IPO株の銘柄分析&予想
2021年1月21日 ザイ・オンライン編集部

「室町ケミカル」のIPO情報総まとめ!
スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、
他の医薬品や健康食品の製造・販売企業との比較や予想まで解説!

[2021年3月3日 情報更新]

会社名 室町ケミカル
市場・コード/業種 JASDAQスタンダード・4885/医薬品
上場日 2月26日
申込期間(BB期間) 2月8日~2月15日
おすすめ証券会社 野村證券SBI証券大和証券楽天証券岡三オンライン証券CONNECTDMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 1424円(+73.66%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

その他のIPO銘柄の情報はこちら!

室町ケミカルが2月26日にIPO(新規上場)!

「室町ケミカル」の公式サイトより

 室町ケミカルは、2021年1月21日、東京証券取引所に上場承認され、2021年2月26日にIPO(新規上場)することが決定した。

 室町ケミカルは1947年7月7日に設立された。医薬品・健康食品・化学品の3つの事業を軸に、長年培ってきた化学技術を核とした技術を活かし、製品・サービスを提供している。

 医薬品事業では、原薬(医薬品の有効成分)の販売・製造を主に行っている。健康食品事業では、主にスティックゼリータイプの健康食品の企画・製造を行っている。化学品事業では、液体処理関連製品の販売・加工を主に行っており、イオン交換樹脂および分離膜が主力製品。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

室町ケミカルのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 2月4
ブックビルディング(抽選申込)期間 2月8日~2月15日
公開価格決定 2月16日
購入申込期間 2月17日~2月22日
払込日 2月25日
上場日 2月26日

室町ケミカルのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2021年2月26日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
野村證券(主幹事証券) 91.3
公式サイトはこちら!
SBI証券
[最短翌日に取引可能]
1.7%
公式サイトはこちら!
大和証券
[最短翌日に取引可能]
0.9
公式サイトはこちら!
楽天証券
[最短翌日に取引可能]
0.9%
公式サイトはこちら!
岡三オンライン証券
[最短2日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
CONNECT
[最短3日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
FFG証券 2.6  
みずほ証券 1.7  
岡三証券 0.9%  

室町ケミカルのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 770
仮条件
[予想PER(※2)
770~820円
14.8倍~15.7倍]
公募価格 820円
初値 1424円
初値騰落率 +73.66%
予想トレーディングレンジ(※3) 700円~1400円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社2社の予想PER(2021年2月3日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 15.2倍
ダイト<4577> 15.0倍(連)
コーア商事H<9273> 15.3倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社2社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は妥当と判断できる。

室町ケミカルの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 387万5000株(予定)
公開株式数 公募97万株  売出50万株
(オーバーアロットメントによる売出22万500株)
想定公開規模(※1) 13.0億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

室町ケミカルは原薬の販売・製造など

 医薬品の製造・販売、健康食品の企画・製造・販売、イオン交換樹脂の販売・加工を行う。売上高の48.5%が医薬品事業、20.7%が健康食品事業、30.8%が化学品事業。医薬品事業では、海外の原薬メーカー等から国内の製薬会社や医薬品商社の求める原薬を調達するほか、自社での原薬合成、原薬の異物除去や精製などの加工を行い販売している。

 地方の老舗企業のジャスダック上場案件とあって、地味なイメージが先行しやすいだろう。ただ、公開規模はさほど荷もたれ感のある水準でなく、株価バリュエーションにも割高感はない。今期は減収増益見通しだが、化学品事業などで販売好調な製品もあるという。

 公開規模については10億円台前半となる見込み。2/26はcoly<4175>が同時上場するため、初値買いが分散する可能性はある。

◆「室町ケミカル」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
野村證券
公式サイトはこちら!
SBI証券[最短翌日に取引可能]
公式サイトはこちら!
大和証券[最短翌日に取引可能]
公式サイトはこちら!
楽天証券[最短翌日に取引<可能]
公式サイトはこちら!
岡三オンライン証券[最短2日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
CONNECT[最短3日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
 ⇒IPOで比較した証券会社ランキングはこちら!

