世界投資へのパスポート
【第280回】 2013年9月2日 広瀬 隆雄

レイバーデー明けは要注意!
今週、まったく新しいトレンド発生の可能性も

 例えば1930年代の大恐慌の前兆となった「暗黒の木曜日」の大暴落が起こった1929年のニューヨーク市場の足取りを振り返ってみると、相場に変調の兆しが見えたのはレイバーデー明けの立会日からでした。

 また最近の例ではリーマンショックが起こった2008年は、レイバーデー明けの9月2日から相場が何となくギクシャクしはじめました。


 私は「今年もレイバーデー明けの相場は安い」と断言したいのではありません。ただバカンスから帰って来たトレーダー達がフレッシュな眼でマーケットの置かれている状況を見直した場合、これまでの相場の流れと全然違う新しいトレンドが生まれる可能性があるということを指摘したいのです。だから相場がドカ下げするリスクもあるし、逆に、上に行く可能性も、当然あります。

重要材料が目白押し

 それを断った上で、今後の日程を見た場合、難しい材料が山積みだと思います。まず9月17・18日の両日には連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、ひょっとするとそこで債券買い入れプログラムの縮小が発表されるかも知れません。

 9月22日にはドイツで総選挙があります。さらに近日、オバマ大統領がバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長の後任を指名すると思います。現在有力と言われているのはローレンス・サマーズ前ハーバード大学学長です。FRB議長は大統領が指名し、それを上院が承認することになっています。サマーズ氏は上院に敵も多いので、この承認投票はかなりハラハラさせられる展開になると思います。

 これらの材料に加えて、9月に入ると議会は財政削減ならびに連邦債務上限引き上げ問題の審議を開始します。