【日本株】配当利回り4%超の「高配当株」の中で、今後も増配の余地&株価上昇期待がある「バイタルケーエスケー・ホールディングス」と「宮地エンジニアリンググループ」の2銘柄に注目!
発売中のダイヤモンド・ザイ9月号の大特集は「新NISAで買うべき【高配当株】125」! この特集では、来年から始まる新NISAで投資するのに適した高配当株をピックアップ。「この先10年減配しない『10年配当株』」「全上場銘柄のうち、配当利回りが高い株トップ100」「値上がり益も期待できる高配当株」などのジャンル別に紹介するほか、高配当株の正しい選び方や、億り人の夢の配当生活も取り上げているので、投資の参考になるはずだ。
今回はこの特集から「まだ増配の余地があり、値上がり益も期待できる高配当株」の2銘柄を紹介!
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配当利回り4%超の「バイタルケーエスケー・ホールディングス」や、
「宮地エンジニアリンググループ」に注目!
「高配当株」というと、配当は安定的に入ってくるが、株価はあまり上がらないイメージかもしれない。しかし、実際には株価が上がっている高配当株もたくさんある。
配当利回りの高い50銘柄から構成される「日経平均高配当株50指数」の推移を見ても、値動きは同時期の日経平均株価を上回り、下落局面の下げ幅は小さい。要するに、高配当株は注目度が高いがゆえに値上がりしやすく、反面で下値は堅い傾向にあるのだ。
とはいえ、高配当株の中には、収益が落ち込んで減配・無配に転落し、さらに株価が急落する銘柄もある。値上がりの余地が大きいのは、配当性向(※純利益のうち配当金に回す割合を示したもの)を引き上げて”増配を強化している株”だ。
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「配当政策は、経営者の業績に対する見方を知るうえで、重要なヒントになる」と、山和証券の志田憲太郎さんはアドバイスする。「企業が減配をすると経営者の責任が追及され、株価も下落しやすい。経営者は減配を避けたいので、業績に自信がない限り、基本的には増配しません」(志田さん)
とはいえ、実際にはかなり無理をして配当性向を引き上げていて、減配リスクが高い銘柄もある。そういった銘柄を避け、株価が上がる高配当株を選ぶには「過去10年の中央値を今期予想の配当性向が上回っており、かつ50%を大きく超えていない銘柄がおすすめ。その中でも、株主還元策の強化を明記している銘柄なら、高い配当維持能力があると言えます。さらに、営業利益も伸びていれば、今後も増配が続く期待が持てるでしょう」と、志田さんは話す。
そこで、ここからは上記の条件を満たしている2銘柄を紹介していこう(※配当利回りなどのデータは7月4日時点。選定と分析コメントは志田憲太郎さん)。
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最初に紹介するのは、今期の配当性向が38.8%、足元の配当利回りが4.31%のバイタルケーエスケー・ホールディングス(3151)だ。
バイタルケーエスケー・ホールディングスは医薬品の卸売り事業が主力。薬局事業の拡大やメディカル関連商材の拡販などで、医薬品以外の事業にも注力する。今期はコロナ需要の反動もあって減収予想だが、営業増益となる見通しだ。株主還元策は、DOE(※株主資本に対し、企業がどの程度配当を支払っているか示す指標)2%以上、かつ総還元性向(※配当額に自社株買いを加えた金額と、純利益の比率)50%以上が目安で、今期は61.9%と高水準になっている。
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続いて紹介するのは、今期の配当性向が35.0%、足元の配当利回りが4.42%の宮地エンジニアリンググループ(3431)だ。
宮地エンジニアリンググループは、高速道路の高架橋といった橋梁を中心に、社会インフラの建設などを行う企業。今後は大規模更新工事や高難度ビッグプロジェクトの進捗で、成長が見込める。今期は受注が過去最高の予想。配当は継続的な維持・拡大が基本方針。好業績時は積極的な株主還元を実施しており、今期は大幅増配の見通しで、ここ10期連続で減配はしていない。
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