1.1%
396
▲6.6%
2018/3 3,199
(0.1%)
540
▲3.9%
381
▲3.8%
■業績推移(連結)(単位:十億円・% )※国際会計基準
決算期 売上高
(伸び率)
営業利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2016/3 3,411
(―)
644
(―)
400
(―)
2017/3 3,483
(2.1%)
679
(5.4%)
441
(10.4%)
2018/3 3,547
(1.8%)
642
▲5.4%
401
▲6.5%
2019/3 2Q 1,794
(―)
443
(―)
295
(―)
2019/3予(※1) 3,700
(3.3%)
700
(9.7%)
420
(4.8%)
予想EPS/予想PER(※2) 87.73円 / 17.1倍
予想配当/配当性向 37.50円(※3)/ 85%
※1 2019年3月期からIFRS第15号を適用しているため、伸び率は、IFRS第15号を訴求適用した2018年3月期の数字(売上高:3,583十億円、営業利益:638十億円、純利益:401十億円)を元に計算。※2 2019年3月期の業績予想と想定発行価格より計算。※3 株式上場から配当基準日まで6カ月未満のため、連結配当性向の1/2を目安としている。

 ソフトバンクの業績推移を見ると、比較的安定はしているものの「高成長している」とは言えない水準だ

 「親会社のSBグループによるグローバルハイテク企業への投資戦略は、評価されていますし成長期待もあります。そうした海外の先進サービスを日本に持ち込むことによるソフトバンクへのシナジー効果は、少なからず期待できます。ただ、主力の携帯電話事業はすでに成熟しているうえ、最近は政府からの強い値下げ要請もあります。そう考えると、この先ソフトバンクが勢いよく成長を続けるイメージは持ちづらいところです」(小林さん)

 ソフトバンクの数字だけでは評価しづらいので、他の通信事業会社のデータと比較してみよう。

■ソフトバンクと通信各社の比較
企業名(コード) 予想PER 営業利益の伸び率
(対前期比)
配当利回り
ソフトバンク(9434) 17.10倍 3.3% 5.00%
NTT(9432) 9.95倍 2.9% 3.79%
KDDI(9433) 9.58倍 5.9% 4.04%
NTTドコモ(9437) 13.71倍 1.7% 4.30%
※ 2018年11月14日終値時点。

 他の通信事業会社と比較すると、ソフトバンクはPERが割高なのがわかる。

 「営業利益の伸び率は、通信各社と比べると悪くはありません。ただ、予想PERが17.1倍と他社よりも高く、それを容認するほどの伸び率とまでは言えません」(小林さん)

 一方で、小林さんは配当利回りの高さに注目する。

 「発表された予想配当は37.5円ですが、これは半期ベースなので、通期では75円。1株1500円とすると利回りは5%になります。他の通信各社も直近で株価が下がっているためけっこう配当利回りが高くなっていますが、その中でもソフトバンクが際立っています。通信株は配当利回り4%がひとつの目安と言われており、株価が下がって配当利回りが4%を超えてくると、押し目買いが入りやすくなります。そう考えると、ソフトバンクの配当利回り5%というのは非常に魅力的です」(小林さん)

 業績予想にも、「純利益に対する連結配当性向85%程度を目安に、安定的な1株当たり配当を目指します」と書かれている。小林さんは、「ソフトバンクは、この配当利回りの高さで個人投資家にアピールしようと狙っているのではないか」と分析する。

 「ソフトバンク債は利回りが2%ですが、個人投資家の人気が非常に高く、出てくるとすぐに売れてしまいます。その辺りの需要も見ているのではないでしょうか。たしかに債券と違って株には値下がりリスクがありますが、それでも5%の利回りを訴えれば、2.6兆円は十分に集められると考えているのでしょう。実際、今回のソフトバンクのIPO株は、機関投資家よりも個人投資家への配分が多いようです。『利回り5%の高配当株』として個人投資家主体に売っていく戦略と考えると、十分に勝算はあると思います」(小林さん)

既存大株主は、ほとんどがSBグループ
上場後に大量の売却が出てくるリスクはなし

 IPOの初値予想では、既存の株主構成も重要となる。もし、大株主にベンチャーキャピタルや投資ファンドが入っていると、「上場後すぐに利益確定のための売りが大量に出て、株価が下落するのではないか」と心配され、初値形成にマイナスとなるからだ。

