IPO株の銘柄分析&予想

「くすりの窓口」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の薬局・医療・介護向けサービス企業との比較や予想まで解説![2023年10月6日 情報更新]

2023年8月30日公開(2023年10月6日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 くすりの窓口
市場・コード/業種 グロース・5592/情報・通信業
上場日 10月4日
申込期間(BB期間) 9月19日~9月25日
おすすめ証券会社 SBI証券大和証券SMBC日興証券岩井コスモ証券松井証券大和コネクト証券(旧:CONNECT)岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 1580円(-7.06%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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くすりの窓口が10月4日にIPO(新規上場)!

「くすりの窓口」の公式サイトより

 くすりの窓口は、2023年8月30日、東京証券取引所に上場承認され、2023年10月4日にIPO(新規上場)することが決定した。

 くすりの窓口は2004年9月1日に設立された。様々な業種の店舗のインターネット予約サービスを展開する株式会社EPARKの調剤薬局部門として2015年8月に事業を開始した。EPARKの名を冠した調剤薬局の予約サービスからスタートし、その後、調剤薬局のニーズを捉えた予約サービスとは別の独自事業を自社開発し、展開してきた。さらに近年では、医療機関や介護施設向けのシステム・サービスも展開し、同社が標榜する「医・薬・介護、個人ユーザー(患者)をつなぐプラットフォーム」としての機能の拡充を図っている。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

くすりの窓口のIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 9月14
ブックビルディング(抽選申込)期間 9月19日~9月25日
公開価格決定 9月26日
購入申込期間 9月27日~10月2日
払込日 10月3日
上場日 10月4日

くすりの窓口のIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2023年9月20日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SBI証券(主幹事証券)
[最短翌日に取引可能]
82.6
公式サイトはこちら!
大和証券
[最短翌日に取引可能]
3.5
公式サイトはこちら!
SMBC日興証券
[最短即日で取引可能]
1.7
公式サイトはこちら!
岩井コスモ証券
[最短翌日に取引可能]
0.3%
公式サイトはこちら!
松井証券
[最短翌日に取引可能]
0.3%
公式サイトはこちら!
大和コネクト証券(旧:CONNECT)
[最短3日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)
[最短2日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)[最短3日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
岡三証券 8.7  
みずほ証券 1.3  
東海東京証券 0.9  
アイザワ証券 0.3  
極東証券 0.3%  
むさし証券 0.3%  

くすりの窓口のIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 1640
仮条件
[予想PER(※2)
1600~1700円
23.4倍~24.9倍]
公募価格 1700円
初値 1580円
初値騰落率 -7.06%
予想トレーディングレンジ(※3) 900~5000
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2023年9月13日ザラバの株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 44.6倍
メドレー<4480> 80.9倍(連)
EMシステム<4820> 24.8倍(連)
メドピア<6095> 28.0倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

くすりの窓口の発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 1098万株(予定)
公開株式数 公募180万株  売出100万株
(オーバーアロットメントによる売出42万株)
想定公開規模(※1) 52.8億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

くすりの窓口はEPARKの調剤薬局部門として事業開始

 薬局・医療・介護向けソリューションの提供を行う。光通信<9435>子会社である(株)EPARKの調剤薬局部門として2015年8月に事業を開始。EPARKくすりの窓口の予約件数は416万件、医薬品受発注在庫管理システムによる流通額は年間1,990億円、医科・薬局・介護の各業界基幹システム利用数は4,421施設。

 医療業界のDX化はまだのびしろがあり、同社の事業成長を期待する投資家も多そうだ。ファンドの売出案件であり、公開規模もやや大きいというネガティブ要素はあるものの、一定の注目は集まるとみる。公開株の一部を海外販売する予定であり、その海外販売比率に注目したい。

 公開規模については50億円前後となる見込み。

◆「くすりの窓口」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SBI証券[最短翌日に取引可能]
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大和証券[最短翌日に取引可能]
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SMBC日興証券[最短即日で取引可能]
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岩井コスモ証券[最短翌日に取引可能]
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松井証券[最短翌日に取引可能]
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大和コネクト証券(旧:CONNECT)[最短3日後に取引可能]
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岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)[最短2日後に取引可能]
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SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)
[最短3日後に取引可能]
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DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
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くすりの窓口の業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2020/3 3,219
(―)
131
(―)
107
(―)
2021/3 4,571
(42.0%)
374
(185.0%)
652
(508.3%)
2022/3 5,052
(10.5%)
426
(13.9%)
332
(-49.0%)
2023/3 5,677
(12.4%)
687
(61.3%)
398
(19.9%)
2024/3予
(―)

(―)

(―)
■連結業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2022/3 6,489
(―)
815
(―)
515
(―)
2023/3 7,420
(14.4%)
938
(15.1%)
391
(-24.1%)
2024/3予 8,298
(11.8%)
1,178
(25.5%)
751
(91.9%)
2023/6 1Q 2,153
(―)
470
(―)
301
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:-円 連結:68.40円/0.00円
予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの

