今年度上半期の企業倒産件数は実に10年ぶりに5000件を超えた。10月24日には船井電機破産のニュースも飛び込んできた。物価上昇によるコストの増加が続いており、販売価格に転嫁できずに破綻する企業が相次いでいる。金利上昇も相まって、今後も倒産件数が増えていくのは必至の情勢。このまま行けば2025年に「倒産ドミノ」が勃発する可能性も高まっている。そこでダイヤモンド編集部が上場企業約3900社の倒産危険度を総点検したところ、434社が倒産「危険水域」と判定された。特集『2025年「倒産ドミノ」勃発!?倒産危険度ランキング【上場434社・最新版】』では、10月30日(水)から全17回以上にわたり、急増している倒産の最新事情に迫る。
#1 10月30日(水)配信
【化学24社】倒産危険度ランキング最新版!総合化学のレゾナック(旧昭和電工)は3位、1位は?
化学業界は大激変の真っただ中にある。脱炭素の対応が待ったなしであることに加え、エチレンなどの基礎化学品を手掛ける大手化学メーカーは、石油化学事業が重荷となっている。住友化学は2024年3月期に過去最大の3100億円の最終赤字を計上した。そんな化学業界の倒産危険度ランキングを検証。“危険水域”にランクインした24社の顔触れを明らかにする。
#2 10月31日(木)配信
【小売り22社】倒産危険度ランキング最新版!17位高島屋、13位イオン、1位は?スーパーやホームセンターも苦境
値上げラッシュによる消費者の節約志向と人件費高騰で小売業界は苦境に陥っている。特に地方百貨店は厳しい環境にあり、上位に複数ランクインした。値上げラッシュは食品だけでなく、資材でも起こっている。大きなダメージを受けたのがホームセンターだ。“危険水域”と判断された22社を紹介する。
#3 11月5日(火)配信
【電力・ガス15社】倒産危険度ランキング最新版!13位関電、6位東電、1位は?燃料価格高止まりの影響残る
円安や燃料価格の高止まりに伴う電気代やガス代の高騰は、日本国民の生活を直撃している。大手電力の2024年3月期の決算は、電気代の値上げが貢献し、赤字に沈んだ前の期から「V字回復」の形となった。ただ、各社の有利子負債は膨らんでいる。電力・ガス業界で“危険水域”と判定された上場企業は15社に上り、東西の電力大手が13位と6位になった。
#4 11月6日(水)配信
【アパレル29社】倒産危険度ランキング最新版!6位タカキュー、1位は?青山商事やコナカもランクイン
新型コロナ禍の終息による外出の活発化やインバウンドの回復を追い風に、アパレル業界は復調傾向にある。一方で、原材料費の高騰やインフレなどの直撃でアパレル企業の淘汰も進んでいる。そんなアパレル業界の倒産危険度ランキングを作成。“危険水域”にランクインした29社の顔触れを明らかにする。
#5 11月7日(木)配信
【不動産69社】倒産危険度ランキング最新版!東京建物がワースト10入り、財閥大手3社もランクイン
不動産市況は堅調で、不動産大手の業績も絶好調だ。だが、先行きは金利上昇や、人手不足を背景とする建築費の高騰などの懸念も存在する。そこで不動産業界の倒産危険度ランキングを検証。“危険水域”にランクインした69社の顔触れを明らかにする。
#6 11月8日(金)配信
【旅行・ホテル7社】倒産危険度ランキング最新版!6位西武HD、3位HIS、1位は?インバウンド爆増でも“崖っぷち”の企業も
訪日外国人旅行者数が過去最高を記録し、旅行・ホテル業界は活況を呈している。そんな旅行・ホテル業界の倒産危険度ランキングを検証。“危険水域”にランクインした7社の顔触れを明らかにする。投資ファンドが目を付け、今後の“伸び代”が期待できる企業もランク入りした。
#7 11月11日(月)配信
【外食10社】倒産危険度ランキング最新版!9位に「ほっかほっか亭」のハークスレイ、4位にひらまつ、1位は?