■ソフトバンクの大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 ソフトバンクグループジャパン 47億8661万3170株 97.57%
2 孫 正義 400万株 0.08%
3 宮内 謙 400万株 0.08%
4 榛葉 淳 200万株 0.04%
5 今井 康之 200万株 0.04%
6 宮内 潤一 200万株 0.04%
7 藤原 和彦 150万株 0.03%
8 久木田 修一 150万株 0.03%
9 エリック・ガン 150万株 0.03%
10 青野 史寛 150万株 0.03%
合計 48億0661万3170 株 97.97%

 だが、ソフトバンクの場合、その心配はない。既存の株のほとんどを親会社のSBグループが保有し、残りも孫正義氏をはじめとした会社関係者ばかりなので、上場後に大量の売りが出る可能性は限りなく低い

今の市況は良くないが
ソフトバンクIPOへの悪影響は少ない

 今年の10月以降、株式市場全体が下落傾向にあり、パッとしない状況が続いているが、ソフトバンクIPOへの悪影響はないのだろうか?

 「今はたしかに市況がよくありませんが、逆に言うと待機資金が余っている状態とも言えます。個人投資家は、短期売買を繰り返す人を除くと、どちらかと言えば買い場が見出しにくく、資金の振り向け先がない状況が続いています。その資金がソフトバンクのIPOに入ってくることは期待できます。そういう意味では、今の市況は、ソフトバンクの資金集めには大きな影響はないと考えられます」(小林さん)

 むしろ、「ソフトバンク上場が市況に与える影響のほうが気になる」と小林さんは懸念する。

 「ソフトバンクのIPOに申し込むために手持ちの株を売る投資家が、少なからず出てきます。ソフトバンクが新規上場することで、市場全体への売り圧力が出てくることは意識しておいたほうがいいでしょう」(小林さん)

ソフトバンクの初値予想は公募価格の+10〜20%
初値で公募割れする可能性は低い!

 これらのさまざまな角度からの分析を踏まえ、ソフトバンクIPOの初値予想をしてもらおう。

 「業績の伸び率や携帯事業中心のビジネスモデル、最近の携帯電話への値下げ圧力を考えると先行き懸念のほうが強いです。とはいえ、5%の配当利回りは個人投資家に十分刺さり、他の通信株と比較して配当に妙味がある水準までは買ってくると思います。公開規模の大きさを考えると、初値が50%上がるとは言えませんが、10%前後、場合によっては20%近くの値上がりは十分に期待できます」(小林さん)

 一方、公募割れのリスクは少ないと予測する。

 「先ほども言いましたが、2.6兆円はそこまでハードルが高いとは思いませんし、ソフトバンクの知名度を考えたら初値で公募割れする可能性は低いと思います。もちろん公募割れの可能性が0%とは言えませんが、配当利回りで買ってくる人が一定数いるので、仮に公募割れしてもそこまで大きく下げることはないのではないでしょうか」(小林さん)

 公開価格が1500円として1単元15万円なので、もし初値で10%上昇したら1万5000円、20%上昇したら3万円の利益。何も考えず上場日の寄付で売るだけで、これだけ儲かることになる

 しかも、ソフトバンクのIPOなら、複数当選も期待できる。

 過去のブックビルディングでの倍率を見ると、日本郵政とゆうちょ銀行が5倍以上、かんぽ生命保険が10倍以上だったと言われている。今回のソフトバンクの倍率は、日本郵政と同程度か、それよりも若干低いと予測される。いずれにせよ、倍率が何百倍になることも珍しくないIPO株の中では、ソフトバンクの倍率はかなり低くなるはずだ。申し込む証券会社にもよるが、個人投資家であっても複数当選する可能性も十分にあるだろう

 初値公募割れのリスクが少なく、公募割れしてもそこまで大きく下がらないとすれば、かなりお得な投資と言える。初値が100%200%と跳ね上がるIPOではないので、「ソフトバンクIPOで一発大儲けしよう!」という期待は持てないが、ローリスクミドルリターンの投資として十分に魅力的ではないだろうか。

セカンダリー投資は慎重さが必要だが、
配当が維持されれば公開価格を割り込むリスクは少ない

 一方、ソフトバンク株を上場後に買う、いわゆる「セカンダリー投資」はどうだろう?

