クレジットカードの達人!ゴールド&プラチナカード比較

「格安ゴールドカード」のサービスの実力は?
年会費2000~3000円で、審査も通りやすい、
「格安ゴールドカード」の本命カードはコレだ!

【第11回】 2015年3月23日公開(2021年9月7日更新)
岩田昭男 [消費生活評論家]
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若者向けの「ヤングゴールドカード」と同様に、
「格安ゴールドカード」もハイスペック&ローコストが売り!

 前回は、主に20代をターゲットとした「ヤングゴールドカード」について紹介しました。復習しておくと、「ヤングゴールドカード」とは次のような特徴を持つゴールドカードを指しています。

①利用できる人が主に20代に限定されている
②普通のゴールドカードよりも年会費が安い
③サービス内容、カードデザインは普通のゴールドカードに見劣りしない
④審査基準が普通のゴールドカードより低い水準で設定されている
⑤ヤングゴールドカードからスムーズに通常のゴールドカードに移行できる


 上記のとおり、「ヤングゴールドカード」は利用できる人の年齢が限定された、クレジットカード業界の中では珍しい存在です。カードによって異なりますが、おおむね20代の間だけ持てるものが多くなっています。

 その機能は、普通のゴールドカードとほとんど遜色ありません。例えば、充実した旅行保険が付帯されていたり、専用のコールセンターが設けられていたり、空港のゴールドカードホルダー向けラウンジを利用できたりもします。カード券面もゴージャスな金色のものが多く、普通のゴールドカードと見分けがつきません。

 それでいて、年会費は3000~5000円程度と、普通のゴールドカードの半分以下です。このように、ローコストでハイスペックなカードを持てるわけですから、「ヤングゴールドカード」を持つことは若者の特権といっても過言ではないのです。

 さらに、「ヤングゴールドカード」の審査は普通のゴールドカードほど厳しくありません。「ヤングゴールドカード」を持ち、特に信用情報に傷がつくようなことをしなければ、年齢制限の上限に達したところで、自動的に同じ会社のゴールドカードに切り替えられます(希望しない場合は、一般カードに切り替えることも可能です)。すなわち、厳しい審査を突破しなくてもゴールドカードホルダーになれるわけですから、この点は「ヤングゴールドカード」を持つ上での大きなメリットといえます。

 さて、このように「ヤングゴールドカード」はゴールドカードとしては年会費が安いわけですが、ほかにも年会費の安いゴールドカードはあります。

 それが「格安ゴールドカード」と呼ばれるカード群です。「セミゴールドカード」などと呼ばれることもあります。

「格安ゴールドカード」の年会費の水準は2000~3000円程度と、「ヤングゴールドカード」とあまり変わらないか、さらに安いくらいです。この水準は、百貨店で発行している一般カードの年会費などと大体同じなので、色は金色でも上級カードとはいえないかもしれません。しかし、例えば「これからゴールドカードを持ってみたい」という人が、手始めに持ってみるには手頃な一枚であると言えます。

 そこで、ここからは「格安ゴールドカード」のメリットとデメリット、さらに注目すべきカードについても取り上げたいと思います。

格安ゴールドカードを「上級カード」と認識するのではなく
「一般カードよりは優れたカード」という考え方をしておこう

 先にご紹介した「ヤングゴールドカード」と混同されがちな「格安ゴールドカード」ですが、「格安ゴールドカード」には年齢制限がありません。そのため、30代以上の人でも持つことが可能です。

「格安ゴールドカード」自体はここ最近登場したカテゴリーというわけではなく、以前からクレジットカード会社各社が発行しています。「ヤングゴールドカード」と同様、カード券面は光り輝く金色なので、以前は「手頃にステータスを手に入れられる」ということから人気がありました。

 とはいえ、昨今は昔ほど「ゴールドカード=ステータスが高い」と見なされなくなっているところもあり、「格安ゴールドカード」の利用者はステータス性よりも、むしろ機能性に魅力を覚えて使っている例が多いように感じられます。

 そんな「格安ゴールドカード」の主な特徴は次のとおりです。

普通のゴールドカードよりも年会費が安い
②審査基準が普通のゴールドカードより低い水準で設定されている
③普通のゴールドカードに比べて補償やサービスが絞り込まれている


