世界投資へのパスポート

MSCIによる「中国A株」の指数構成比率引き上げで、
200億ドル相当の買い圧力が発生! 「中国A株」への
資金流入で恩恵をこうむるオススメ銘柄はこれだ!

2019年3月4日公開(2019年3月4日更新)
広瀬 隆雄
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
印刷向け表示

世界の機関投資家がベンチマークとして使用する
「MSCI」とは?

 世界の機関投資家が、運用の際、ベンチマークとして最もよく使用するのが「MSCI」と呼ばれる指数です。

 MSCIは、もともとモルガンスタンレー・キャピタルインターナショナル(Morgan Stanley / Capital International)の頭文字をとったもので、ニューヨークの投資銀行モルガンスタンレーとカリフォルニアの大手運用会社キャピタル・インターナショナルが共同で開発したベンチマークです。

 その後、MSCIは別会社としてスピンオフし、今ではニューヨーク証券取引所に上場しています。

 いずれにせよ、MSCIの提供する株価指数は、実際に機関投資家が世界で買うことのできる市場に流通している株式をベースにしている点でユニークであり、それが世界の機関投資家に支持されている理由でもあります

 MSCIは沢山の種類の株価指数を出しており、その多くはインデックスファンドやETF(上場型投信)として商品化されています。このため、MSCI指数に採用された銘柄は、インデックスを意識した運用者からの買い注文が入ります

MSCIが「中国A株」の比率の引き上げを発表!
それにより200億ドル相当の買い圧力が発生か

 2月28日にMSCIは、MSCI各指数における中国A株の比率を3段階のステップを経て引き上げてゆくと発表しました。

 現在、中国A株は、MSCIエマージングマーケット(EM)指数の僅か0.72%しか占めていません。しかし、今年5月、8月、11月の3回にわけてその比率をアップしてゆき、最終的には3.33%へもってゆくと発表しました。

 これにより、11月までに、中国A株には少なくとも200億ドル相当の買い圧力が生じるというのが市場関係者の見方です

 それと引き換えに、香港、レッドチップ、ニューヨークのADRなどで取引されている「その他の中国株」の占める割合は、少し減じられます。同様に韓国、台湾、インド、南アフリカ、ブラジルなどの比率も引き下げられます。

中国政府が金融緩和に転じたことも
中国市場には追い風に!

 加えて、中国株にはもうひとつ買い材料があります。それは、中国が金融緩和へと舵を切ったことです。

 中国政府は、去年の春先までシャドー・バンキングを抑制する意図から、引き締め気味の金融政策をとっていました。その関係で、固定資産投資伸び率は、かつての+20%から現在は+6%を切る水準まで下がっています。

 しかし、米中貿易戦争が激化したことを受けて、政府は方向転換し、いまは緩和に転じています。

 一例として、銀行に対するリザーブ・リクワイヤメント比率(預金準備率)は、数次の引き下げにより、かつての20%から13.5%にまで下がりました。

 もうひとつ、中国国内の「金回り」が良くなっているデータがあります。それは1月の人民元建て融資額が4.64兆人民元(=約6850億ドル)に上ったことです。

 1月は、春節との絡みで銀行の融資額が伸びやすいです。しかし、それを考慮に入れても、今年の1月の数字は目を見張る水準でした。これは、単月の伸びとしては過去最高でした。

 主に融資を実行しているのは、政府系銀行です。それらの融資総額は3.57兆人民元でした。去年までの過去3年における1月の融資額の平均は約2.5兆人民元なので、今回の数字はそれより4割以上大きかったのです。

 このようにして供給された資金は、コモディティ、不動産、株式などに向かうと思われます

「中国A株」市場の時価総額上位300銘柄で構成される
インデックスファンドがおすすめ!

 さて、今回のMSCIによる中国A株の指数構成比率アップで一番恩恵をこうむる銘柄は、ヴァンエック・ベクトル中国A株ETF(ティッカーシンボル:PEK)だと思います

 ヴァンエック・ベクトル中国A株ETFはCSI300指数に連動したインデックスファンドで、老舗の運用会社・ヴァンエックによって運用されています。中国A株市場が投資対象であり、組み入れ銘柄数は302です。費用比率(信託報酬)は0.82%とやや高いですが、これは流動性の低い新興国に投資するETFでは珍しい事ではありません。

 組入れセクターは、金融(36%)、工業(14%)、消費循環(10%)、消費安定(9%)などとなっており、オールド・エコノミーが中心です。

 現在の中国A株市場の株価収益率は約12倍であり、これは歴史的に安い水準です。また株価純資産倍率(PBR)は1.54倍です。

【今週のまとめ】
MSCIの発表や中国の金融緩和で資金が流れ込む
中国株式市場から目が離せない!