 「このところの大型IPOを見ていると、初値から流動性が高まり、上場直後が天井になりやすい感じはあります。なので、ソフトバンクのIPOでも『初値が堅調で、その後、株価が落ち着いてくる』というのがメインシナリオ。ただ、利回り水準を考えると、公募価格を大きく割ってくる可能性は低いと思います。あとは需給的イベントとして、“指数組み入れ”をにらみながら売買していけばいいのではないでしょうか」(小林さん)

 「指数組み入れ」とは、TOPIXなどの指数に組み入れられるとパッシブファンドによる一定量の買いが自動的に入るため、買い圧力が強まることを言う。ソフトバンクの指数組み入れについては、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にして欲しい。

【※ソフトバンクの指数組み入れ関する記事はこちら!】
ソフトバンクのIPO(新規上場)株は、上場後40日目まで上昇する!? 過去の超大型IPOのデータをもとに、上場時のソフトバンクや市場全体の値動きを大胆予想

 さらに長期的にソフトバンク株を見た場合、気になるのは来季以降の業績と配当方針だ。

 「来期以降も業績が順調であればいいのですが、もし減益となった場合、75円の配当を維持できるのかどうか。配当利回りの高さで株価を支えているのであれば、配当が下がった途端に株価が急落することは十分に考えられます」(小林さん)

 長期的にソフトバンクの保有を考えている人は、慎重な検討が必要だ。

ソフトバンクのIPOに申し込むなら
野村證券、大和証券、SMBC日興証券、SBI証券がおすすめ!

 そんなソフトバンクのIPOは、ブックビルディング期間中(12月3日〜7日)に、主幹事証券や幹事証券といった取り扱い証券会社から申し込むことができる。

 とはいえ、IPO株は申し込んだ全員が購入できるわけではない。ブックビルディング期間終了後に抽選が行われ、当選した人だけがIPO株を購入できる。そのため、少しでも当選確率を上げたい人は、自分の資金の許す範囲でできるだけ多くの証券会社から申し込むといいだろう

 ソフトバンクIPOの取り扱い証券会社は、以下の通り。

■ソフトバンクのIPOの取り扱い証券会社(2018年11月12日時点)
証券会社名
(※青文字をクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
野村証券(主幹事証券)
公式サイトはこちら!
大和証券(主幹事証券)
[最短翌日に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
SMBC日興証券(主幹事証券)
[最短3日後に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
SBI証券(主幹事証券)
[最短翌日に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
東海東京証券 -%
公式サイトはこちら!
岩井コスモ証券
[最短3日後に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
松井証券
[最短3日後に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
マネックス証券
[最短2日後に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
カブドットコム証券
[最短3日後に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
岡三オンライン証券
[最短2日後に取引可能]
-%
公式サイトはこちら!
みずほ証券(主幹事証券) -%  
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事証券) -%  
岡三証券 -%  
水戸証券 -%  
西日本シティIT証券 -%  
あかつき証券 -%  

 「大手証券会社と準大手証券会社、さらに大手ネット証券がそろい踏みです。取り扱い証券が100社を超えた日本郵政グループ3社のときに比べれば証券会社数は少ないですが、ほぼオールジャパンで取り組む体制にはなっています」(小林さん)

 ソフトバンクのIPO株の割当数は証券会社によって異なるが、圧倒的に割当が多いのが主幹事証券。その中でも、もっとも割当が多いと思われるのが野村証券だ

 ブルームバーグの報道によると、野村ホールディングスが主幹事証券の中でも最大の6300億円規模のIPO株が割り当てられるとのこと。以下、大和証券グループが4500円規模、みずほフィナンシャルグループと三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)が4000億円規模、三菱UFJフィナンシャルグループが3000億円超と続いているようだ。

 これらの数字は公式発表ではないものの、「裏取りはしているはずなので、それなりに信頼性は高い」(小林さん)とのことだ。

 野村證券は国内最大手の証券会社で、主幹事数も毎年トップの実績を誇っている。IPO向けの証券会社としての評価は高く、個人投資家の間では「野村証券が主幹事を務めるIPOは、初値公募割れしない」というアノマリーまでささやかれるほどだ。