 年会費や審査については先に詳述したとおりです。カードにもよりますが、入会基準が「18歳以上」という場合も多いので、これから信用を積み上げて、将来もっとレベルの高い上級カードを持ちたいという若者には、うってつけということができます。

 最も気になる部分は③の補償・サービス面でしょう。見た目はゴールドカードでも、補償やサービスがイマイチでは、たとえ安価であっても年会費を支払うに値しません。しかし、大抵の「格安ゴールドカード」は、海外旅行傷害保険が付帯されている上にコールセンターもあるので、十分にワンランク上のサービスを味わうことができるはずです。

 といっても、そこはやはり“格安”なので、「ヤングゴールドカード」のように普通のゴールドカードと遜色ないサービスを期待するのは無理です。「ヤングゴールドカード」は、長年付き合って行ける優良顧客を確保したい――というカード会社の意図が反映された期間限定のカードなので、ローコストでレベルの高いサービスが提供されています。しかし、「格安ゴールドカード」の場合は年齢制限があるわけでもないので、「ヤングゴールドカード」ほどの優遇は難しくなります。

 そのため、いわゆる上級カードのように「全方位的に優れたサービスを提供してくれるカード」にはなり得ません。その点は、格安の年会費である以上、ある程度は仕方がないことです。しかし、さまざまな「格安ゴールドカード」を見てみると、「全方位的ではないにせよ、何か一つはレベルの高いサービスが用意されているカード」というものが案外存在していることがわかります。

 何か一つでも秀でたポイントがあれば(そしてそれが自分にとって便利な機能であれば)、使う価値は十分あるというものです。そのため、結論としては「格安ゴールドカード」のことをいわゆる上級カードとは考えず、「一般カードよりもちょっといいカード」という程度の認識で捉えておくのが、最もいい付き合い方といえるでしょう。

格安ゴールドカードの先駆けは「三菱UFJカード ゴールド」。
最安レベルの年会費でラウンジ、コールセンターあり

 さて、ここからは具体的に注目すべき「格安ゴールドカード」をご紹介していきましょう。

 まずご紹介したいのは、三菱UFJニコスが発行する「三菱UFJカード ゴールド」です。そもそも、「格安ゴールドカード」の先駆けとなったのが、この「三菱UFJカード ゴールド」で、学生を除き、「18歳以上の安定収入のある人」が入会の条件です。国際ブランドはVISA、MasterCard、JCBから選択できます。

三菱UFJカード ゴールド
還元率 0.5%
おすすめクレジットカード!MUFGカード・ゴールド
発行元 三菱UFJニコス
国際ブランド VISA、Master、JCB
年会費(税込) 初年度無料。2年目以降2095円
家族カード(税込) あり(1人目無料、2人目から年440円)
ポイント付与対象の
電子マネー
MUFGカード ゴールド公式サイトはこちら

(関連記事⇒年会費2095円(税込)で「ゴールドカード」の充実した付帯サービスと高還元を得られるのが魅力!

三菱UFJカード ゴールド」は初年度の年会費が無料、2年目以降2095円(税込)と、格安ゴールドカードの中でも安さが際立つ一枚です。それでいて、最大2000万円の補償がつく海外旅行傷害保険が自動付帯になります(※初年度の補償は無条件に2000万円ですが、2年目以降はカード利用金額が年間20万円未満だと、補償額が最大100万円まで激減するので要注意です)。さらに、国内渡航便遅延保険もついているので、LCC(格安航空会社)を利用する機会が多い人には安心のサービス内容です。

 そのほか、24時間年中無休のコールセンターも用意されていますし、国際線利用時の主要空港(成田国際空港、羽田空港・国際線旅客ターミナル、関西国際空港、中部国際空港など)限定ではありますが、専用のラウンジを無料で活用することも可能です。また、アニバーサリーポイントで“年一回指定月のポイントが1.5倍になる”など、ポイント面の優遇もあります。

 ここまで年会費が安くても、一定の使用履歴があればそれなりの保険がつき、ラウンジやコールセンターを利用できるというのは、特筆すべき点といえるでしょう。もちろん、普通のゴールドカードと比べると、やや見劣りがしてしまうでしょうが、これを一般カードと並べてみれば、「三菱UFJカード ゴールド」がいかにローコストでメリットの多いカードであることがわかると思います。

