証券会社比較
2014年8月22日 久保田正伸

SMBC日興証券、むさし証券が信用金利引き下げ!
最新情報による信用コスト証券会社比較

8月に入り、SMBC日興証券とむさし証券が信用取引の買方金利引き下げを行った。また、むさし証券は高額取引(1約定2400万円超~3億円まで)の手数料引き下げを行っている。そこで、ネット証券の最新信用取引コスト比較を行ってみた。

激安証券なら手数料は無料~100円程度

 信用取引コストが安い6社の手数料をグラフ化したのが【グラフ1】だ。SMBC日興証券はネット取引の「ダイレクトコース」ならば無条件で無料。ライブスター証券は約定300万円超、GMOクリック証券は500万円超で手数料が無料になる。

信用取引(1約定ごと)ネット証券比較

 なお、信用取引のコストは、金利も重要になる。金利が圧倒的に低いむさし証券の場合、手数料は約定額に比べてアップする手数料体系だ。手数料と金利、どちらを重視するかは、それぞれの建玉日数や建玉金額によるだろう。

 なお、ネット証券15社の信用取引コスト比較は、「ネット証券を信用取引コストで比較!」に掲載してある。

 また、手数料が無料になるサービスプランがいろいろある。たとえば「大口取引の優遇プラン」「デイトレード限定」「10万円以下の少額取引」などだ。その情報は「信用取引入門:第3回」の【表1】をチェックしてほしい。

 

大口優遇よりさらに金利が低いむさし証券

 信用取引では建玉日数に応じて金利がかかる。ふだんから建玉金額が大きい人や、建玉日数が長めの人は、金利が低いネット証券を選んだ方がコストを抑えられる。

 下の【グラフ2】は制度信用取引、【グラフ3】は一般信用取引の買方金利だ。ここでは、特に金利が低い証券会社をピックアップした。また、大口取引者向けの優遇金利もグラフの中に掲載した。

制度信用取引 ネット証券の買方金利比較表

 

一般信用取引 ネット証券の買方金利比較表【グラフ2 グラフ3】「大口優遇」とは、前月の新規建約定月額合計、または信用残高により、当月の金利が低下するサービス。SBI証券(優遇金利)、カブドットコム証券(プラチナプラン)、GMOクリック証券(VIPプラン)、楽天証券(優遇金利)。優遇適用金額の条件は各社で異なる

 制度信用取引の場合、多くのネット証券が3%弱の金利だが、むさし証券(1.39%)やGMOクリック証券(2.10%)は、他社の大口優遇プランに比べても、低金利が目立つ。

 一般信用取引で比較しても、むさし証券の低金利(2.39%)がダントツだが、今回、金利引き下げを行ったSMBC日興証券も2.54%とかなり低くなった。SMBC日興証券はネット手数料が完全無料なので、金利と合わせた信用取引のコスト全体で考えるとお得感がある

信用取引の金利はいくらかかる?

  金利がどれぐらいかかるか、目安として、100万円の建玉金額で、建て日数に応じた金利の変化を表とグラフにした【表4】【グラフ4】。金利が1.39%(むさし証券の制度買方金利)と3%を比較すると、建玉日数が5日程度なら金額の違いは小さい(200円程度)。

建玉100万円の場合、金利はいくら?(概算表)

 だが、1カ月、2カ月と時間がたてば、その差は数1000円に広がる。さらに半年(制度信用取引の建玉期限)がたてば、金利によって1万円前後の差が出る場合もある。比較的長期で高額の建て玉をする人は、証券会社選ぶ際に、手数料の数百円の差より、金利を重視した方がいいことがわかる。

建玉100万円の場合の金利表【グラフ4】日数がたつほど金利の違いでコストの差が大きく広がる

 投資で利益をあげるのは難しいが、金利や手数料を比べて証券会社を選べば、“低コスト”という有利な条件で投資が可能だ。最新情報を入手して、自分に合った証券会社を見つけていただきたい。