 また野村證券は、当選後に購入資金を用意できれば、ブックビルディングの時点で口座に資金が入っていなくてもIPO株に申し込める数少ない証券会社のひとつだ

 ほとんどの証券会社では、IPO株に申し込む時点で購入資金が必要となるため、複数の証券会社から申し込むにはその分多くの資金を用意しなければならない。しかし野村證券は、そんな資金の心配なくIPO株に申し込める。ソフトバンクのIPOに当選したいのであれば、必ず口座を開いておきたい証券会社だ。

【※野村証券のアノマリーについての詳細記事はこちら!】
「野村證券が主幹事のIPOは公募割れなし」は本当? イベント投資の達人・夕凪氏が過去のデータを分析し、IPO投資に役立つ「アノマリー」を徹底検証!

野村證券 ⇒詳細情報ページへ
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
27社
38社
18社
30社
28社
44社
10%以上:1人1票の平等抽選 536万
【ポイント】
取り扱い数はSMBC日興証券やSBI証券より少ないものの、主幹事数は毎年トップ! 国内最大手の証券会社だけあって、「日本郵政グループ3社」や「JR九州」のような、大規模IPO案件で主幹事を務めることも多い。毎回、引受株数の10%以上が完全抽選制のオンライン口座に配分される。また、購入資金は当選後の購入申し込みまでに入金すればOKなので、口座の資金を気にせず気軽に申し込めるのは、限られた資金で運用する個人投資家にとって大きなメリット。本気でIPO投資を考えるなら、真っ先に口座を開いておきたい証券会社だ。
SMBC日興証券の公式サイトはこちら

 大和証券とSMBC日興証券、SBI証券も主幹事証券に名を連ねており、多くの割当が期待できる

 3社とも毎年多くのIPOを取り扱っているので、IPO投資を続けるのであれば、ぜひとも口座を持っておきたい証券会社だ。特にSMBC日興証券とSBI証券はIPOに力を入れており、この2社の口座を持っていればほとんどのIPOに申し込めると言っても過言ではないだろう。

【※IPO投資におすすめの証券会社はこちら!】
【証券会社おすすめ比較】IPO(新規公開株)の主幹事数・取扱銘柄数で選ぶ! より多くの当選が期待できるおすすめ証券会社

◆大和証券 ⇒詳細情報ページへ
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
18社
41社
15社
34社
14社
39社
15%:1人1票の平等抽選※1
10%:「チャンス当選」※2
299万
※3
【ポイント】
ここ数年、主幹事数が増加。2017年は18社ものIPO銘柄で主幹事を務め、取扱銘柄数も41社と多い。ネット投資家を対象とした取引量・資金量が関係しない平等抽選が、原則、個人投資家への販売予定数量の15%と高めに設定されているのもメリット。申し込みは1銘柄につき1単元のみなので、当選確率が資金量に左右されない。平等抽選の後、落選者を対象に、原則10%を「プレミアムステージ」や過去の取引実績に応じて当選確率が変わる「チャンス抽選」で販売
(※2)
※1 個人投資家への販売予定数量が20億円以上の場合は10%。※2 抽選への申込数量が個人投資家への販売予定数量未満の場合は5%。※3 残あり顧客口座数
SMBC日興証券の公式サイトはこちら
◆SMBC日興証券 ⇒詳細情報ページへ
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
13社
71社
13社
64社
24社
72社
10%:1人1票の平等抽選 280万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、2017年は全90社中、実に71社のIPO銘柄を取り扱った。主幹事数は、2016年と2017年は13社に甘んじたものの、2015年は24社もの主幹事実績を持つ。日本3大証券会社のひとつだけあり、「日本郵政グループ3社」や「JR九州」などの超大型IPOでも、主幹事証券の1社として名を連ねた。1人1単元しか申し込めないので、資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。
SMBC日興証券の公式サイトはこちら
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
8社
83社
13社
75社
8社
78社
70%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジ
ポイント」順に配分
384万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、SBI証券の口座さえ持っていれば、大半のIPO銘柄に申し込めるのだ。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。
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 同様に、主幹事証券を務めるみずほ証券と三菱UFJモルガンスタンレー証券にも多くのIPO株が割り当てられる。さらに、三菱UFJモルガン・スタンレー証券のグループ会社であるカブドットコム証券も、隠れた狙い目証券会社だ

