ネット証券会社比較
2015年8月27日 久保田正伸

株を買うなら証券会社に口座が必要だ!
いますぐネット証券に口座を開設する手順と、
ネット証券の情報を賢く利用する方法を紹介!

ネット証券を活用した株の初心者入門講座(2)

日本株、外国株、投資信託……金融商品各種の取引が可能

 さて、証券会社で売買できるのはなにも株や投資信託だけではありません。株や投資信託以外にもさまざまな商品を取り扱っており、証券会社によって個性があります。

 また、一口に株と言っても、現物株、信用取引、IPO(新規公開株)、外国株など色々な種類があります。その他にも、投資信託、債券、先物・オプション、FX、CFD、金などさまざまな金融商品がネットで取引可能です。各商品をリスクが低い順番に並べてみたので参考にしてください(ただし、リスクの高さは目安です。実際のリスクは、株よりもハイリスクな投資信託があるなど、商品ごとに異なります) 

(1)債券 (さいけん)
 国や地方公共団体、企業が投資家から資金を借り入れた際に、利子(クーポン)の支払いや元本の返済を約束して発行する証書
→(商品例)個人向け国債

(2)金 (きん)
 金(ゴールド)の実物
→(商品例)マネックス・ゴールド(スポット取引、積立)

(3)投資信託(とうししんたく)
 専門の運用会社でプロ(ファンドマネージャー)が国内外のさまざまな金融商品に投資・運用を行い、その成果を投資家に還元する商品。
→(商品例)ニッセイ日経225インデックスファンド、グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)

(4)IPO/PO(新規上場/公募・売出)(あいぴーおー/ぴーおー)
 IPO(新規公開株式)は大きく値上がることが多く、個人投資家に人気があるものの、倍率が高く、上場前に入手することは難しくなっている。
→(商品例)2015年新規上場予定。郵政3社、LINEなど

(5)立会外分売(たちあいがいぶんばい)
 取引時間外に大株主などの株をディスカウント価格で一般の投資家に売り出す取引

(6)単元未満株・ミニ株(たんげんみまんかぶ・みにかぶ)
 単元未満株(1株単位で取引が可能)、ミニ株(単元数の1/10単位で取引)
→(商品例)S株(SBI証券)、ワン株(マネックス証券)

(7)ETF/ETN/REIT(いーてぃえふ/いーてぃえぬ/りーと)
 株と同様に取引所で取引ができる商品。ETF(上場投資信託)、ETN(指標連動証券)は、さまざまな指標に連動する。REIT(不動産投資信託)は、不動産投資を行う投資信託。
→(商品例)日経225ETF、日本ビルファンド投資法人

(8)現物株(げんぶつかぶ)
 取引所に上場している株式。一般に株と言う場合は現物株のことを指す。取引は自己資金で行う。
→(商品例)トヨタ自動車、ソフトバンク

(9)外国株(がいこくかぶ)
 米国株、中国株、海外ETFなど
→(商品例)現物株銘柄の中で、取扱銘柄は証券会社による(アップル、グーグルなど)

(10)日本株(信用取引)(にほんかぶ/しんようとりひき)
 保証金を預けて、資金や株式を借りて売買する取引。30万円ほどの保証金を預けると100万円分の株の売買ができる(保証金率30%の場合)。

(11)CFD(しーえふでぃー)
 国内外の株、株価指数、商品などさまざまな金融資産に対して、証拠金を預けて行うレバレッジが効いた差金決済取引(現物を受け渡さずに買いと売りの差額を授受する取引のこと)。
→(商品例)日本225、原油、米国30(GMOクリック証券の例)

(12)FX(外国為替証拠金取引)(えふえっくす)
 一定の証拠金を預けることで、通貨の売買を行なう差金取引。
→(商品例)為替(ドル円、ユーロドルなど)

(13)先物・オプション(さきもの・おぷしょん)
 ネット証券で主に取り扱う指数先物取引は、一定の証拠金を差し入れることで、資金の何倍もの取引ができるレバレッジ取引。オプション取引は、将来の満期日に決められた価格で対象資産を買付け・売付けする「権利」を売買する取引。
→(商品例)ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物、日経225オプション

*各社の取扱商品についての詳細はこちら「ネット証券を取扱商品で比較!」

ネット証券の旬の情報を活用する具体例

 また、ネット証券でできることの例を【図表3】にまとめました。高速インターネットの普及で、投資情報の入手から実際の取引、入出金に至るまで、20年前に比べると、取引環境は大きくレベルアップしています。各証券会社で見られる情報は様々なので、複数の証券会社に口座を持っているとより多くの情報に触れることができます。

