モロゾフ、株主優待を拡充！ 1株⇒2株の株式分割後も権利獲得に必要な最低株数は｢100株｣のままで最低投資額は半額になり、｢半年以上｣の保有期間条件は撤廃

　モロゾフ株式会社が、株主優待の制度を一部変更することを、2021年12月13日の15時30分に発表した。

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モロゾフは老舗の洋菓子メーカー。
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　モロゾフの株主優待は、毎年7月末時点の株主に実施されており、従来の内容は「100株以上を半年以上継続保有する株主に、保有株数と継続保有期間に応じて①指定店舗や通販などで利用できる優待券（1冊20枚綴り）、または②自社商品を贈呈。さらに、100株以上を半年以上保有する全株主を対象として、自社オンラインショップで指定期間内に年4回、自社商品を20％割引で購入できる『オンラインショップ優待割引』を贈呈」というものだった。

　今後も株主優待品の内容は変わらないが、モロゾフは2022年1月31日を基準日、2022年2月1日を効力発生日として、1株⇒2株の株式分割を予定。これに伴って、株主優待の配布区分が変更される。

　これまで「100株以上」「500株以上」だった配布区分は、分割後に「100株（分割前50株）以上）」「1000株（分割前500株）以上」となる。分割後100株（分割前50株）以上の株主に贈呈される優待品は、分割前100株の株主に贈呈されていたものと変わらないため、株主優待の獲得に最低限必要な資金は半額になり、株主優待利回りは2倍になる。

　また、これまでは最低でも「半年以上」の保有が株主優待の適用条件だったが、今後は継続保有期間の条件が廃止され、半年未満の保有でも株主優待の対象となる。

　モロゾフの株主優待の変更は、2022年7月末時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。

変更後のモロゾフの優待品のイメージ。
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モロゾフの株主優待制度の変更前と変更後

モロゾフの株主優待の利回りは？

　モロゾフの2021年12月13日時点の株価（終値）は5310円なので、株主優待利回りを計算すると、以下のようになる（※オンラインショップ割引は考慮せずに計算。自社商品を選んだ場合）。

【変更前】※1株⇒2株の株式分割前
（100株・半年以上3年未満保有の場合）
投資金額：100株×5310円＝53万1000円
優待品：自社商品2000円相当
優待利回り＝2000円÷53万1000円×100＝0.37％

【変更後】※1株⇒2株の株式分割後
（100株・3年未満保有の場合）
投資金額：100株×（5310円÷2株＝2655円）＝26万5500円
優待品：自社商品2000円相当
優待利回り＝2000円÷26万5500円×100＝0.75％

　モロゾフの株主優待は、自社商品や自社店舗などで使える優待券、オンラインショップの割引と多彩な内容。もともと食品の株主優待は個人投資家からの人気が高いが、モロゾフの今回の変更は、必要投資額を低下させ、株主優待利回りをアップさせるものなので、注目度が高そうだ。実際、この情報が開示された後、SBI証券の夜間取引（PTS）では株価が上昇。一時は、当日（2021年12月13日）の終値5310円より695円も高い6115円をつけている（＋15.16％）。明日以降の値動きにも注意が必要だろう。
【※関連記事はこちら！】
⇒夜間取引（PTS取引）ができる証券会社を紹介！ 株式市場が閉まった夕方や夜でもトレード可能なネット証券の「取引時間」や「売買手数料」を比較！

　モロゾフは老舗の洋菓子メーカーで、本社は神戸市。2022年1月期（通期）の業績予想は、売上高が262億5000万円（前期比2.2％増）、営業利益が12億4000万円（前期比65.0％増）、経常利益が12億8000万円（前期比48.5％増）、当期純利益が5億7000万円（前期比61.8％増）と、好調を見込む。

■モロゾフ
業種	コード	市場	権利確定月
食料品	2217	東証1部	7月末
株価（終値）	必要株数	最低投資金額	配当利回り
5310円 ※2022年1月末を基準日として 1株⇒2株の分割を予定	100株	53万1000円	1.13％
【モロゾフの最新の株価・株主優待の詳細はこちら！】
※株価などのデータは2021年12月13日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。

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• 1月
• 2月
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