 カブドットコム証券は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が取り扱うIPO銘柄、基本的にすべて申し込み可能となっている。これは三菱UFJモルガン・スタンレー証券に割り当てられたIPO株の一部を「委託販売」という形でカブドットコム証券が引き受けているからだ。

 どの程度の株数がカブドットコム証券に振り分けられるのかは銘柄次第だが、今回のソフトバンクIPOのように三菱UFJモルガン・スタンレー証券が主幹事証券を務める場合、一般の幹事証券会社よりも多くのIPO株がカブドットコム証券に回ってくることは十分に期待できる。

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グループ会社の主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
4社※1
27社
2社※1
19社
7社※1
18社
一定割合:1人1票の平等抽選 109万
【ポイント】
日本5大証券会社のひとつである「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」は毎年数件のIPO銘柄で主幹事を受け持っているが、売買手数料が高めなのがネック。しかし、同じグループ会社のネット証券「カブドットコム証券」なら、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」が引き受けるIPO銘柄に申し込み可能(一部銘柄を除く)なうえ、売買手数料が安めなので使い勝手が良い。ちなみに複数単元を申し込んでも当選確率は変わらないので、資金量が少ない人でも不利にならない。IPO投資に特化したスマホ用アプリ「IPOLab」も便利。

※1 グループ会社である「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」のIPO主幹事数。
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 ソフトバンクのIPOで、他に押さえておきたい証券会社が松井証券と岩井コスモ証券、そして岡三オンライン証券だ。松井証券と岩井コスモ証券は最初からの幹事証券だが、岡三オンライン証券はカブドットコム証券と同じく委託証券会社であり、グループ会社の岡三証券への割当の一部を委託販売する形となる。

 松井証券と岩井コスモ証券、岡三オンライン証券は、野村證券と同じように口座に資金が入っていなくてもブックビルディングに申し込めるのが大きなメリットだ

 IPOに申し込むときは、自分の資金量によって申し込める証券会社の数が決まり、その中で「もっとも当選確率の高い証券会社はどこだろう?」と頭を悩ませることになる。しかし、申し込み時点で資金の用意がいらない野村證券と松井証券、岡三オンライン証券の場合、資金の心配をすることなくIPOに申し込むことが可能で、それだけ当選確率を上げることができる。

 特に岡三オンライン証券は、2017年からIPOにかなり力を入れており、IPO取扱数も跳ね上がっている。今回のソフトバンクIPOはもちろん、今後もIPO投資を続けるのであれば口座を開いておいて損はないはずだ。

【※岡三オンライン証券の関連記事】
「岡三オンライン証券」の「IPO(新規公開株)」取扱数が急増中で、IPO投資に必須のネット証券へ! 岡三証券との連携強化で、全IPOの7割が申込可能に!?

◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ
グループ会社の主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
0社
14社
0社
11社
0社
16社
70%:1人1票の平等抽選 114万
【ポイント】
5大ネット証券のひとつで、最大のメリットはIPO株の購入資金を購入申込みまでに用意すればいいので、口座に資金が入っていない状態でもIPOに申し込めること。また、割当の70%以上ものIPO株を1人1票の平等抽選に配分しているのも個人投資家には嬉しい点だ。IPO取り扱い数はそれほど多くはないが、IPO投資をするなら講座を持っておきたい証券会社だ。
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
0社
39社
0社
25社
0社
41社
10%以上:1人1票の平等抽選
【ポイント】
中堅証券会社でありながら、取り扱い銘柄数は2017年が39社、2016年が25社と、大手証券会社に引けをとらない実績を持つ。ブックビルディング終了後の購入申込み時までに資金を用意すればいいので、口座にお金がなくてもIPOに申し込めるのが大きなメリット。1人1票の平等抽選で、申し込み単元数は10単元まで。NISA口座ではIPOに申し込めないので注意しよう。
【関連記事】
◆岩井コスモ証券はIPO(新規公開株)の引受率がネット証券では最高レベル! 完全平等抽選も採用、資産が少ない個人投資家にも当選のチャンスあり!
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グループ会社の主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
4社※1
23社
0社※1
6社
0社※1
10社
10%:1人1票の平等抽選
90%:ステージ制による抽選
17万
【ポイント】
2017年の秋から、グループ会社である岡三証券が幹事証券として入っているIPO株はすべて委託販売することになり、取り扱い株数が跳ね上がった。特に岡三証券が主幹事を務めるIPOの場合、通常の幹事証券や委託証券より多くの株数が販売できる可能性は高い。また、IPOの申し込み時点では入金が必要ないので、「IPOがあるから、とりあえず申し込んでおこう。お金は当選してから入金すればいいや」と、気軽に申し込むことができるのもメリットだ。