新型コロナウイルス感染拡大の暗黒時代も明け、外食需要は回復傾向にある。一方で、テークアウトなどの「中食」文化の浸透や人件費・原材料の高騰など外食業界の経営環境は決して楽観できる状況ではない。そこで外食業界の倒産危険度ランキングを検証。“危険水域”にランクインした10社の顔触れを明らかにする。
#8 11月12日(火)配信
【自動車19社】倒産危険度ランキング最新版!日産自動車がワースト3入り、トヨタ自動車傘下の完成車メーカーもランクイン
円安ドル高を追い風に、好調だった自動車業界の勢いに陰りが見え始めている。新興メーカーの台頭で苦戦を強いられてきた中国市場だけでなく、「ドル箱」だった北米市場でも競争が激化しているからだ。そんな自動車業界の倒産危険度ランキングを作成。 “危険水域”にランクインした19社の顔触れを明らかにする。
#9 11月13日(水)配信
【半導体・電子部品13社】倒産危険度ランキング最新版!ジャパンディスプレイ11位、大真空6位、FDK5位、1位は?
AI(人工知能)の利用増加などを追い風に事業を伸長させてきた半導体・電子部品業界だが、実は、中国経済の低迷などにより成長の波に乗り遅れ、“危険水域”にあるメーカーが増えている。半導体・電子部品業界の倒産危険度ランキングワースト13社を大公開する。
#10 11月14日(木)配信
【情報・通信27社】倒産危険度ランキング最新版!モブキャスト18位、GMO7位…1位は企業買収に失敗したあの会社
近年DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の追い風が吹く情報・通信業界だが、IT人材の不足などでDXが進まず、2025年以降に大きな経済損失が発生する「2025年の崖」が迫る。今回は情報・通信業界の倒産危険度ランキングを制作。波に乗り切れない27社が“危険水域”としてランクインした。1位は前年度の黒字から一転して巨額の赤字を計上したあの企業だった。
#11 11月15日(金)配信
【機械25社】倒産危険度ランキング最新版!3位JUKI、1位は?パチンコ機器、工作機械、ミシンでリスクありか
日本のものづくりの根幹を担う機械業界。企業の設備投資が動向にすぐ反映されるため、景況感を示すバロメーターともいわれている。そこで機械業界の倒産危険度ランキングを検証。“危険水域”にランクインした25社の顔触れを明らかにする。工業用ミシンで世界トップシェアを占めるあの企業も上位に名を連ねていた。
#12 11月18日(月)配信
【紙・パルプ8社】倒産危険度ランキング最新版!2位大王製紙、1位は?悪材料山積みで苦境の業界
紙・パルプ業界は悪材料に事欠かない。新聞の発行部数激減に、書籍・雑誌やコピー用紙といった印刷・情報用紙の減少。これまで堅調だった段ボール資材の需要も崩れた上、今後は炭素賦課金という“2028年問題”が襲い掛かる。今回取り上げるのは紙・パルプ各社。8社が“危険水域”に入り、大王製紙がワースト2位にランクインした。
#13 11月19日(火)配信
【航空・鉄道21社】倒産危険度ランキング最新版!3位相鉄HD、1位は?JR東日本やANAHDもランクイン
新型コロナウイルス感染拡大前の業績に回復しつつある航空・鉄道業界。円安の影響でインバウンド(訪日外国人観光客)による収入は大きく増えているが、定期券利用などビジネス利用の落ち込みもある。そこで、航空・鉄道業界の倒産危険度ランキングを検証。“危険水域”にランクインした21社の顔触れを明らかにする。
#14 11月20日(水)配信
【陸運・海運17社】倒産危険度ランキング最新版!3位は新潟交通、1位は?日本郵船グループ企業もランクイン
陸運業界ではトラックドライバーの時間外労働を規制する「2024年問題」が表面化し、変革を迫られる企業が続出。一方の海運業界は、コロナ禍の空前のバブルも終息し、各社はさらなる成長に向けた“かじ取り”が求められている。今回は、陸運・海運業界の倒産危険度ランキングを検証。“危険水域”にランクインした17社の顔触れを明らかにする。
