アップルの株価は最高値を更新(楽天証券の米国株詳細表示例、8/29) 拡大画像表示
8月25日に米国でのスマートフォン特許に関する裁判で実質的に勝訴し、最高値を更新したアップル。逆に、上場時は盛り上がったものの、その後安値圏で推移しているフェイスブック。
どちらも今後が非常に気になる米国株だが、一部のネット証券なら、その動向を気にするだけでなく自ら取引に参加することができる。
ネットで米国株を買えるのは、SBI、マネックス、楽天の大手3証券
外国株の取引ができるネット証券は、徐々に増えている。だが、「ネットで米国株」となると、現状ではSBI証券、マネックス証券、楽天証券の3社のみ。
というわけで、ネットで米国株を取引したいと思ったら、まずこの3社で外国株の取引口座を開設するところから始めよう。総合口座を開設済みであれば、外国株の口座はオンライン上の手続きだけですぐに開設できる。
なお、エイチ・エス証券や野村ネット&コールなど、一部のネット証券では、通常のネット取引はできないもののコールセンターや営業店経由で米国株を売買することが可能だ。ただし、手数料体系が通常のネット取引時と異なってくるほか、取引口座の変更といった手続きが発生する場合もあるので、注意が必要だ。
今人気のある銘柄を「売買代金ランキング」でチェック!
さて、米国株では今どんな銘柄が注目されているのだろうか? 3社がそれぞれ発表している外国株の「売買代金ランキング」を見ると一目瞭然だ。ここでは、各社の10位までの売買代金ランキングから、3社に共通している4銘柄をピックアップした【表1】。

調査期間は各社で若干異なっているが、「やはり」というか3社とも売買代金ランキング1位はアップル(ティッカー:AAPL、以下カッコ内はティッカー)だった。もう1つの話題の銘柄であるフェイスブック(FB)も、SBI証券とマネックス証券で売買代金2位にランクインしている(楽天証券では4位)。
参考までに、アップルの株をネット証券3社で買う場合、それぞれの最低購入価格と手数料等のコスト調べてみた。(次のページ)
■「アップル株」を国内ネット証券3社で買う場合の購入価格と手数料
・最低投資金額 675.68ドル×10株×79円=約53万3788円
・取引手数料 26.25ドル×79円=約2074円
合計 約53万5862円
●マネックス証券で買う(1株単位)
・最低投資金額 675.68ドル×79円=約5万3379円
・取引手数料 25.2ドル×79円=約1991円
合計 約5万5370円
●楽天証券で買う(10株単位)
・最低投資金額 675.68ドル×10株×79円=約53万3788円
・取引手数料 26.25ドル×79円=約2074円
合計 約53万5862円
(いずれも2012年8月時点のレートに近い「1ドル79円」で換算後、小数点以下を切り上げ)
さて、今回チェックした期間の売買代金ランキングには、アマゾンドットコム(AMZN)とグーグル(GOOG)という、ネット関連会社大手2社も共通してランクインしていた。ほかにもランキングには、バンクオブアメリカ(BAC)、ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)、コカ・コーラ(KO)、など、日本でもおなじみの企業も多い。
また、各種指数に連動するETF(上場投資信託)の売買代金ランキングでも4銘柄が3社共通でランクインしていた。
もちろん、売買代金ランキングの上位に入っているからと言って、即「いい銘柄」とは言えないが、世間の動向をチェックするなど銘柄選びの参考には十分使えそうだ。
各社の売買代金ランキングの詳細は、それぞれのサイトで最新情報が確認できるので、ぜひチェックしてほしい(SBI証券と楽天証券については、「ADR(米国預託証券)」の売買代金ランキングも見られる)。3社ともログイン前でも閲覧可能だ。(参考記事:「3000円から世界15カ国の有望株に投資できる!海外投資の第一歩は「ADR」で始めてみては?」)
ネット証券3社の米国株取引は、微妙にスペックが異なる
SBI証券、マネックス証券、楽天証券の米国株取引の概要は、【表2】のとおり。

取扱い銘柄については楽天証券が最も多く、SBI証券がそれを追う格好となっている。たとえば、8月10日にニューヨーク証券取引所に上場して注目された、(香川真司選手が在籍していることでも知られる)イングランド・プレミアリーグのサッカーチームであるマンチェスター・ユナイテッド(MANU)は、SBI証券と楽天証券では購入できるが、マネックス証券では今のところ扱っていない。(参考記事:「香川真司選手所属、NY市場上場のマンチェスター・ユナイテッドはスゴイ”優良企業”なのだ!」)
また楽天証券の場合、通常の株価表示は15分遅れだが、過去1カ月に米国株を一度でも約定していれば、月額1050円の「米国株式のリアルタイム株価」を1カ月間無料で見られる(SBI証券の同様のサービスは1カ月525円で、無料使用条件はナシ。マネックス証券ではリアルタイム株価のサービスは行なっていない)。
一方、取引手数料は、わずかながらマネックス証券が最安で、さらにマネックス証券の場合は、1株単位での購入や、成行注文、逆指値注文ができる点などがメリットだ(ちなみに、米国株には値幅制限がない。マネックス証券や楽天証券で成行注文を利用する際には、あらかじめ一定の掛目を含んだ金額を準備することで対応することになる)。
SBI証券では、米ドルに加えて円貨決済も可能なので、米ドルの準備がない場合でもすぐに発注ができる。日本株のように期間指定をして発注を入れておくことができる点も便利だ。
また、取引自体に関わる部分ではないが、楽天証券の銘柄情報ページには、企業概要のほか、業績や財務状況の推移や業績予想、競合比較などが掲載されていて、銘柄を検討する際に役に立つ。こちらは、外国株口座へのログイン後に利用できる。
このように、同じように米国株を扱っていても、3社の取引ルールなどはさまざまな点で微妙に異なっている。そこで、できれば3社の口座を開設して、使いやすいのはどこかをよく検討してみることをお勧めする。
(文/肥後紀子)
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