株式投資で儲ける方法&注目銘柄を大公開!
2017年12月6日 ザイ編集部

利益の成長率から算出した「新理論株価」で、人気の
100銘柄の割安度を判定! マイナス成長を株価に
織り込む「住友化学」は、実は成長率が高い割安株?

割安なうえに、今後も成長が期待できる銘柄かどうか、「新理論株価」を使って判定! 割安度ナンバーワンの注目株とは?

ダイヤモンド・ザイでは、3カ月ごとに全上場銘柄の理論株価を掲載しているが、ダイヤモンド・ザイでは通常とは異なる方法で2つの「新理論株価」を算出し、そこから導き出した「割安な株」を特集! 「利益の成長率」と「配当の成長力」で算出することによって、株価の見た目の割安・割高に惑わされずに儲かる株を発掘する方法を紹介している。

特集内では、「利益の成長率」から算出した「新理論株価」によって、人気100銘柄の割安度合いを安定しているが、ここではその中の3銘柄の判定結果を抜粋!

「新理論株価」なら、成長性があるのに割安な株を探せる!

 将来の収益や資産などから算出するダイヤモンド・ザイの「理論株価」は、個人投資家から「割安な株が一目瞭然」と人気が高い。しかし、理論株価には「PER・PBRが低い銘柄が並びやすい」「今期の状況がよくても、成長が継続するとは限らない」などの弱点があった。

 そこでダイヤモンド・ザイでは、理論株価の弱点を補い、さらに進化させた、2つの「新理論株価」を提案。一つ目の新理論株価は、クォンツ(定量分析)の第一人者である、クォンツ・リサーチ代表の西村公佑さんと、ダイヤモンド・ザイが誇る精鋭アナリスト(ラジオNIKKEI・和島英樹さん、フィスコ・村瀬智一さん、マーケットコメンテーター・岡村友哉さん、財産ネット・藤本誠之さん)のコラボによって生み出された「利益の成長率」から算出した新理論株価だ。

 まず、西村さんが全上場銘柄の「現在の株価が織り込んでいる期待成長率」を算出。さらに、西村さんとアナリストが各銘柄の今後10年間の成長率を予想し、新理論株価を算出。現在の株価が織り込んでいる期待成長率と、アナリスト予想の成長率の比較から、株価が割安か、割高かを判断する。

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⇒日本株が好調な今でも「割安な株」を見つける方法!利益の成長率から算出した「新理論株価」を使って「オンリー」など中長期で上昇する銘柄を発掘!

 二つ目の新理論株価は、「利益の成長率」ではなく「配当の成長率」から算出したもの。世界的に著名なヘッジファンドで運用を行なっていたリンクス リサーチの山本潤さんをはじめとした凄腕のアナリストが、企業の将来性などを考慮し、5年後の利益予測をして、それをもとにした配当予測から導き出している。現在の配当と5年後の配当にはギャップがあり、その配当の成長性を評価する、というわけだ。

 ダイヤモンド・ザイでは、この2つの新理論株価のうち、「利益の成長率」から算出した新理論株価を基に人気株100銘柄の割安度を判定して、一覧表で紹介している。

 なお、銘柄欄の見方は以下のとおり。

 重要なのは、アナリスト予想の期待成長率で計算した新理論株価と、現在の株価の乖離。割安度は、新理論株価から見た現在の株価の割安度となっている。現在の株価が織り込んでいる成長率も確認するようにしよう。参考指標として、業種平均の成長率の新理論株価と割安度も掲載した。例えば、業種平均のほうが自分の予想に近い場合は、業種平均の新理論株価を参考にするのもありだ。

人気株100銘柄の中で、もっとも「割安」と判断された銘柄は?

 100銘柄中「割安」と判断されたのは52銘柄で、「もっとも割安度が強い」と判断されたのは「住友化学(4005)」だった。

 「住友化学」は現在の株価がマイナス成長を織り込んでいるのに対して、アナリストは、タッチセンサーパネルなど電子材料が今後の業績を牽引し、医薬品や農薬も安定成長が期待できるとして、今後10年の年率成長率を10%と予想。新理論株価に対して株価は60%も割安と判定された。

 「住友化学」と同じように、現在の株価はマイナス成長を織り込んでいても、アナリストが予想する成長率はプラス成長だったり、アナリストもマイナス成長を見込んでいても、株価が織り込んでいるマイナス成長率が悲観的すぎたりするために新理論株価では割安と判断される銘柄も多かった。

 しかし、その一方で「長谷工コーポレーション(1808)」のように、株価が織り込んでいるマイナス成長率よりも、アナリストが予想するマイナス成長率のほうが悲観的で、「マイナス成長を織り込んでいても『割高』と判定された銘柄」もある。

 新築マンションの供給が減る見通しで、デベロッパーの価格引き下げ圧力により採算も悪化すると見られている「長谷工コーポレーション」は、すでに株価がマイナス4%のマイナス成長率を織り込んでいるが、アナリストの予想ではマイナス6%とさらに悲観的で、14%割高という判定だ。

 「住友化学」や「長谷工コーポレーション」のように“マイナス成長”が織り込まれている銘柄が、実際には高い成長を実現したときに株価が上昇するのは魅力的だ。しかし、株式投資の王道としては「成長している銘柄が、さらに高い成長を実現して株価が上昇する」のを目指すべき。そんな中では「メタップス(6172)」に注目だ。

 「メタップス」は電子決済やビッグデータ領域に強みを持つ企業。今年10月には決算発表を延期するなど、やや気になる点はあるものの、現在の株価が織り込んでいる24%の成長率に対して、アナリストはさらに高い25%の成長率を予想しているために、9%の割安判断となっている。