くすりの窓口の業績コメント

 2024年3月期の業績は、売上高が前期比11.8%増の82.9億円、経常利益が同25.5%増の11.7億円と増収増益の見通しとなっている。

 同社が属する医療情報システム業界においては、4月から始まったオンライン資格確認の導入の原則義務付けに加え、電子処方箋の取り組みも開始され、いわゆる医療DX化が国を挙げて推進されている。

 また一部医薬品の安定供給問題を踏まえ、後発医薬品の使用促進、地域支援体制加算等を含む診療報酬上の特例措置が2023年4月より始まり、12月まで9か月間、時限的に適用されることとなった。このような市場動向は、医療及び健康管理分野においてITを利用した様々なサービスを展開している同社にとっては好機となっており、同社は顧客基盤の拡大と、一般消費者に対するサービスの認知向上に努めている。

 なお、通期計画に対する第1四半期末時点における進捗率は、売上高21.5億円で25.9%、経常利益4.7億円で39.9%となっている。

くすりの窓口の詳細情報

■基本情報
所在地 東京都豊島区池袋二丁目43番1号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 堤 幸治(昭和51年9月14日生)
設立 平成16年9月1日
資本金 1億円(令和5年8月30日現在)
従業員数 新規上場会社309人 連結会社434人(令和5年7月31日現在)
事業内容 薬局・医療・介護向けソリューションの提供
■売上高構成比率(2023/3期 実績)
品目 金額 比率
メディア事業 2,661 百万円 35.9%
みんなのお薬箱事業 3,009 百万円 40.6%
基幹システム事業 1,749 百万円 23.5%
合計 7,420 百万円 100.0%
■大株主上位3位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 NBSEヘルステック投資事業有限責任組合 318万株 34.64%
2 株式会社EPARK 313万5000株 34.15%
3 SBIイノベーションファンド1号 286万5000株 31.21%
合計   918万株 100.00%
■その他情報
手取金の使途 システム・ソフトウエア開発資金に充当する予定
関係会社 株式会社ファーマリー (連結子会社) 販売促進及び受注代行業務
株式会社ピークウェル (連結子会社) 医療用医薬品売買サイトの運営
株式会社エーシーエス (連結子会社) 医療機関向けシステムの開発販売
他、連結子会社4社、持分法適用関連会社1社、その他の関係会社1社、その他の関係会社の親会社1社
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 -年-月-日
割当先
発行価格
◆「くすりの窓口」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SBI証券[最短翌日に取引可能]
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大和証券[最短翌日に取引可能]
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SMBC日興証券[最短即日で取引可能]
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岩井コスモ証券[最短翌日に取引可能]
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松井証券[最短翌日に取引可能]
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大和コネクト証券(旧:CONNECT)[最短3日後に取引可能]
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岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)[最短2日後に取引可能]
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SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)
[最短3日後に取引可能]
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DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
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くすりの窓口の銘柄紹介

 同社は、様々な業種の店舗のインターネット予約サービスを展開する(株)EPARKの調剤薬局部門として2015年8月に事業を開始した。EPARKの名を冠した調剤薬局の予約サービスからスタートし、その後、調剤薬局のニーズを捉えた予約サービスとは別の独自事業を自社開発し、展開してきた。さらに近年では、医療機関や介護施設向けのシステム・サービスも展開し、同社が標榜する「医・薬・介護、個人ユーザー(患者)をつなぐプラットフォーム」としての機能の拡充を図っている。

(1)メディア事業

 コンセプトは「医療と患者をつなぐプラットフォーム」である。患者の利便性、薬局の効率性・生産性などの向上を目的としたサービスを展開している。(株)EPARKが調剤薬局部門の予約サービス「処方便」として開始した事業が端緒であるが、会社分割によって同社が事業を譲受し、同社内にシステム開発部門を設置のうえ機能改善・拡充等の開発を繰り返し、同社独自の発展を継続している。

・EPARKくすりの窓口

 同社は、調剤薬局・ドラッグストアといった薬局の検索サイト/アプリ「EPARKくすりの窓口」を運営している。立地や営業日など様々な条件を指定して薬局を検索できる他、患者が医療機関から受け取った処方箋をサイト/アプリ経由で指定した薬局に送ることで、処方薬受取りの予約ができる機能を有している。

・EPARKお薬手帳

 同社は電子お薬手帳アプリ「EPARKお薬手帳」を運営している。患者自身が処方箋を読み取って処方された医薬品の情報を登録できる他、飲み忘れ防止のためのアラーム発信機能、血圧値や体温の登録などPHR(Personal Health Record)管理機能等を有している。

