前回では成り上がるためには「ボリンジャ―バンド」を使って投資せよ、と書きました。今回からボリンジャーバンドを使った投資手法を紹介します。
ボリンジャーバンドは、定められた期間の移動平均線を用い、この移動平均線の上下に標準偏差(σ:シグマ)を加味したラインを示したものです。標準偏差とはデータがその平均値からどれ位散らばっているのか(離れているのか)ということを表わします。
プラス2σを超えたら買い、割ったら売り
ここでは、ボリンジャーバンドの計算などは、各々各自でググッてもらうとして、早速活用方法を説明します。
(1)スクイーズ(変動幅の縮小均衡)から株価がプラス2σを上抜いたら、エクスパンション(変動幅の拡大)を期待して、買いでエントリー。(ボラティリティーブレイクアウトで、買い!!)
(2)その後、プラス2σをサポートにした上昇トレンドの発生を想定し、ポジションは持続。しかし、プラス2σを割り込んだら、プラス1σとプラス2σとの「バンドウォーク」を想定し、いったん売却し、その後、プラス1σまでの押し目待ち。または、プラス2σ割れでは売却はせず買いポジションは我慢して持続する。ただし、プラス1σを割り込んだら、上昇トレンド終焉を予想し、「損切り」。
(3)いずれにせよ、プラス1σを割った銘柄の買いポジション持続は厳禁。プラス1σを割ったら売り、抜けたら買いが正解。

(4)なお、プラス2σの上昇ピッチが鈍化したら、上昇トレンドの勢いの低下のサイン、反落に注意。逆に、マイナス2シグマの下降が鈍化したら、下落トレンドの勢いの低下のサイン、反発を意識。
ところで、多くの場合、(3)のルールを守ることができれば、よほどのことがない限り、追証発生なんて事態には陥ることはないでしょう。
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