#15 11月21日(木)配信
【電機・精密19社】倒産危険度ランキング最新版!2期連続赤字のシャープがランクイン、1位は?「第2の船井電機」は現れるか
今年10月、かつて「世界のFUNAI」として名をはせた船井電機が倒産した。電機業界を取り巻く環境は厳しく、いつ「第2の船井電機」が現れてもおかしくない。そこで今回は、電機・精密業界の倒産危険度ランキングを大公開する。
#16 11月22日(金)配信
【鉄鋼・金属22社】倒産危険度ランキング最新版!2位は日本電解、1位は?日本製鉄グループの出資先もランクイン
国内鉄鋼業界が未曽有の危機にひんしている。厳しい環境に置かれているのは、鉄鋼大手と取引のある金属加工メーカーや製錬事業者も同様だ。とりわけ危険な状況にあるのは、どんな会社だろうか。鉄鋼・金属業界の倒産危険度ランキングを大公開する。
#17 11月25日(月)配信
【建設11社】倒産危険度ランキング最新版!6位サンヨーホームズ、1位は?11社が“危険水域”に
今年4月から残業時間の上限規制が適用された建設業界。労働者の高齢化や人手不足が厳しかった建設各社に、「2024年問題」が追い打ちをかけている格好だ。そこで今回取り上げるのは、資材高騰も相まって苦境に立たされる建設業界。倒産危険度を検証したところ、11社が“危険水域”に。かつて三洋電機の子会社だったサンヨーホームズは、ワースト6位にランクインした。
#18 11月26日(火)配信
倒産危険度ランキング最新版【全業種ワースト100】九電、日本製紙、東急不動産がランクイン、1位は?
全国で企業倒産件数が急増している。人件費の高騰や原材料費高によるコスト増を受けて、2024年度の倒産件数は11年ぶりに1万件を突破する勢いだ。そこで、上場企業約3900社の倒産危険度を総点検。総合版として、リスクの高い434社をあぶり出した。全業種ワースト100を紹介する。
#19 11月27日(水)配信
倒産危険度の「悪化度」ランキング最新版【ワースト50社】上場廃止寸前に追い込まれたエネチェンジ8位、1位は?
倒産危険度(Zスコア)が“危険水域”と判定された企業の中でも、Zスコアが急速に悪化している企業には注意しよう。経営に変調を来し、財務状況が悪化している恐れがあるからだ。そこで今回は、Zスコアが1年前よりも特に悪化した企業50社をピックアップした。会計処理を巡る問題で、上場廃止寸前まで追い込まれたENECHANGE(エネチェンジ)が8位に入った。
#20 12月5日(木)配信
【医薬品6社】倒産危険度ランキング最新版!5位東和薬品、1位は?財閥系の大企業でも“一寸先は闇”
特許切れで深刻な経営危機に陥っている住友ファーマが、従業員のリストラに追い込まれた。医薬品業界は、同社のような財閥系の大企業でも“一寸先は闇”。ジェネリック医薬品各社も薬価の引き下げで経営状況は厳しい。そこで医薬品業界の倒産危険度を検証したところ、6社が“危険水域”にあった。
#21 12月12日(木)配信
【ガラス・土石製品9社】倒産危険度ランキング最新版!3位石塚硝子、1位は?9社すべてが“危険水域”
供給過剰に陥りやすく、安定的にもうけることが難しいガラス業界。大手メーカーの日本板硝子は、身の丈を超える買収を強行したことが失敗に終わり、現在も業績不振で苦しんでいる。ガラス・土石製品業界の倒産危険度を検証したところ、9社が“危険水域”となった。
#22 12月13日(金)配信
【卸売業10社】倒産危険度ランキング最新版!8位ヨコレイ、1位は?10社が“危険水域”で優勝劣敗が鮮明に
人件費高騰に加え、物価高を背景に原材料費や輸送費などのコスト増が続き、それらを販売価格に転嫁できずに経営破綻に追い込まれる企業が相次いでいる。卸売業界も厳しい。商材や経営力によって価格転嫁に濃淡が出ており、優勝劣敗が鮮明になっている。卸売業界の倒産危険度を検証したところ、10社が“危険水域”となった。
Key Visual by Kaoru Kurata