2022年8月~2023年7月までの1年間に新規上場した「IPO株」104銘柄の中で、アナリストが成長性を高く評価するのは「tripla」と「Arent」の2銘柄!
ダイヤモンド・ザイ11月号の連載「10倍株を探せ!【IPO株】研究所」では、IPO株の専門家であるダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さんが、2023年8月に新規上場した「IPO株」2銘柄を「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で評価。さらに、2022年8月~2023年7月までの1年間に新規上場した104銘柄の動向を分析し、今後の株価上昇に特に期待できる銘柄を取り上げている。
今回は、直近1年のIPO株の中でも、とりわけ成長性の高い2銘柄を紹介するので、ぜひチェックを!
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2023年8月に新規上場した「IPO株」は2銘柄のみ!
直近1年のIPO株で成長性に期待できるのは「tripla」と「Arent」
例年、8月は新規上場が少ない月だ。2023年もJRC(6224)とインバウンドプラットフォーム(5587)の2社のみで、投資判断はいずれも「中立」にとどまった。
JRCは上場前に出資していたファンドによる売り出しがやや大きく、公開価格を下回る初値に。この種のIPOは、基本的に敬遠されがちだ。PER水準に割高感はないが、成長が加速するかを見極めたいところ。
インバウンドプラットフォームの初値はまずまず堅調だったが、市場予想ほどには伸びなかった。こちらのPERは高め。ある程度、成長期待を織り込んだ水準だけに、今後の業績動向を注視したい。
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上場件数が少なく、8月のIPOは盛り上がりに欠ける結果となったため、今回は特別に”直近1年(2022年8月~2023年7月)に上場したIPO株104銘柄のその後”を、ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さんが分析。ここからは分析の結果わかった、今後1~2年の目線で株価上昇が期待できる2銘柄を紹介していこう。
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一つ目の銘柄は、2022年11月に上場したtripla(5136)だ。
triplaは宿泊施設に予約システムやチャットボットを提供する企業。目下、宿泊業界では旅行会社のネット予約から、自身の公式サイトへのシフトが進んでいる。顧客情報の活用や手数料抑制のためだ。同社のシステムを導入する施設はまだ業界全体の8%程度なので、成長の余地が大きいと言えそうだ。
二つ目の銘柄は、2023年3月に上場したArent(5254)だ。
Arentは、建設業界に特化したDXコンサル&システム開発を手掛ける企業。建設DXは開発期間が長期に及ぶため、継続的に売り上げが積み上がる。受注拡大で業績急伸中だが、建設業界のDX余地はまだまだ大きい。長期的には業界のDXプラットフォーム構築を目指す。
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【2024年11月1日時点】
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◆SMBC日興証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
19社 52社 |
24社 47社 |
26社 80社 |
10%:1人1票の平等抽選 最大5%:「ステージ別抽選」※1 |
345万 |
【ポイント】 大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。 ※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。 |
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◆SBI証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
21社 91社 |
13社 89社 |
21社 122社 |
60%:1単元1票の平等抽選 30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分 10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分 |
1245万 ※ |
【ポイント】 ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。 ※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。 |
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2023年12月末時点。 |