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「ChatGPT」とは何か? 株式市場にも多大な影響を与える「ChatGPT」の特徴と関連銘柄について解説!小型株よりもマイクロソフトなど大手IT企業に注目!

2023年4月2日公開(2023年3月30日更新)
ザイ編集部
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世界的に注目されている「ChatGPT」について解説! ChatGPTの普及で注目される米国株とは?

発売中のダイヤモンド・ザイ5月号は、特集「人気【米国株】150銘柄のおすすめ診断」を掲載! この特集では、利上げや相次ぐ金融機関の破綻で揺れ動く米国株市場を分析し、ニューヨーク市場とナスダック市場に上場する人気株を対象に、「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で投資判断を付けている。GAFAM+αの現状や、今話題のChatGPT関連株、注目すべき大型優良株や高配当株などについても取り上げているので、銘柄選びの参考になるはずだ。

今回はこの特集から、今話題のChatGPTの解説と、その関連株について取り上げた記事を公開!
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回答の精度の高さに定評がある「ChatGPT」が世界中を席巻!
質問に答えるだけでなく、小説やプログラミングコードなども書ける!

ChatGPT

 ChatGPT(チャットジーピーティー)とは、質問をするとAI(人工知能)が答えてくれる、無料のチャットサービスのこと。このChatGPTが今、世界を賑わせている。

 ChatGPTの特徴は、回答の精度の高さにある。従来のAIのように「わかりません」を連発したり、見当外れの返答をしたりはしない。カジュアルな話し言葉で質問しても、的確に文脈を読み取り、まるで生身の人間のように、自然な言葉で返してくれる。

 基本的に、質問の内容は何でもOK。「幸福とは何ですか?」といった抽象的なものでもよく、AIが作ったとは信じられないような、示唆に富む文章が返ってくることも少なくない。そのほか、オリジナルの小説や、プログラミングのコードを書かせることも可能だ。

 こうしたクオリティの高さと手軽さにより、2022年11月30日の公開直後から、ChatGPTは世界中に広まっている。利用者数は急速に拡大し、公開2カ月で1億人を超えた。ユーザーたちは、ChatGPTの「名作回答」をSNSでシェアしたり、”表計算ソフトと組み合わせることで、情報収集を自動化する”といった使い方を紹介したりしている。

 そもそもChatGPTは、テスラ(TSLA)のCEOであるイーロン・マスク氏ら複数の投資家が携わる、非上場のAI研究団体「オープンAI」によって開発された。GPTとは、Generative(=文章生成)、Pre‐trained(=大量のテキストデータによって事前学習済み)、Transformer(=自然言語処理の分野で使われる深層学習モデル)の頭文字を取ったもの。現在(2023年3月3日時点)は、その3番目のモデル(GPT-3)が主流だが、今後もさらに進化を続けると見られている(※2023年3月14日に最新バージョンの「GPT-4」が公開された)。

 オープンAIと早くから組んでいたのが、マイクロソフト(MSFT)だ。マイクロソフトは2019年に10億ドルをオープンAIに投資し、多くの協業をしてきている。さらに、今年1月には、今後数年のうちに数十億ドル(数千億円)の追加投資をすると発表。自社の検索エンジン「Bing(ビング)」にオープンAIの技術を搭載し、すでに2月から順次利用できるようにもなっている。
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「Stable Diffusion」などの”生成AI”に投資家が熱視線!
狙い目は小型の関連株ではなく、大規模投資が可能な大型IT株!

 2022年の夏には、英国のスタートアップ企業が開発した「Stable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)」も、世界中で話題になった。Stable Diffusionは入力された文章を基に画像を生み出すAIで、ChatGPT同様、誰でも無料で使うことができる。

 以下は「ゴッホ風の猫」という文章を基に、Stable Diffusionが描いた絵。プロ顔負けの高品質なイラストが、ものの数十秒で出来上がってしまう。

AIが描いた「ゴッホ風の猫」

 こういった、テキストや画像を組み合わせることでコンテンツを作り出すテクノロジーを「生成AI(Generative AI)」と呼ぶ。世界の生成AI企業の価値は、ここ数年で急拡大していると言われ、投資家の関心も急速に高まっている。

 実際、ChatGPTが公開された後、2023年1~2月にかけて、関連する米国の小型株の株価が軒並み急騰。2023年の年初から、株価が8倍超に跳ね上がった銘柄もあった。

 では、この生成AIの盛り上がりという時流に乗って、個人投資家が資産を増やすにはどうしたらいいのか。マンハッタン・グローバル・フィナンシャルの森崇さんは、「小型株は一時的な熱狂で大きく上昇しても、収益化できるか今後の保証はない」と指摘する。

 そう考えると、本命は前述のマイクロソフトなどのような、AIへの大規模な投資ができる大手IT株だろう。さらに、大量の情報を高速で処理するのに必須な半導体も、AI関連株として有望視される。流れを掴みづらい相場環境ではあるが、タイミングを見極めながら投資を検討してほしい。
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