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【日本株】人気の10銘柄の最新決算による投資判断を公開! オリエンタルランド、セブン&アイ、ソニーは“強気”な一方、トヨタ、吉野家、商船三井は“中立”に

2022年11月21日公開(2023年1月31日更新)
ザイ編集部
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【日本株】「オリエンタルランド」や「トヨタ自動車」など、人気10銘柄の最新決算による投資判断を公開!

11月21日発売のダイヤモンド・ザイ2023年1月号の巻頭特集は「最新決算で読み解く【いま狙うべき株】」! この特集では、3月決算企業の中間決算の結果を徹底分析! その結果見えてきた、注目企業の今後の投資判断や、業績良好で株価上昇が狙える銘柄なども公開しているので、投資の参考になるはずだ。

今回はその中から、個人投資家に人気が高い日本株10銘柄の最新決算に基づく投資判断を公開!

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中間決算は前評判ほど良好ではなく、低迷した企業も!
先行き不透明な今後は、業種によって明暗が分かれる見通し

 日本には3月決算企業が多いが、その3月決算企業の中間決算(第2四半期決算)がおおむね出揃った。

 3カ月前の第1四半期決算の時点では、「中間決算の際に、通期予想の上方修正ラッシュが起こるのでは」と見ていた相場関係者が多かった。しかし現実は、想定よりも厳しい結果に。上方修正した企業と同じくらい、下方修正した企業も多かったのだ。その背景には、インフレや円安、アメリカなどの諸外国の景気減速懸念などがある。見通しは、引き続き不透明だ。

 このような状況を踏まえて、投資家はどう動くべきなのか。株価は数カ月先を織り込むので、この先どうなるかを読むことが必要になってくるだろう。そこで、アナリストなどの相場のプロに「外需株」「内需株」「IT株」の先行きについて分析してもらった。

 まず外需株は、すでに海外景気の後退を織り込んだ動きが続いている。ラカンリチェルカの村瀬智一さんは「そこで押し目を狙うスタンスもあり」だとする。「景気とインフレへの過度な懸念は、いずれ落ち着くと見ます。外需株の業績と株価も早晩、底打ちが意識されてくるでしょう」(村瀬さん)

 一方で、智剣・Oskarグループの大川智宏さんは「まだ底をつけるまで売られている感がない。難しい局面ですが、リスクを取ってリバウンドを狙うより、“守り”の戦略のほうがいいのでは」という。

 こうなってくると「内需株のほうが手堅い」というのがプロの共通見解だ。リオープニング(コロナ禍後の経済再開)への期待はすでに織り込まれているが、さらに上ブレの余地がある。

 「コロナ禍への対応でコスト削減や経営改革が行われ、利益を出しやすくなったところにリベンジ消費が来るので、市場の評価が一気に上がる可能性があります」(マーケットコメンテーターの岡村友哉さん)

 また、インバウンドの恩恵も想定以上となりそうだ。「関連銘柄の株価は高くなっていますが、これはやはり強い。今後半年から1年は行けそうです」(株式アナリストの鈴木一之さん)

 IT株も、内需中心で海外景気や為替に影響されにくく、DX需要の継続で引き続き期待できる。

 もちろん、ひと口に外需株や内需株などといっても、銘柄ごとに差があるので見極めは必要だ。そこで、以下ではラカンリチェルカの村瀬智一さんに、投資家からの人気が高い10銘柄の投資判断をしてもらった。 各業種の現状と先行きを判断するうえでも参考にしてほしい(※株価などのデータは11月7日時点。投資判断の期間は3カ月)。
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最新決算を踏まえた人気10銘柄の投資判断を公開!

最低投資額
(11/7)
四半期実績
増収率(増益率)
今期予想
増収率(増益率)
投資判断
 セブン&アイ・ホールディングス(3382・東P)
56万円 55.0%(26.1%) 33.1%(23.0%) 強気
【コメント】国内コンビニはコロナ禍前を上回る業績を継続し、通期計画を上方修正。水道光熱費の高騰は影響も、販売促進策などが奏功すると見る。
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 武田薬品工業(4502・東P)
39万円 10.1%(-26.3%) 10.1%(15.0%) 強気
【コメント】主力の潰瘍性大腸炎治療薬が米欧を中心に伸び、円安とコロナ禍の影響緩和も追い風に。上期の営業減益は前期の事業売却益の反動。
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 オリエンタルランド(4661・東P)
198万円 109.1%(黒転) 60.3%(935.7%) 強気
【コメント】通期計画を大幅に上方修正。入園料の値上げ、入園制限緩和による東京ディズニーリゾートの来園者数増が下期も利益を押し上げる。
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 コマツ(6301・東P)
30万円 25.3%(55.3%) 23.5%(38.8%) 強気
【コメント】上期の営業利益は市場予想を上回る進捗で、4期ぶりの最高益更新へ。北米や東南アジア市場の拡大に加え、価格転嫁がフルに寄与する。
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 日本電産(6594・東P)
81万円 24.2%(8.1%) 9.5%(23.3%) 強気
【コメント】5G向け需要で半導体検査装置が好調。原材料価格の高騰は重荷だが、7〜9月期に黒字転換した車載分野の成長が期待される。
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 ソニーグループ(6758・東P)
108万円 9.4%(8.8%) 16.9%(-3.5%) 強気
【コメント】営業利益は市場予想を上回る進捗。ゲームは苦戦も音楽、映画、センサーなどの利益計画を引き上げ、通期で減益幅の縮小を見込む。
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 トヨタ自動車(7203・東P)
20万円 14.4%(-34.7%) 14.7%(-19.9%) 中立
【コメント】販売台数の計画を下方修正。円安も原材料高を補えず上期の営業利益は市場予想を下回った。10月の国内販売は好調だが、慎重姿勢に。
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 商船三井(9104・東P)
29万円 37.6%(175.0%) 26.1%(56.3%) 中立
【コメント】営業利益の進捗率は65%と高く、業績と配当の通期計画を上方修正。ただ、景気減速懸念から下期はコンテナ船運賃の下落が警戒される。
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 ANAホールディングス(9202・東P)
30万円 83.4%(黒転) 66.6%(黒転) 強気
【コメント】通期の利益計画を大幅に上方修正。行動制限の緩和で旅客需要が回復。今後は国際線の回復と、航空貨物の堅調な推移が見込まれる。
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 吉野家ホールディングス(9861・東P)
23万円 10.1%(46.9%) 9.4%(43.8%) 中立
【コメント】原材料コスト上昇の影響が重く、上期の営業利益は予想を下回った。ただし、値上げなど積極的な価格転嫁が奏功しており、安定感はある。
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※データは11月7日時点。増益率は営業利益。四半期実績は第2四半期決算で、累計の前年同期比。「黒転」は黒字転換を意味する。 
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