※1 グループ会社である「岡三証券」のIPO主幹事数。
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 なお、ソフトバンクのブックビルディングは12月8日(金)までだが、多くの証券会社は最終日の午前10時~11時頃には申し込み受付を終了してしまうので注意しよう。特に、ソフトバンクのIPOのために新たに証券会社の口座開設をする場合は、できるだけ余裕を持って口座開設手続きを済ませておきたい。

 上の取り扱い証券会社リストには、「最短で3日後に取引可能」などと申し込みから口座開設にかかる日数を掲載しているが、これはあくまでも「最短の場合」の日数だ。証券会社の状況や郵便事情などにより記載の日数より時間がかかる場合もある。また、ソフトバンクIPOのための申し込みが殺到し、口座開設手続きにいつもより時間がかかる可能性も考えられるので気をつけよう。

ソフトバンクのIPOは、リスクが低く儲かる可能性が高い!
歴史的な超大型IPOへの参加を検討してみよう

 以上、今回はソフトバンクのIPO(新規上場)に関する申し込みスケジュールや業績の分析、初値予想、取り扱い証券会社などを紹介した。

 分析した結果をまとめると、次の通りとなる。

【ソフトバンクのIPOに関する分析結果まとめ】
・PERは割高だが、配当利回り5%は十分魅力的
・初値予想は公募価格+10~20%
・初値公募割れリスクは低く、仮に公募割れしても大きくは下げにくい
・通常のIPOと比較して当選確率が高く、複数当選も十分ありうる

 もし、2つの証券会社で当選して2単元(15万~17万円×2)購入できた場合、初値が+10%なら3万~3.4万円、+20%なら6万~6.8万円の利益を得ることができる。

 「資産を増やす」という意味では少し物足りないかもしれないが、「お小遣い稼ぎ」と考えれば十分おいしい金額だ。もちろん投資に絶対という言葉はないが、初値公募割れによる損失リスクが低いのであれば、チャレンジする価値は十分にあるだろう。

 この記事を読んでソフトバンクのIPOに少しでも興味を持った人は、ブックビルディングへの申し込みを検討してみよう。

【※ソフトバンクIPOに関するその他の記事はこちら!】
ソフトバンクのIPO(新規上場)株は、上場後40日目まで上昇する!? 過去の超大型IPOのデータをもとに、上場時のソフトバンクや市場全体の値動きを大胆予想

■「IPO株が当たらない!」という人は、まずこちらの記事へ!
⇒IPOに当選して儲けたいなら「主幹事証券」を狙え! 通常の引受証券の50~100倍も割当がある主幹事と主幹事のグループ会社の攻略がIPOで勝つ秘訣!

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【2024年版】本気でIPO当選を狙うなら、真っ先に押さえておきたい!
IPO[主幹事]の多いおすすめ証券会社

◆SMBC日興証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
【関連記事】
◆【SMBC日興証券のおすすめポイントは?】信用取引完全無料、NISAや積立投資にも便利な株が小分けで買える「キンカブ」がおすすめ!
◆「日経テレコン」「会社四季報」が閲覧できる証券会社を解説! 利用料0円ながら、紙媒体では読めない独自記事や先行情報を掲載し、記事の検索機能も充実
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2023年12月末時点。
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IPOの主幹事数が業界トップクラスで
2022年には24社のIPOの主幹事を務める
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