【今回のまとめ】
1.追加的量的緩和政策の発表で金に対する関心が高まっている
2.目先は騰がり過ぎたので調整が予想される
3.調整が終われば再び強気でよい
4.新しい金鉱脈の発見が無いことが需給関係をよくしている
5.ゴールドで準備金を持つことの重要さが中央銀行に再認識されている
6.中国やインドの中央銀行は今後、金の保有比率を上昇させると思われる
相次ぐ「追加的量的緩和政策」の発表
このところ相次いで、世界の中央銀行から追加的量的緩和政策が発表されています。まず9月7日に欧州中央銀行(ECB)が南欧諸国の国債を買い入れるアウトライト・マネタリー・トランザクション(OMT)を発表しました。
そして9月14日、米国の連邦準備制度理事会(FRB)がQE3(追加的量的緩和政策第3弾)として、毎月400億ドルにのぼる住宅ローン担保証券(MBS)の購入を発表しました。
これらの金融緩和政策で、欧州や米国の貨幣の価値が減価し、実物資産の値打ちが高まるのではないかと考える投資家が増えています。
金価格はすでに大きく上昇している
下は代表的な金のETFであるスパイダー・ゴールド・トラスト・シェアーズ(ティッカー:GLD)のチャートです。
また代表的産金会社16銘柄で構成される、フィラデルフィア・ゴールド&シルバー指数(ティッカー:XAU)は下のようなチャートをしています。
つまり金価格自体も、それから金鉱株の株価もこうした世界的な緩和政策をすでに織り込んでいるといえます。
目先は、追加的量的緩和政策発表のユーフォリア(熱狂感)が剥げるので、金価格や金鉱株の株価は下押しする可能性が高いです。
その調整が終わった後は、再びこれらの投資対象に投資妙味があると思います。
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