室町ケミカルの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常損益
(伸び率)
純損益
(伸び率)
2017/5 4,447
(―)
104
(―)
▲ 22
(―)
2018/5 4,536
(2.0%)
▲ 20
(―)
▲ 87
(―)
2019/5 5,392
(18.8%)
108
(―)
111
(―)
2020/5 5,280
(-2.1%)
278
(157.4%)
34
(-69.3%)
2021/5予 4,786
(-9.4%)
301
(8.2%)
202
(487.4%)
2020/11 2Q 2,482
(―)
219
(―)
75
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:-円 連結:52.13円/15.00円
※予想EPSは上場時発行済株式数で試算
■連結業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2019/5 5,420
(―)
90
(―)
28
(―)
2020/5 5,280
(-2.6%)
271
(198.8%)
31
(9.2%)
※連結子会社だった室町(上海)商貿有限公司を2019年11月末に清算

室町ケミカルの業績コメント

2021年5月期の業績は、売上高が前期比9.4%減の47.8億円、経常利益が同8.2%増の3.0億円と減収増益の見通しとなっている。

 今上期(2020年6-11月)では、医薬品事業は原料変更の申請を行っていた原薬について、承認の遅れにより当期の納入開始が遅れ、計画を下回って推移している。一方、第1四半期に引き続きラジオアイソトープの売上は計画を上回っており、ポリスチレンスルホン酸Caの売上も堅調に推移している。

 健康食品事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、対面販売を行っている取引先では注文が伸び悩んだ。一方、通信販売を行っている取引先は販売が好調な取引先も多く、テレビ通販で販売している同社自社ゼリーについても好調な販売となっている。

 化学品事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、装置導入の延期や保留が発生している取引先があるが、半導体製造向けや医薬品製造向けのイオン交換樹脂の販売を中心に全体的には堅調に推移している。

 なお、通期計画に対する第2四半期末時点における進捗率は、売上高24.8億円で51.8%、経常利益2.1億円で72.7%となっている。

室町ケミカルの詳細情報

■基本情報
所在地 福岡県大牟田市新勝立町一丁目38番5
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 青木 淳一(昭和40年8月30日生)
設立 昭和22年7月7日
資本金 6000万円(令和3年1月21日現在)
従業員数 191人(令和2年12月31日現在)
事業内容 医薬品の製造・販売、健康食品の企画・製造・販売、イオン交換樹脂の販売・加工
■売上高構成比率(2020/5期 実績)
品目 金額 比率
医薬品事業 2,558 百万円 48.5%
健康食品事業 1,092 百万円 20.7%
化学品事業 1,629 百万円 30.8%
合計 5,280 百万円 100.0%
■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 村山 哲朗 110万株 44.44%
2 村山 ひとみ 50万株 20.20%
3 青木 淳一 25万株 10.10%
4 室町ケミカルグループ従業員持株会 22万5000株 9.09%
5 服部 英法 15万株 6.06
6 大辻 正高 7万5000株 3.03%
6 穗苅 久美 7万5000株 3.03%
8 高宮 一仁 4万2500株 1.72%
9 井内 聡 1万5000株 0.61%
9 井ノ口 浩俊 1万5000株 0.61%
9 中村 弘 1万5000株 0.61%
合計   246万2500株 99.49%
■その他情報
手取金の使途 (1)医薬品製造設備導入の費用、(2)借入金返済として充当する予定
関係会社 室町(上海)商貿有限公司 (連結子会社) 化学品事業
※2019年11月末に会社清算手続が完了
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 -年-月-日
割当先
発行価格
◆「室町ケミカル」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
野村證券
公式サイトはこちら!
SBI証券[最短翌日に取引可能]
公式サイトはこちら!
大和証券[最短翌日に取引可能]
公式サイトはこちら!
楽天証券[最短翌日に取引<可能]
公式サイトはこちら!
岡三オンライン証券[最短2日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
CONNECT[最短3日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
 ⇒IPOで比較した証券会社ランキングはこちら!

室町ケミカルの銘柄紹介

 同社は、1917年(大正6年)に売薬の製造販売を目的として設立されて以降、医薬品をはじめとした様々な事業に取り組んできた。その結果現在は、医薬品・健康食品・化学品の3つの事業を軸に、長年培ってきた化学技術を核とした技術を活かし、製品・サービスを提供している。

(1)医薬品事業

 原薬(医薬品の有効成分)の販売・製造を主に行っている。

 中国、インド、オランダなどの原薬メーカー等から国内の製薬会社や医薬品商社の求める原薬を調達するほか、自社での原薬合成、原薬の異物除去や精製などの加工を行い販売している。自社内で日本薬局方に基づいた試験・分析ができる体制も持っており、原薬の輸入・製造・加工・分析・試験と、原薬のトータルサービスを提供している。

 同社は、原薬商社としての機能と原薬メーカーとしての機能をあわせ持つ。商社としての経験から、原薬製造のための原料や中間体を海外メーカーから直接調達でき、メーカーとしての経験から自社試験による時間短縮・コスト削減、開拓した調達先の品質向上指導などにより付加価値を高めることができる。

(2)健康食品事業

・ゼリー

 事業開始当初より、主にスティックゼリータイプの健康食品の企画・製造を行っている。健康食品の通信販売を行う会社や健康食品メーカーなどからの受託製造を主に行っており、商品設計から関わるODM(OriginalDesign Manufacturing、発注元企業のブランド名で販売される製品の生産のみを行うOEM(Original Equipment Manufacturing)に対し、ODMは企画や設計、製造までを行う)が大多数を占めている。