 MSCIは、MSCI各指数における中国A株の比率を引き上げてゆく方針を発表しました。これにより、中国A株市場には200億ドル相当の買い圧力が生じると思われます。折から中国政府は金融緩和を打ち出しており、1月の人民元建て融資額は4.64兆人民元で、過去最高でした。このようにして供給された資金は株式に向かうと考えられます。

 具体的な銘柄としては、中国A株市場全体に投資するヴァンエック・ベクトル中国A株ETFが好適な投資対象です。

■ヴァンエック・ベクトル中国A株ETF(PEK)チャート/日足・6カ月
ヴァンエック・ベクトル中国A株ETF(PEK)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。ヴァンエック・ベクトル中国A株ETF(PEK)チャート/日足・6カ月
(出典:SBI証券公式サイト) ※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

【※今週のピックアップ記事はこちら!】
株式投資で「儲けた人」と「損した人」は、どちらが多い!? 2018年の運用成績や買って儲けた株&損した株など、悲喜こもごもの個人投資家アンケートを公開

人気の株主優待株「オリエンタルランド」と「RIZAPグループ」は保有継続か、売却か!? 業績の状況は異なるが、プロは2銘柄とも「売却の検討」を助言!

DMM.com証券はこちら

【※米国株を買うならこちらの記事もチェック!】
米国株投資で注意が必要な「為替」と「税金」とは?「特定口座(源泉徴収あり)」か「NISA口座」で投資をして、口座内に「米ドル」を残さないのがポイント!

証券会社(ネット証券)比較!売買手数料で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!取引ツールで比較ページへ
 つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説ページへ
証券会社(ネット証券)比較!人気の証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!株アプリで比較ページへ
 iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説!詳しくはこちら!
ネット証券会社(証券会社)比較!最短で口座開設できる証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!外国株で比較ページへ
桐谷さんの株主優待銘柄ページへ
証券会社(ネット証券)比較IPO(新規上場)比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!キャンペーンで比較ページへ
証券会社(ネット証券)比較!総合比較ページへ
【2020年10月1日時点】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆DMM.com証券(DMM株) ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1000銘柄以上 無料
【DMM.com証券おすすめポイント】
2019年12月に米国株の売買手数料を完全に無料化したことで、取引コストに関しては一歩リードただし、配当金が円に両替される際の為替スプレッドが1ドルあたり1円と高いので、割り狙いで長期保有する人は注意が必要だ。取扱銘柄数は少なめだが、FAANGなどの有名IT株やバンガードなどの人気ETFは、きちんと網羅されている他社と違う点としては、外貨建ての口座がなく、売却時の代金や配当が自動的に受け付けから円に交換されること。その後で持っておきたい人にはデメリットだが、すべて円で取引されるため初心者にとってはわかりやすいシステムと後述だろう。また、米国株式と国内株式が同じ無料取引ツールで一元管理できるのもわかりやすい。米国株の情報として、米国株式コラムページを設置。ダウ・ジョーンズ社が発行する「バロンズ拾い読み」も掲載されている。
【関連記事】
◆DMM.com証券「DMM株」は、売買手数料が安い!大手ネット証券との売買コスト比較から申込み方法、お得なキャンペーン情報まで「DMM株」を徹底解説!
◆【証券会社比較】DMM.com証券(DMM株)の「現物手数料」「信用取引コスト」から「取扱商品」、さらには「最新のキャンペーン情報」までまとめて紹介!
【米国株投資おすすめ証券会社】DMM.com証券の公式サイトはこちら
【米国株の売買手数料がなんと0円!】
DMM.com証券(DMM株)の公式サイトはこちら
◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3800銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【マネックス証券のおすすめポイント】
3600銘柄以上の米国株、2400銘柄以上の中国株を取り扱っており、外国株式の取り扱い銘柄数が圧倒的に多い。さらに、中国株の手数料は2017年7月末に値下げされ、約定金額の0.25%(下限45香港ドル~上限450香港ドル、税抜)に。米国株なら最低手数料0ドル(税抜)から購入可能。買付時の為替手数料0円(売却時は1ドルあたり25銭)なので、実質的な取引コストを抑えることができる。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税抜)が最大3万円がキャッシュバックされる。また、米国ETFの中で「USAプログラム」対象銘柄は実質手数料無料(キャッシュバック)で取引が可能。しかもNISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株(海外ETF含む)の購入手数料も全額キャッシュバックされ、実質無料になるのもメリット! 企業分析機能も充実しており、銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」が無料で利用できる。
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3600銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【SBI証券のおすすめポイント】
ネット証券最大手だけあって、米国、中国(香港)、韓国、ロシアからアセアン各国(ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア)まで、外国株式のラインナップの広さはダントツ! 米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能で、一部米国ETFは手数料無料で取引できる。米ドルの為替レートは「片道25銭」と他の証券会社と同じレベルだが、住信SBIネット銀行の外貨預金口座から入金すれば「片道4銭」で両替可能。差額の21銭は1ドル=108円なら約0.19%に相当するので、かなりお得だ。あらかじめ設定した金額か株数(口数)で定期的に買付する「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。 NISA口座なら、日本株の売買手数料だけでなく、海外ETF(米国・中国・韓国)の買付手数料も無料に。米国企業情報のレポート「One Pager」、銘柄検索やソートに使える「米国株式決算スケジュールページ」や「米国テーマ・キーワード検索」、上場予定銘柄を紹介する「IPOスピードキャッチ!(米国・中国)」など情報サービスも多彩。インドネシアやタイなどのアセアン各国に関しては、主要約70銘柄の個別企業レポート「ASEANアナリストレポート」を提供している。
【関連記事】
◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3400銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【楽天証券おすすめポイント】
米国、中国(香港)、アセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)と、幅広い銘柄がそろっているうえ、海外ETFの取り扱い数も、米国ETF約300本を含む、約370本と業界No.1! 所定の米国ETF9銘柄については買付手数料が無料で取引ができる。米国株式の注文は、最大90日先まで指値注文が有効で、「約定通知メール」サービスとあわせて利用すると便利。米国株の注文受付時間が、土日、米国休場を含む日本時間の朝8時~翌朝6時と長いので、注文が出しやすいのもメリット。アセアン株式の情報も充実。財務分析でよく使われるPERなどの主な指標、過去5年間の業績推移や今後2年間の業績予想もチェックが可能だ。NISA口座なら買付手数料が無料(売却時の手数料は必要)なのもメリットだ。取引から情報収集までできるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名。さらに、スマホ向けトレードアプリ「iSPEED」でも米国株取引が可能になった。ツール内では日経新聞の記事を無料で読むこともできる。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