 例えば、上級カード初心者は、この「三菱UFJカード ゴールド」から持ち始め、その中で少し物足りないと感じたときに、別のゴールドカードを追加して“二枚持ち”する手もあります。二枚持ちすれば、補償の足りない部分などを補えますし、年会費もさして高くないので、大きな負担にはならないでしょう。

 また、将来的に「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」の入手を目指すなら、「三菱UFJカード ゴールド」で実績を積み重ねるのも手です。「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」は年会費2万2000円(税込)で、24時間365日サポート「プラチナ・コンシェルジュサービス」や、手厚い海外旅行傷害保険、600カ所以上で利用できる海外空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」などのサービスが付いた上級カードです。

三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
還元率 0.5~1.0%
おすすめクレジットカード!高還元率のMUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
発行元 三菱UFJニコス
国際ブランド AMEX
年会費(税込) 2万2000円
家族カード(税込) あり(1人目は年会費無料、2人目以降は3300円)
ポイント付与対象の
電子マネー
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MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード公式サイトはこちら

 プラチナカードは招待制のものも多いですが、「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」は申込制です。ゴールドカードよりもさらに審査は厳しくなるものの、「三菱UFJカード ゴールド」を堅実に、そしてまめに使っていれば、審査に通る確率はアップするでしょう。

 最後におまけですが、「三菱UFJカード ゴールド」を発行する三菱UFJニコスはMUFGグループのクレジットカード会社ということで、「三菱UFJカード ゴールド」の引き落とし口座を三菱UFJ銀行に指定すれば、ATM時間外手数料が無料になるというメリットもあります。

年会費は最安レベルだが大幅なポイント優遇も!
オリコ発行の「オリコカード Premium Gold iD」

 続いて紹介するのは「オリコカード Premium Gold iD×QUICPay」です。

オリコカード Premium Gold iD×QUICPay」の国際ブランドは、MasterCard、JCBから選択できます。入会の条件は“原則として20歳以上の安定収入がある人”です。カード名からもわかるように、後払い式電子マネーである「iD」と「QUICPay」が自動的に付いてくるので、少額決済でも利用しやすく、ポイントが貯まりやすい仕組みになっています。

オリコカード Premium Gold iD×QUICPay
還元率 0.6~1.1%
おすすめクレジットカード!オリコカード Premium Gold iD
発行元 オリコカード
国際ブランド VISA
年会費(税込) 1986円
家族カード あり(年会費無料)
ポイント付与対象の
電子マネー
iD、QUICPay、モバイルSuica、ICOCA
オリコカード Premium Gold iD&QUICPay公式サイトはこちら

(関連記事⇒年会費がもっとも安いゴールドカード!電子マネー「iD」と「QUICPay」機能搭載で少額決済にも強い!

オリコカード Premium Gold iD×QUICPay」の年会費は1986円(税込)。先ほどの「三菱UFJカード ゴールドと同様、「格安ゴールドカード」の中でも特に安い年会費に抑えられています。なお、オリコカードが発行する最もスタンダードな一般カード「オリコカード」の年会費が1375円(税込)なので、それとほぼ変わらないということになります。

 海外旅行傷害保険は、死亡・後遺障害で2000万円を筆頭に、病気やケガの治療費の補償など、必要なものは一通り自動付帯で揃っています。国内旅行についても保険がついており、こちらはツアー代金やチケット代金を事前にカード払いすることで補償の対象となる仕組み(=利用付帯)です。

 また、国内外のホテル、その他の各種施設が優待価格で利用できる特典もあります(「オリコカード Premium Gold iD×QUICPay」に限らず、オリコカードのユーザーに適用される特典です)。ただし、旅行時に空港で専用ラウンジを利用することはできません。

 その代わり、「オリコカード Premium Gold iD×QUICPay」の大きなメリットといえるのが、ポイントの貯まりやすさです。オリコカードのポイントプログラム「暮らスマイル」は、カードショッピング1000円で1スマイルポイント(1スマイルポイント=5オリコポイント=5円。還元率0.5%)が貯まるというシステムです。年間100万円以上のカード利用でポイント約2倍(還元率1%)、200万円以上の利用で2.2倍(還元率1.1%)になるなど、オリコの一般カードに比べポイントが貯まりやすくなっている点は注目すべきでしょう。

空港ラウンジがない代わりに、海外旅行補償保険などが充実。
デザインもおしゃれな「SBIゴールドカード」

 最後に紹介するのは、スタイリッシュなデザインが目を引く「SBIゴールドカード」です。
(※「SBIレギュラーカード」の還元率や年会費などのスペックが、2015年10月1日より変更(ポイント制度は改悪)されています。詳しくはこちらの記事を参照してください「SBIカード」がポイントサービスを大幅改悪?新たに追加されたボーナスポイントを計算に入れると「SBIカード」ユーザーの最もお得な選択とは?)