 同社は、長年の経験から得た高度なマスキング(味や匂いを包み隠す)技術を有している。健康・美容成分は苦みや匂いのためそのままでは摂取しづらいケースもあるが、味や香り、食感などを調整し、食べやすく美味しい製品として提供している。

(3)化学品事業

 液体処理関連製品の販売・加工を主に行っており、主力製品はイオン交換樹脂及び分離膜である。イオン交換樹脂や分離膜は、純水(不純物を含まない水)の製造をはじめ、液体の精製、濃縮、脱色、金属回収など様々な用途に活用されている。

 同社は、国内外のメーカーから様々な性能のイオン交換樹脂や分離膜を仕入れ販売するほか、用途に合わせて洗浄や加工などを行い、主に国内の化学メーカーや機械メーカー、商社などへ販売している。また、イオン交換樹脂や分離膜の再生処理も行っている。

 同社は、純水製造以外の用途の液体処理案件への対応を得意としている。自社内の分析・開発部門で、イオン交換樹脂や使用する液体の分析・試験ができ、長年培ってきたノウハウがある。さらに様々なメーカーからの商品調達に加え、自社で保有する設備を使用して加工をすることで、顧客の求める処理に最適な製品の選定や使用方法の提案を行うことに努めている。

室町ケミカルの投資のポイント

 地方の老舗企業のジャスダック上場案件とあって、地味なイメージが先行しやすいだろう。ただ、公開規模はさほど荷もたれ感のある水準でなく、株価バリュエーションにも割高感はない。2020年のジャスダック上場案件で公開規模が10億円以上20億円未満だった5社の公開価格に対する初値騰落率は平均+74.9%。

 同社は今期、減収増益見通しだが、医薬品事業での原薬加工における異物除去、農薬業界向けのラジオアイソトープ、それに化学品事業での半導体製造に使用されている製品や医薬品製造に使用されている製品などの販売は好調に推移しているという。2/26はほかにcoly<4175>が新規上場するため、初値買いが分散する可能性はある。

 同社は1917年、売薬の製造販売を目的として設立。前期実績で売上高の48.5%を占める医薬品事業では、原薬(医薬品の有効成分)の販売・製造を主に行っている。中国、インド、オランダなどの原薬メーカー等から国内の製薬会社や医薬品商社の求める原薬を調達するほか、自社での原薬合成、原薬の異物除去や精製などの加工を行い販売している。原薬の輸入・製造・加工・分析・試験と、原薬のトータルサービスを提供。

 同20.7%を占める健康食品事業では、事業開始当初より、主にスティックゼリータイプの健康食品の企画・製造を行っている。受託製造を主に行っており、商品設計から関わるODM(Original Design Manufacturing)が大多数。

 同30.8%を占める化学品事業では、液体処理関連製品の販売・加工を主に行っており、主力製品はイオン交換樹脂及び分離膜。イオン交換樹脂や分離膜は、純水の製造など様々な用途に活用されている。売上高の20.9%が不二化学薬品(株)向け。

 業績面について、2021年5月期は売上高が前期比9.4%減の47.8億円、経常利益が同8.2%増の3.0億円と減収増益の見通しとなっている(前期単体との比較。中国子会社を2019年11月末に清算し、非連結決算に移行)。セグメント別売上高は、医薬品事業が同4.6%減の24.4億円、健康食品事業が同35.5%減の7.0億円、化学品事業が同0.7%増の16.4億円となる見込み。マイナス面では健康食品事業での大口OEMゼリーの販売終了などが大きいが、好調な分野は前記のとおり。

 想定仮条件水準の今期予想PERは14~16倍程度。類似の原薬卸・メーカーとおおむね同水準であり、妥当な価格設定と言えるだろう。期末配当は1株当たり15.0円を予定しており、安定的な配当を行う方針。

 公開規模については10億円台前半となる見込み。ベンチャーキャピタル保有株もなく、需給面は比較的良好だろう。なお、前述のとおり2/26はcolyが同時上場し、2/25上場のアピリッツ<4174>が初値持ち越しとなる公算も大きい。これらの銘柄に比べると同社は物色人気に乗りづらいだろうが、年初からIPOの初値好調が続けば追い風となりそうだ。

◆「室町ケミカル」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
野村證券
公式サイトはこちら!
SBI証券[最短翌日に取引可能]
公式サイトはこちら!
大和証券[最短翌日に取引可能]
公式サイトはこちら!
楽天証券[最短翌日に取引<可能]
公式サイトはこちら!
岡三オンライン証券[最短2日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
CONNECT[最短3日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
 ⇒IPOで比較した証券会社ランキングはこちら!

[データ提供・銘柄分析]フィスコ