最下層からの成り上がり投資術!
【第16回】 2012年7月30日 藤井 英敏

欧州危機は、「4つの同盟」完成まで収束せず
ユーロ安は続き、日本株も上がらない!

スペイン発の恐慌は大幅に後退したがECBに過度の期待は禁物

 スペインとイタリアの国債利回り上昇がユーロの存続を脅かす中で、ドラギECB総裁が7月26日、ユーロを守るために必要なあらゆる措置を取ると表明しました。

 また、翌27日は、メルケル独首相とオランド仏大統領が電話協議し、「ユーロ圏を守るためにすべてのことをする」との声明を出しました。

 欧州発の金融危機発生がカウントダウン状態になり、ようやく、ECB(欧州中央銀行)や、独仏首脳の動きが活発になりました。

 売り方からすれば、ドラギの余計な一言で、スペイン発の金融恐慌発生期待が大幅に後退したのです。「ドラギの野郎ふざけやがって・・・」という感じでしょう(笑)

 一方その一言を受け、買い方は、ギリシャ、ポルトガル、アイルランドが救済に追い込まれた水準に達しているスペインの国債利回りを、ECBが市場介入して押し下げるとの期待を高めています。

 さらに買い方は、8月2日のECB理事会では、この他、利下げ、長期リファイナンシング・オペレーション(LTRO)の再開などの追加金融緩和のオプションの実行を期待しています。

 ただし、ECBに過度の期待は抱くべきではありません。あなたが、株式投資で成り上がりたいのなら、今の欧州問題の本質を捉えておく必要があります。