【日本株】好調な「内需株」の中でも、インバウンドや海外販売が好調な「エービーシー・マート」、生活防衛関連の「薬王堂ホールディングス」に注目!
発売中のダイヤモンド・ザイ7月号の巻頭特集は「最新決算でわかった!【今買いの株48】」! この特集では、出揃ったばかりの3月期決算企業の本決算をアナリストが分析。それに基づき、個人投資家に人気の銘柄を「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で評価している。さらに、アナリストのおすすめ銘柄も紹介しているので、投資の参考になるはずだ。
今回は、インフレやインバウンド増加がプラスに働く”絶好調内需株”の2銘柄を紹介!
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インバウンド需要増で伸びる「エービーシー・マート」や、
大幅な増収増益を見込む「薬王堂ホールディングス」に注目!
2024年の年初から、急激なドル高円安基調が続いている。「円安は輸入物価の上昇を通じてインフレ圧力になります。また、政府が実施してきた『電気・ガス価格激変緩和対策事業』が5月で打ち切られることも、物価上昇の高止まりを後押しするでしょう」と証券アナリストの清水洋介さんは言う。
物価高による消費者の節約意識の高まりが、プラスに働く銘柄もある。たとえば、低価格路線のスーパーやドラッグストアなどの生活防衛関連は、その代表例だ。
一方で、物価上昇をものともしないのが、インバウンド需要増で恩恵を受ける企業だ。2024年3月の訪日外国人数は、前年同月比69.5%増の308万1600人と、単月での過去最高を更新した。この影響で、小売りや鉄道などのインバウンド関連銘柄の業績が伸びている。円安による追い風で世界的に日本観光への関心が高まっており、今後も成長が続きそうだ。
そこで以下では、インフレが追い風になる”絶好調内需株”の2銘柄を紹介しよう(※株価や配当利回りなどのデータはすべて5月7日時点。分析コメントは、証券アナリストの清水洋介さん、金融コメンテーターの岡村友哉さん、智剣・Oskarグループの大川智宏さん、山和証券の志田憲太郎さん)。
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一つ目の銘柄は、インバウンド需要増で恩恵を受けるエービーシー・マート(2670)だ。
エービーシー・マートは、靴専門店「ABCマート」を展開する企業。韓国や台湾など海外にも出店。海外大手ブランド商品に加えて、HawkinsやVANSなどの自社ブランドも揃え、他店との差別化を図っている。
インバウンド需要増や海外販売の好調で、前期は18%増収、31%営業増益を達成。今後もインバウンド需要や競合企業の店舗撤退増加により、既存店の販売好調が続く見通し。今期は6%の増収、5%の営業増益を予想。オリジナル商品の海外販売にも注力する。
二つ目の銘柄は、ドラッグストアの薬王堂ホールディングス(7679)だ。
薬王堂ホールディングスは、東北地方地盤に店舗を展開。都心部だけではなく、人口の少ない地域にも店舗網を広げる。食料品や日用品などの生活必需品も扱う。専用アプリによる情報発信で顧客を囲い込むなど、小商圏でも利益が出せる体制を構築している。
43店舗の改装実施に加え、販売価格や品揃えの強化で前期は10%の増収、11%の営業増益を達成。今期は23店舗(前期9店舗)の出店と店舗改装加速によって、客数増を目指す。大幅増益を継続する見通しだ。
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