(2)みんなのお薬箱事業

 コンセプトは「医薬品卸と薬局をつなぐプラットフォーム」である。薬局に対して様々なソリューションを提供するために同社が開発してきた独自事業であり、医薬品卸事業者と薬局における医薬品の流通改善を支援し、薬局経営の効率性・生産性及び医薬品卸事業者の業務効率などの向上を目的としたサービスを展開する事業である。

・みんなの共同仕入れサービス

 同社は、薬局や医療機関に代わって医薬品卸売事業者に対する医薬品の仕入価格交渉を代行する「みんなの共同仕入れサービス」を展開している。同社関連会社のグローバル・エイチ(株)が予め医薬品卸売事業者と仕入価格の交渉を行い、加盟している薬局等は交渉後の価格での仕入れが可能となる。

・eオーダーシステム

 同社は、薬局や医療機関における医薬品の在庫管理システム及び自動発注システムの機能を有する「eオーダーシステム」を提供している。薬局等のレセプトコンピュータと「eオーダーシステム」を連携させることにより、人工知能(AI)が患者ごとの処方歴を把握し、必要な医薬品の種類と量を判断して自動的にリストアップする。それを基に自動的に医薬品卸売事業者に、「みんなの共同仕入サービス」加盟店であれば同社グループを経由して、医薬品の発注が行われる。

・みんなのお薬箱

 同社は、医薬品売買ニーズマッチングサイト/アプリ「みんなのお薬箱」を提供している。薬局において処方されずに不動在庫となった医薬品を売りたい薬局と、不足している医薬品を買いたい薬局のニーズをマッチングさせ、売買を仲介する。

(3)基幹システム事業

 コンセプトは「医科、薬局、介護のデータ連携プラットフォーム」である。「医・薬・介護、個人ユーザー(患者)をつなぐプラットフォーム」を実現するためのラインナップの充実を企図し、医療機関、薬局、介護施設に必要な事務処理システムや情報システム等を販売している。

くすりの窓口の投資のポイント

 医療業界のDX化はまだのびしろがあり、同社の事業成長を期待する投資家も多そうだ。ファンドの売出案件であり、公開規模もやや大きいというネガティブ要素はあるものの、一定の注目は集まるとみる。公開株の一部を海外販売する予定であり、その海外販売比率に注目したい。直近のヘルステック関連では、7/26上場のエコナビスタ<5585>(公開規模31.3億円)が公開価格の約2.5倍となる強い初値をつけている。

⇒エコナビスタ<5585>のIPO情報はこちら!

 現代表取締役会長はフリービット<3843>創業者の田中伸明氏。同社は光通信<9435>子会社である(株)EPARKの調剤薬局部門として2015年8月に事業を開始。EPARKの名を冠した調剤薬局の予約サービスからスタートし、その後、調剤薬局のニーズを捉えた予約サービスとは別の独自事業を自社開発し、展開してきた。現在はメディア事業、みんなのお薬箱事業、基幹システム事業の3つを運営。

 メディア事業において、2023年3月期のEPARKくすりの窓口の予約件数は416万件(前期比139%)。みんなのお薬箱事業において、医薬品受発注在庫管理システムによる流通額は年間1,990億円(前期比128%)となっている。基幹システム事業における医科、薬局、介護の各業界基幹システム利用数は2023年3月末時点では4,421施設(前期比118%)となっている。なお、連結子会社の(株)介護サプリについては、株式の一部を合弁先である(株)神戸デジタル・ラボに譲渡しており、今後連結子会社から外れる予定。従業員は連結で434名。

 業績面について、2024年3月期の業績は、売上高が前期比11.8%増の82.9億円、経常利益が同25.5%増の11.7億円と増収増益の見通しとなっている。売上原価について、「EPARKくすりの窓口」の予約売上に伴う(株)EPARKへのロイヤリティ料率が変更となり、ロイヤリティ関連費用が前期比で減少する見込みである一方、取引量の増加によるAWSサーバ費用増加を見込む。また、「みんなの共同仕入れサービス」の獲得増加に伴い業務委託手数料も増加見通し。

 想定仮条件水準での今期予想PERは22~25倍程度となっている。他のヘルスケア関連と比較して妥当なところという印象。もっと高PERとなっている銘柄も見られるため、割高感は意識されないだろう。

 公開規模については50億円前後となる見込み。SBIイノベーションファンド1号が上場時に保有株式の約35%を放出する。残りの株式186万5000株(上場時発行済株式総数の17.0%)については180日間もしくは公開価格の1.5倍以上でロックアップ解除となるため、やや注意か。筆頭株主のNBSEヘルステック投資事業有限責任組合は同社代表取締役会長田中氏が議決権の100%を所有する日本事業承継アントレプレナーズ(株)が運営する投資事業組合。10/4は小型グロース案件のキャスター<9331>が同時上場する。

⇒キャスター<9331>のIPO情報はこちら!

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[データ提供・銘柄分析]フィスコ 

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IPO[主幹事]の多いおすすめ証券会社

◆SMBC日興証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2023年12月末時点。
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