【図表3】ネット証券でわかること・できることの例
★投資情報・分析
1 市況・マーケット情報……国内外の各種指数が見られる
2 投資カレンダー……指標、決算などがわかる
3 ランキング情報……値上り、売買代金などほか多数
4 株価ボード……大量の銘柄を登録して見る
5 個別銘柄情報……業績、指標、チャート、気配など
6 ニュース……市況、個別銘柄など
7 スクリーニング……ある条件で銘柄を検索できる
8 アナリストレポート……市況、注目テーマ、参考銘柄
9 各種情報メールサービス……毎日の市況、商品情報、約定通知など
10 セミナー……PCなどでオンラインセミナーが見られる。ウェブ動画・会場など
★取引
1 サイトからの取引……ログイン後の取引画面による注文
2 インストール型取引ツール……高性能な情報・取引マシン。無料版が増加
3 自動売買・特殊注文……逆指値、連続注文など
4 スマホで取引…逆指値、連続注文など
★口座管理
1 即時入金……指定の銀行口座から即時に入金できる (取引したい時にすぐにできる)
2 出金……指定の銀行口座へ出金
3 ポートフォリオ管理……何を保有しているのかがわかる。保有株の損益状況も

 主なものを並べてみましたが、最初は「機能が多すぎてどう使えばいいかわからない」という方も多いと思います。そこで、使い方の例をいくつか挙げてみます。

◆例1 好配当銘柄をお得な安さで買う

 銘柄探しは「スクリーニングツール」でも可能です。スクリーニングというのは、ある条件に適合した銘柄を探すことです。たとえば、カブドットコム証券では「投資金額」「市場」「規模」「業種」「予想PER」「PBR」「配当利回り」「ROE」などの項目で銘柄を探すことができます。ただし最初は細かい項目でスクリーニングすることが難しいでしょうから、「好業績銘柄」などのボタンがあるので、最新株価をもとに好業績・好配当の銘柄を検索するとよいでしょう【図表3】。

【図表3】カブドットコム証券のスクリーニングツール「kabuナビ」。「kabuナビ注目検索」の機能があり、好配当利回り株がクリック一発で見つかる。その他、詳細な条件を設定した検索もできる
拡大画像表示

◆例2 アナリストが厳選した銘柄の売買チャンスを待つ

 ネット証券によっては、株式投資のプロが調査した「アナリストレポート」が読めます。そこで、今が旬のテーマと参考銘柄をチェックできます【図表4】。ただし、レポートに掲載された銘柄だからといって、いつでも買ってよいわけではありません。そこで、参考銘柄をすべて「株価ボード(登録銘柄リスト)」に登録します【図表5】。株価ボードというのは、同じ画面に複数の銘柄を並べられるツールです。

【図表4】マネックス証券の会員向けサイトに毎週掲載される「週刊相場観測誌Market展望(フィスコ)」。今が旬の銘柄がたくさん見つかる
【図表5】マネックス証券のマネックストレーダーに搭載されている「マルチ銘柄ボード」
拡大画像表示

 株価ボードの銘柄を毎日チェックすれば、割安な銘柄や買い時が来ている銘柄がチェックしやすくなります。また、あらかじめ設定した株価に到達した時にメールで通知する機能を持つ取引ツールもあります。

 なお、ネット証券の「株価ボード」については、各社によって様々な機能があります。こちらの記事(【証券会社ランキング】ネット証券8社の投資ツール「株価ボード」の便利&最新機能を徹底比較!1位になったマネックス証券のツールの凄さとは?)で詳しく比較しているのでご覧ください。

