世界投資へのパスポート

トランプ大統領の「インフラストラクチャー法案」が
来春いよいよ動き出す!? 法案が現実化により
値上がりが期待できる要注目の関連銘柄5社を紹介!

2018年11月12日公開(2018年11月12日更新)
広瀬 隆雄
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
印刷向け表示

米議会が「ねじれ構造」になっても
「インフラストラクチャー法案」はすんなり通過

 アメリカの老朽化したインフラストラクチャーを何とかしたい!というのはトランプ大統領の懸案のひとつです。

 おもしろいことに、トランプ大統領のやることなすことすべてに反対している民主党も、ことインフラストラクチャーに関する限りトランプ大統領と同意見です。

 11月6日に実施された米国中間選挙では、民主党が下院を、共和党が上院を支配しました。つまり「ねじれ構造」になったわけです。その場合、殆どの法案は下院の民主党が阻止すると思われますので、なにも決まらない状態になると思います。

 ただ数少ない例外として、インフラストラクチャー法案は、あんがいスンナリと通過する可能性があるのです。その理由は、インフラストラクチャーの刷新は民主党の公約でもあるからです。

米政界の重要ポストである下院議長は
民主党のナンシー・ペロシで決まり?

 議会が本格的に始動するのは、来年早々です。そこで、幾つかの見どころがあると思います。まず、民主党が過半数を獲得した下院ですが、「下院議長が誰になる?」という問題があります。

 大方の予想では、8年ぶりにナンシー・ペロシ議員(民主党、カリフォルニア州選出)が下院議長に返り咲くと見られています。

 下院議長は、アメリカ政治では大統領、副大統領に次ぐ3番目に重要なポジションで、隠然たる権力を持ちます。

下院を支配した民主党は
ロシア疑惑でトランプを叩いておきたい

 今回、民主党が下院を支配したことで、「2016年の大統領選挙の際、ドナルド・トランプがロシア政府からの支援を受けたのではないか?」といういわゆるロシア疑惑事件に対する調査など、これまで民主党がやりたくてもやれなかった事に関して追求するチャンスが生まれます。

 したがって、新年早々下院は次々に証人を下院の公聴会に召喚し、「政治ショー」を繰り広げると思います。

 折からトランプ大統領に関しては、「『プレイボーイ』のプレイメイトやAV女優との不倫事件の揉消し工作に際して、選挙法に違反する資金の授受にトランプ本人が直々に関与したのではないか?」という疑惑が再燃しています。

 つまりトランプ大統領は、新年から守勢に回ることを強いられるわけです。

 先週、トランプ大統領は、ジェフ・セッションズ司法長官をクビにしました。司法省がロシア疑惑に対する調査を継続していることに、トランプ大統領が苛立っているからです。マシュー・ウィテカー司法長官代行がジェフ・セッションズの代りになりますが、「ロバート・ムラー特別捜査官が行っているロシア疑惑の捜査を早々に切り上げさせるのではないか?」と見られています。

 ただ、ナンシー・ペロシは、トランプ大統領を弾劾し、罷免に追い込むところまではしたくないと考えています。せいぜいトランプにとって都合の悪いことを公聴会でどんどん暴き、2020年の大統領選挙で民主党の候補者が有利に選挙戦を戦えるように支援する程度の考えだと思います。

ナンシー・ペロシは、インフラストラクチャー法案を
「最後の花道」にして引退したい?

 まだナンシー・ペロシは下院議長になったわけではありませんが、彼女が下院議長に決まった場合、必ずしも長く務めると決まったわけではなく、2020年で退くシナリオもあると思います。その場合、インフラストラクチャー法案がナンシー・ペロシの長い政治キャリアで最後の花道になるということです。

 別の言い方をすれば、インフラストラクチャー法案が成立するために、ナンシー・ペロシはトランプ大統領を必要とするし、トランプ大統領も身辺のいろいろな疑惑に関し下院から手加減してもらおうと思えば、ナンシー・ペロシの顔色をうかがう以外にないのです。

 こうした理由から、ロシア疑惑、プレイメイト疑惑の調査と並行して、来春、インフラストラクチャー法案がとんとん拍子に進んでゆくシナリオもありうるのです。

インフラストラクチャー法案の上程で
活気づく5つの関連銘柄

 さて、いよいよインフラストラクチャー法案が上程されれば、関連銘柄が俄かに動意付くことが予想されます。具体的な銘柄としてはヴァルカン・マテリアルズ(ティッカーシンボル:VMC)マーチン・マリエッタ・マテリアルズ(ティッカーシンボル:MLM)グラナイト・コンストラクション(ティッカーシンボル:GVA)ユナイテッド・レンタルズ(ティッカーシンボル:URI)フルアー(ティッカーシンボル:FLR)などになります。

【※過去の「インフラストラクチャー法案」関連の記事はこちら!】
トランプ大統領の「一般教書演説」で重大発表が!? 「大型インフラ投資計画」がぶち上げられた場合、値上がりが期待できる関連銘柄を3社紹介!

