最下層からの成り上がり投資術!
2017年7月25日 藤井 英敏

今週の日本市場は「為替感応度」の高い銘柄に注意!
急騰する小型材料株の初動に乗り遅れたときは、
1回目ピークアウト後の「振るい落とし」も狙い目!

 相変わらず、「強い米国株・弱い日本株」、「強い日本円・弱い米ドル」という流れが続いています。

 なお、米国株については、7月24日のNYダウが3日続落する一方で、ナスダック総合株価指数は、最高値を20日以来、2営業日ぶりに更新しました。アルファベット(GOOGL)アマゾン・ドット・コム(AMZN)フェイスブック(FB)などが買われた結果です。つまり、米国株で強いのはIT関連です。

■ナスダック総合指数チャート/日足・3カ月
ナスダック総合指数チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 ただし、日本でも、7月24日の日経平均株価は2日続落し、前日比124.08円(0.62%安)の1万9975.67円と2万円大台を割り込みましたが、日経ジャスダック平均は4日続伸し、1990年8月21日以来、ほぼ26年11カ月ぶりの高値を付けました。

■日経ジャスダック平均株価チャート/日足・3カ月
日経ジャスダック平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 個人を中心に、値動きの鈍い大型株を避けて、値動き良好な小型株を物色している様子が窺えます。つまり、弱いのは主力の大型株で、新興市場に代表される小型株は強い動きを続けています。

FMOCや米国実質GDPの発表などから
為替感応度の高い銘柄は要注意

 ところで、今週の日経平均株価に関しては、上値は重いものの、下値も堅いでしょう。

 まず、米連邦準備理事会(FRB)は7月25~26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開きます。今回のFOMCではイエレン議長の記者会見はなく、政策金利は1.00~1.25%で据え置かれる見通しです。しかしながら、声明文がハト派的なら、米国金利の一段の低下、ドル安・円高が進む可能性があります。

 また、今週末の7月28日には、米国の4~6月期の実質GDPの発表があります。これが下振れするようだと、こちらもドル安・円高要因になり得ます。

 このため、為替への感応度の高い銘柄は触り難い1週間になるでしょう。だから、日経平均株価は膠着する可能性が高いと考えます。逆に、今週は、個人マネー中心に、為替への感応度の鈍い銘柄に集中する公算です。

急騰する小型材料株は
初動にのる勇気が必要

 ちなみに、足元では、小型の材料株の値上がりが目立ちます。ですが、大きなテーマ(AI、ロボット、IoT、フィンテック、バイオ、ゲーム等)が人気化し、関連銘柄が一斉高する傾向ではなく、個別の材料が出た銘柄が火柱高になっています。

 例えば、児玉化学工業(4222)は、7月20日、3次元加飾工法による新製品が新型カムリに採用されたこと発表しました。これが好感され、前日19日終値65円(出来高72.3万株→翌日出来高749.6万株)が24日には一時139円まで上昇しました。僅か3営業日で上昇幅74円、上昇率113.85%と、倍化しました。

 また、シンワアートオークション(2437)は、7月14日、2018年5月期通期連結業績予想を発表。売上高は59.6億円(前期比11.5%増)、営業利益は4.32億円(同18.6%増)、経常利益は3.74億円(同23.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2.27億円(同37.0%増)と、2桁増収・2桁増益の見通しです。さらに、同日、連結子会社のエーペックが、新たな事業として海外不動産販売の紹介事業を開始することを発表しました。これを機に株価は動意づき、7月14日終値349円(出来高14.11万株→翌日出来高290万株)に対して、24日最終気配は638円のストップ高買い気配でした。18日から24日までの僅か5営業日で、上昇幅289円、上昇率82.81%です。

 そして、ファステップス(2338)は、7月18日、子会社ジャパンシュアランスが株式会社ビットワンに商号変更し、ファステップスの開発する仮想通貨取引所のシステムを用いて、仮想通貨取引所を運営することを発表。これが好感され、18日終値490円(出来高8.14万株→翌日出来高109.49万株)が24日最終気配は757円のストップ高買い気配でした。僅か4営業日で、上昇幅267円、上昇率54.49%です。

 3社の株価が急騰した材料はそれぞれ異なり、特に共通点はありません。しかし、材料発表後、翌日は全て商いを伴って株価が急騰しています。いわゆる、初動です。この初動に乗る勇気を持たないと、現状は柱になる物色テーマが見当たらないため、なかなか儲かり難い相場になっています。

 もちろん、JC(ジャンピングキャッチ)のリスクが高いため、その材料の大きさと、その後の株価を読むことは必要です。ですが、まずは手を出してみることをお勧めします。

普段がワンショット100万円なら
小型材料株は20万円〜30万円程度に抑える

 ただし、資金管理とロスカットは徹底しましょう。とりわけ、資金管理については、いつもワンショット100万円程度の投資家なら20万円~30万円程度に額を落としましょう。なお、ロスカットですが、材料発表翌日(商い急増日)については、大引けがストップ安売り気配で張り付かない限り、特例として、ロスカットせず、持ち越しもありだと思います。

 例えば、ファステップスは、7月19日にストップ高の570円で寄った後、いったん530円まで下に振っています。この下落過程で、超短期筋の振るい落としが終了、需給が劇的に改善し、上がり易くなったと考えられます。

 まあ、その日にストップ安に張り付くようなら、相場はほぼ終了したと判断せざるを得ません。しかし、そうでない限り、当日下に振るようなら、それは「振るい落とし」の可能性が高いと判断してもよいでしょう。ただし、その翌日以降も株価が弱いようなら、さっさとロスカットしましょう。

ピークアウト後の「振るい落とし」を狙うときは
5日移動平均線を終値で割らないことが条件

 なお、初動に乗れなかったケースでは、一発目のピークアウト後の振るい落しを狙いましょう。ただし、この戦略は初動に乗るよりもリスクが大きい点には注意が必要です。

 ファステップスの例なら、狙いは7月21日です。この日は640円で寄った後、760円まで急騰後、657円で取引を終え、日足のローソク足では「長い上ひげ」を付けました。しかし、安値は601円であり、終値も同日の5日移動平均線(21日現在576.8円)は割り込んでいません。これは非常に強い動きです。

■ファステップス(2338)チャート/15分足・5日
ファステップス(2338)チャート/15分足・5日(出典:SBI証券公式サイト)
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 このようなケースでは、7月21日の戦略としては、19日の570円との窓埋めをある程度覚悟しつつ、20日の安値623円付近からの買いでいいでしょう。ただし、終値が5日移動平均線を割り込むようならさっさとロスカットしましょう。

 もちろん、いつもこのパターンが当てはまるわけではありません。しかし、あなたが投資で成り上がりたいなら、初動に乗る戦略、初動に乗り遅れた場合の戦略の2つと、それぞれの戦略を採用した場合のロスカット等を予め設定し、実践していくべきだと思います。

 是非、順張り投資のあなたなりの投資手法の確立を目指してみてください。

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