  ◆ザイ・オンライン編集部によるトレードツール「株価ボード」ランキング!
順位 比較項目 口座開設
登録銘柄総数 特徴的な表示項目 スマホ銘柄自動同期
1位  ◆マネックス証券マネックストレーダー 【マネックス証券の詳細情報はこちら
上限なし tick、気配 アップロード/
ダウンロード
マネックス証券の公式サイトはこちら!
【使用料(税抜)】 無料
【特筆機能】他画面からの銘柄登録はドラッグ&ドロップ。「株価一覧へ登録」ボタンで50銘柄まで一括登録できるインポート/エクスポートはテキスト、シンプルな貼り付け/全データ出力が可能でEXCELと連動している。注文は右クリックから可能。
2位  ◆岡三オンライン証券岡三ネットトレーダープレミアム【岡三オンライン証券の詳細情報はこちら】
2000銘柄 銘柄イベント表示101項目
から20項目以内で取捨選択
岡三オンライン証券の公式サイトはこちら!
【使用料(税抜)】 908円/35日●無料条件例:手数料計算期間(1カ月)の手数料実績が980円以上
【特筆機能】他画面からの銘柄登録は右クリック。ドラッグ&ドロップ(複数選択登録可)。インポート/エクスポートは一括登録/全データCSV出力が可能。注文は右クリックから可能。
3位  ◆カブドットコム証券kabuSTATION4【カブドットコム証券の詳細情報はこちら】
2000銘柄 ニュース・事象アラート、
ビジュアル騰落率、メモ、
多彩な指数や先物・オプション
×(スマホはPCの
カブボードフラッシュと同期)
カブドットコム証券の公式サイトはこちら!
【使用料(税抜)】900円/月●無料条件例:信用口座開設済み。前月約定1回以上など
【特筆機能】他画面からの銘柄登録はランキングなど銘柄一覧から選択してドラッグ&ドロップインポート/エクスポートはCSV 独自形式。銘柄一括登録(市場、日経平均採用、業種、投資金額、ランキング)。印刷、スクリーンコピーも可能。注文は右クリックから可能で発注パネルが表示される。
4位  ◆SBI証券HYPER SBI」【SBI証券の詳細情報はこちら】
1000銘柄 リーチサイン、
ニュースアイコン、
ギャップマーク、
シミュレーション入力、
メモ
×
ネット証券比較!人気ランキング1位!SBI証券の公式サイトはこちら!
【使用料(税抜)】 500円/1カ月など●無料条件例:前月約定1回以上と電子交付サービス利用。信用・先物オプション口座開設など
【特筆機能】他画面からの銘柄登録は一括登録(ランキング、業種など)、個別登録(個別銘柄画面など)が可能インポート/エクスポートはCSV独自形式が対応。注文は取引ポップアップ、取引画面右表示、取引列表示など。
5位  ◆楽天証券Market Speed(Windows版)」【楽天証券の詳細情報はこちら】
300銘柄 アラート ×(スマホはPCの
ポートフォリオと同期)
楽天証券の公式サイトはこちら!
【使用料(税抜)】2500円/3カ月●無料条件例:信用・先物オプション・FX口座どれかを開設。預かり資産30万円以上など
【特筆機能】他画面からの銘柄登録はランキングや業種別指数一覧の右クリックメニューから個別・複数登録が可能。インポート/エクスポートはCSV独自形式。複数銘柄が登録できる(市場、業種、区分から検索)。注文はダブルクリック、注文ボタン、右クリックから。
5位  ◆GMOクリック証券スーパーはっちゅう君」 【GMOクリック証券の詳細情報はこちら】
上限なし tick、1日チャート、信用倍率。
28項目から選択
×(スマホは
PC会員ページと同期)
GMOクリック証券の公式サイトはこちら!
【使用料(税抜)】無料
【特筆機能】他画面からの銘柄登録はドラッグ&ドロップ。「株価一覧へ登録」ボタンで50銘柄まで一括登録が可能。インポート/エクスポートは銘柄コード、グループ名のみのシンプルなCSV。注文はダブルクリック起動で注文画面設定、注文画面連携で可能。
7位  ◆松井証券ネットストック・ハイスピード」【松井証券の詳細情報はこちら】
上限なし tick、気配 ×
松井証券の公式サイトはこちら!
【使用料(税抜)】 無料
【特筆機能】他画面からの銘柄登録はドラッグ&ドロップでインポート/エクスポートはリストア/バックアップ。注文は株式Trading Centerによる注文画面連携
8位  ◆ライブスター証券「livestarR  【ライブスター証券の詳細情報はこちら】
上限なし × ×
ネット証券比較!信用手数料(一約定)ランキング3位!ライブスター証券の公式サイトはこちら!
【使用料(税抜)】無料
【特筆機能】他画面からの銘柄登録はドラッグ&ドロップインポート/エクスポートはCSV独自形式。注文は注文画面連携
※ランキングについては図表6,7の各項目をそれぞれ機能ごとに0~3点で評価し加算して算出

*次回(第3回)は「株価が動く理由」(マーケットの見方、企業の業績、景気・金利・為替など)について解説します。