「ヴァルカン・マテリアルズ」
米国最大の建築国材業者

 ヴァルカン・マテリアルズは、1909年に創業された米国最大の建設骨材の業者です。アメリカの地図を北と南の2つに分断した場合、下半分の地域だけで事業展開しています。

 南部の建設市場は、北部より急成長しています。

 建設骨材は、重くてかさばります。したがって、遠くへ運ぶほど運搬コストで不利になります。つまり、ローカルな供給拠点をどれだけ確保しているかが重要になるわけです。その点、ヴァルカン・マテリアルズは米国南部に圧倒的な拠点を確保しており、非常に有利です。

■ヴァルカン・マテリアルズ(VMC)チャート/日足・6カ月
ヴァルカン・マテリアルズ(VMC)チャート/日足・6カ月ヴァルカン・マテリアルズ(VMC)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

「マーチン・マリエッタ・マテリアルズ」
M&Aで大きくなった建築骨材の大手

 マーチン・マリエッタ・マテリアルズも建設骨材の大手で、テキサス・インダストリーズなどのライバルを買収して大きくなりました。

 マーチン・マリエッタ・マテリアルズは、アメリカを東半分と西半分に二分した場合、主に東半分で操業しています。ただ、最近はM&Aによりコロラド州など西半分へも触手を伸ばしています。

■マーチン・マリエッタ・マテリアルズ(MLM)チャート/日足・6カ月
マーチン・マリエッタ・マテリアルズ(MLM)チャート/日足・6カ月マーチン・マリエッタ・マテリアルズ(MLM)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト) ※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

「グラナイト・コンストラクション」
高速道路や橋梁などの公共事業に強い建設会社

 グラナイト・コンストラクションは、1922年に創業された公共工事に強い建設会社です。高速道路、橋梁、鉄道の敷設を得意としており、インフラストラクチャー法案で最も恩恵をこうむる銘柄のひとつだと考えられています。

 グラナイト・コンストラクションの最近の主な施工実績としては、ノースカロライナ州のインターステート・ハイウエー建設、オハイオ州コロンバスのトンネル工事、テキサス州ヒューストンの高速鉄道建設、ニューヨーク州タリータウンのタッパンジー橋の架け替え工事などです。

■グラナイト・コンストラクション(GVA)チャート/日足・6カ月
グラナイト・コンストラクション(GVA)チャート/日足・6カ月グラナイト・コンストラクション(GVA)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト) ※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

「ユナイテッド・レンタルズ」
全米で事業展開する建機レンタル会社

 ユナイテッド・レンタルズは、建機レンタルの会社です。建機だけでなく、仮設資材、道路工事の標識など、建設工事にまつわる一切合財の必要品を貸し出しています。全米に事業展開しているので、どこで何が建設されようがユナイテッド・レンタルズに商売が回ってきます。

■ユナイテッド・レンタルズ(URI)チャート/日足・6カ月
ユナイテッド・レンタルズ(URI)チャート/日足・6カ月ユナイテッド・レンタルズ(URI)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

「フルアー」
世界最大級のエンジニアリング会社

 フルアーは世界最大級のエンジニアリング会社で、あらゆる種類の工事を請け負うことが出来ます。とりわけ、設計など付加価値の高い仕事を得意としています。

 受注に際しては、いわゆる「コスト+フィー」方式で受注することを心がけており、コスト・オーバーランから来る倒産リスクを日頃から極小化することに努めています。

■フルアー(FLR)チャート/日足・6カ月
フルアー(FLR)チャート/日足・6カ月フルアー(FLR)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

【今週のまとめ】
来春からいよいよ動き出す
インストラクチャー法案の関連銘柄に注目!

 中間選挙が終わり、下院は民主党が支配しました。しかし、トランプ大統領の掲げるインフラストラクチャー法案は、来年早々動き出すと考えられます。同法案はトランプ大統領だけでなく民主党も乗り気なので成立する可能性は十分にあります。

