世界投資へのパスポート
【第214回】 2012年5月21日 広瀬 隆雄

頼みのフェイスブックも不発で“血みどろ”の相場。でも今こそ買いのチャンスだ!

ロスチャイルドの格言

 ウォール街には「株は舗道に血痕が残っているときに買え」という格言があります。

 これは有名な投資家、ロスチャイルドが残した言葉だと言われています。ロスチャイルドはナポレオンがヨーロッパ中をかきまわした時に、戦乱を利用して儲けました。

 従って、「舗道に血痕が残っているとき」というのは、マーケットの状態を比喩的に指しているのではなく、むしろ戦乱そのものを指しているとも考えられます。

 しかしこの格言に体現されているエートス(精神)は、どちらの場合でも逆張りの精神に他ならない事は確かです。

今後「相場が反転する」と考える根拠

 それでは八方ふさがりの現在の環境のどこに、相場反発の可能性があるのでしょうか?

 最大の材料は、欧州が近く成長戦略を打ち出すと考えられる点です。

 ギリシャがユーロに残留するか、しないかに関わらず、ドイツは南欧諸国の成長戦略を容認せざるを得ません。なぜならばスペインやイタリアでは民間部門の債務が今、急速に不良化しているからです。これは政府の財政緊縮によって直せる問題ではないのです。(次のページへ)