山本潤の10年で10倍を目指す超成長株投資の真髄
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2020年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2020年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 LINE証券で口座開設+クイズに正解すれば無料で3株ゲット! 資金ゼロで株主になれる! 初株チャンスキャンペーン実施中! LINE証券の詳細はこちら! 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード SPGアメリカン・エキスプレス・カード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 LINE証券で口座開設+クイズに正解すれば無料で3株ゲット! 資金ゼロで株主になれる! 初株チャンスキャンペーン実施中! LINE証券の詳細はこちら! 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

安定投資入門
バフェット式28銘柄
地方移住+2拠点生活

12月号10月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[安定投資入門/地方移住+2拠点生活]
◎巻頭特集
バブル警報発令中! 日本株は買うか引くか!?
スガノミクスも検証!

◎第1特集
相場の転換点にも強い! 安定投資入門
10年以上ずっと継続のスゴイ株を公開!
上場3800社中たったこれだけ!
増収増益株
減配なしで収益も値動きも安定!
高配当維持株
11年以上の記録を持つスゴ株!
連続増配株
桐谷さんが教える14年続く安定の優待株
マネして儲けろ!
世界一の投資家バフェット投資入門


◎第2特集
地方移住+2拠点生活のリアルレポート
完全移住
-正社員のまま山梨県でリモートワーク!
-定年を機に信州へ古民家でカフェ開業!
2拠点生活
大自然の群馬と東京で子育て&仕事
●移住相談員は見た! 成功する人と失敗する人の違いやお金の落とし穴も!


第3特集

~iDeCoの2大特集~
口座管理手数料が0円の金融機関で取扱う
iDeCoの全270本の最新成績&コスト!

◎別冊付録
増えてる? 減ってる?
iDeCoの再点検やりかたBOOK
●見直し簡単! フローチャート!
●商品の点検&乗り換え方
●金融機関の点検&換え方

◎連載にも注目!
●10倍株を探せ! IPO株研究所
●AKB48株ガチバトル
●AKB48武藤十夢のわくわくFX生活!ほか


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2020】 クレジットカードの専門家が選んだ 2020年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 山本潤の超成長株投資の真髄で、成長株投資をはじめよう!(ザイ投資戦略メルマガ)

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報