SBIゴールドカード」は、「格安ゴールドカード」の中では年会費が高めの5500円(税込)という設定になっています。とはいえ、普通のゴールドカードの半分程度には抑えられているので、「格安ゴールドカード」のカテゴリーに加えて差し支えないでしょう。なお、国際ブランドは、MasterCardです。

 「SBIゴールドカード」の大きな特徴は、「オリコカード Premium Gold iD×QUICPay」などと同様、ゴールドカードの代名詞ともいえる空港の専用ラウンジを利用できない点です。

 しかしながら、その分、海外旅行傷害保険は死亡・後遺障害保険金が最高5000万円、傷害治療保険金が最高 500 万円、疾病治療保険金が最高500万円、賠償責任保険金が最高5000万円、携行品損害保険金 /1旅行中(免責3000円/年間限度額)が最高 50 万円、救援者費用保険金/保険期間中が最高300万円(以上、すべて本人が申請する場合)と、かなりハイレベルです(ただし、すべて利用付帯)。

 そのため、旅行にはよく行くけれど、「空港ではショッピングを楽しむから、ラウンジは別に必要性を感じない」という人などであれば、「SBIゴールドカード」を問題なく利用できるでしょう。

 また、「SBIゴールドカード」では買い物1000円につき10ポイント(名称は「サークルプラスポイント」)貯まる仕組みで、通常のポイント還元率は1%。1000円未満の金額は、翌月以降の利用金額に加算されてポイント付与されるので、取りこぼしはありません。

 貯まったポイントは現金と交換でき、たとえば5000ポイントなら、5000円がキャッシュバックされます。さらに1万ポイント以上を貯めてから交換するとポイント還元率が1.2%までアップされるため、1万ポイントで1万2000円のキャッシュバックを受けられます。

 キャッシュバックを受ける際は、申し込むと引落口座にキャッシュバックされた現金が即座に振り込まれます。手数料も一切かかりません。ポイントをこれだけ手軽に還元してもらえるサービスはあまりないので、この点も「SBIゴールドカード」の大きな魅力です。

 なお、キャッシュバックしてもらう以外には、サークルプラスポイントを「SBIポイント」に1:1で交換する手もあります。「SBIポイント」は、インターネット総合金融グループ最大手SBIグループの共通ポイントです。SBI証券住信SBIネット銀行などのユーザーならば、この交換も上手に利用するといいでしょう。

 住信SBIネット銀行
コンビニATM出金手数料(税込) 振込手数料(税込)
セブン-
イレブン
ローソン ファミリー
マート

(E-net)
ミニストップ
(イオン銀行)
月2回~15回無料(※)、以降は110円  同行あて:無料
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月1回~15回無料
  (※)、以降は157円
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 さて、今回は3枚の「格安ゴールドカード」を紹介しましたが、気になる一枚は見つかったでしょうか? 繰り返しになりますが、どの「格安ゴールドカード」も、上級カードの入門編としてぴったりです。この春、新しいクレジットカードを持ってみようという方は、ぜひチェックしてみてください。

(取材・構成/元山夏香)

三菱UFJカード ゴールド
還元率 0.5%
おすすめクレジットカード!MUFGカード・ゴールド
発行元 三菱UFJニコス
国際ブランド VISA、Master、JCB
年会費(税込) 初年度無料。2年目以降2095円
家族カード(税込) あり(1人目無料、2人目から年440円)
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電子マネー
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オリコカード Premium Gold iD×QUICPay
還元率 0.6~1.1%
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発行元 オリコカード
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年会費(税込) 1986円
家族カード あり(年会費無料)
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(ただし、年100万円以上の
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Master
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三井住友カード ゴールド(NL)のカードフェイス
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