 投資家としては、インフラストラクチャー法案の関連銘柄に注目しておくといいでしょう。

【今週のピックアップ!】
ふるさと納税で「調理家電」の返礼品がもらえる、おすすめの自治体を紹介!炊飯器やコーヒーマシン、ホームベーカリーなどの電化製品をお得にもらおう!
3月の株主優待の人気銘柄は、豪華なギフトカタログや施設等が割引になるカードが嬉しい「オリックス」、家電以外も使える優待券がもらえる「ヤマダ電機」!
【2019年10月1日時点】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆サクソバンク証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
5900銘柄以上 約定代金の0.2%
※最低手数料5米ドル、上限手数料15米ドル
【サクソバンク証券のおすすめポイント】
米国株は、取扱数が約6000銘柄と圧倒的に多いうえに、売買手数料が0.2%と業界最低水準なのが魅力。さらに、イギリス株が約1000銘柄、ドイツ株が約600銘柄、フランス株が約800銘柄と、他社では扱いの少ない欧州株に強いのも大きな特長だ。さらにCFDを使うことで外国株の売りポジションを取れるのもサクソバンク証券ならではの強み。外国株式もCFDもひとつのトレードツールで一元管理できるのも便利だ。外国株投資に力を入れたい個人投資家であれば、口座を開いておきたい証券会社だろう。
【関連記事】
◆【サクソバンク証券おすすめのポイントは?】海外株式に強みをもつ証券会社。米国株の売買手数料が0.2%と業界最低水準!
【米国株投資おすすめ証券会社】サクソバンク証券の公式サイトはこちら
◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3400銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【マネックス証券のおすすめポイント】
米国株取引に力を入れており、取扱数3400銘柄以上! 成行注文や指値注文のほか、逆指値注文、連続注文、ツイン指値(OCO注文)など、多彩な注文方法が使えるのも魅力だ。取引手数料もお得で、米国株なら最低手数料0ドルから購入可能。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税抜)だ最大3万円がキャッシュバックされる。また、米国ETFの中で「ゼロETF」対象銘柄は実質手数料無料(キャッシュバック)で取引ができる。しかもNISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株(海外ETF含む)の購入手数料も全額キャッシュバックされ、実質無料になるのもメリット!
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
2100銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【SBI証券のおすすめポイント】
2019年7月の値下げにより、米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能になった。あらかじめ設定した金額か株数(口数)で定期的に買付する「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。 NISA口座なら、日本株の売買手数料だけでなく、海外ETF(米国・中国・韓国)の買付手数料も無料に。また、米国株の情報入手には、各企業情報が1ページにまとまったレポート「One Pager」、米国株・米国ETFをテーマで検索できる「米国テーマ・キーワード検索サービス」、さらに銘柄検索やソートができる「米国株式決算スケジュールページ」が使いやすい。
【関連記事】
◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
2000銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【楽天証券おすすめポイント】
米国株だけではなく、中国(香港)やアセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)の株もラインナップ。海外ETFの取り扱い数も、米国ETF約300本を含む、約360本と業界トップクラス! 2019年7月の値下げにより、米国株式の取引手数料は最低0米ドルからになった。米国株式の注文は、最大90日先まで指値注文が有効で、「約定通知メール」サービスとあわせて利用すると便利。NISA口座なら買付手数料が無料(売却時の手数料は必要)なのもメリットだ。また、取引から情報収集までできるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名で、数多くのデイトレーダーも利用。ツール内では日経新聞の記事を無料で読むこともできる。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

ダイヤモンドZAi(ザイ) 2019年11月号
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2019年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2019年の最強クレジットカード(全7部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード じぶん銀行住宅ローン SPGアメリカン・エキスプレス・カード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

人気株500診断
全銘柄の理論株価
3000円でできる投資

11月号9月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

人気株500診断/3000円でできる投資

月3000円からできる投資大全集!
・日本株ー1株や金額指定で積立も可
・米国株ー1株から買え手数料も激下げに
・投信ー1本だけで分散もできる優れモノ
・金ー
景気の後退懸念で人気沸騰中
・FX-外貨投資でコツコツ金利を稼ぐ
・仮想通貨ー低コストでできる新しい投資対象

人気の株500+Jリート14の激辛診断
・2019年秋の
イチオシ株
10万円株7銘柄
高配当株7銘柄
・気になる人気株
儲かる株の見つけ方 

全上場3739銘柄の最新理論株価
・必見!理論株価より株価が割安な株ベスト10

オススメ投信リスト&証券会社徹底比較
iDeCoで買うのはこの投信1本だけでOK!

●自腹でガチンコ投資! AKB48「株」ガチバトル
●株入門マンガ/恋する株式相場! 
●本誌崖っぷち部員の同時進行ドキュメント
定年退職までのロードマップ[特別編]

【別冊付録】
株価10倍は当り前!米国株はスゴイ!
いま買いの米国株10!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

【重要なお知らせ】
>>定期購読の価格改定について


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2019】 クレジットカードの専門家が選んだ 2019年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 山本潤の超成長株投資の真髄で、成長株投資をはじめよう!(ザイ投資戦略メルマガ)

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報