ザイスポ!
【第15回】 2012年5月11日 橘玲

[橘玲の海外投資の歩き方]
年利7.75%の米ドル預金はいかが?
ただし、場所はカンボジアだが

年利7.75%の米ドル定期預金

 前回は年利12%の定期預金(ベトナムドン)を紹介したが、今回は年利7.75%の米ドル建て5年定期の話だ。

 金融の知識がすこしでもあるひとなら、「そんなの詐欺に決まっている」と即座に思うだろう。アメリカ本土の銀行ですら、5年定期の金利は1%強なのだ。

 しかしこれも、れっきとした大手銀行が提示している米ドル定期預金の金利だ。ただし、場所はカンボジアだが。

 まずは、カンボジアの大手銀行のひとつアシレダ銀行(ACLEDA Bank)の預金金利表を見ていただこう。預金可能な通貨はカンボジアリレル、米ドル、タイバーツの3種類で、普通預金のほかに、3つの定期預金がある。

カンボジアの大手銀行・アシレダ銀行 (Photo:©WorldStock.JP)


1 Hi-Growth Fixed Deposit:満期日に元本と利息をまとめて受け取る通常の複利の定期預金。

2 Hi-Income Fixed Deposit:利息が毎月支払われ、満期日に元本を受け取る単利の定期預金。

3 Long Term Fixed Deposit:利息が3カ月ごとに支払われ、満期日に元本を受け取る長期定期預金。

 通常の定期預金(1)でも、1~2年定期の金利は米ドルで5%だ。アメリカの大手銀行の1年定期の金利が0.15%であることを考えると、カンボジアの米ドル金利が異常に高いことがわかる。