日本株型投資信託への資金流入額が6カ月ぶりに1000億円超え! 日本株下落でも日本株型投資信託が買われる背景とは?【投資信託の最前線】

日本株型投資信託への資金流入額が6カ月ぶりに1000億円超え! 日本株下落でも日本株型投資信託が買われる背景とは?【投資信託の最前線】

2025年3月22日公開
藤原延介
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2024年8月の暴落時同様に2025年年初の下落相場でも
多くの投資家が日本株型の投資信託の押し目買いに動いた!

 2025年年初からの円高傾向もあり、日本株相場が軟調な展開となっています。日経平均株価で見ると、1月は0.8%の下落、2月は6.1%の下落となっており、3月11日には36,000円を割り込む場面も見られました。

 一方で、国内の日本株型投資信託の資金動向を見ると、2024年12月に-1841億円の資金流出を記録したのに対して、2025年1月には+549億円の資金流入、2月には+1814億円の資金流入となっています。2月の資金流入額は、2024年8月の+2927億円以来の高水準で、日本株型投資信託への資金流入額が1000億円を超えるのも6カ月ぶりとなっています。

 では、2024年8月に何があったかというと、8月初めに起きた日本株相場の乱高下です。終わってみれば、月間で-1.2%の下落にとどまりましたが、一時は大幅な下落に見舞われました。その暴落時に、多くの投資家が押し目買いを入れたというのが、資金流入額が膨らんだ背景になります。

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日本株型投資信託は下がったら買う逆張りの傾向が顕著
短期的な値幅取りは日経平均連動型のインデックス型が中心

 下のグラフで、過去約5年間の日経平均と日本株型投資信託の純設定額(資金流出入額)の推移を見てみましょう。

 たとえば、日本株の人気が高まる前で、日経平均が2万円前後で推移していた2020年3月に1000億円を超える資金流入が見られた場面がありました。これは新型コロナウイルスへの懸念から金融市場が混乱に陥り、日本株が大きく下げた時期でした。

 また、日本株型投資信託への資金流入額が2000億円を超えた2022年9月と12月には、日経平均はそれぞれ-7.7%、-6.7%と大きく下落しています。一方で、資金流出が大きくなっている場面を見ると、日経平均が急騰している月と一致しているケースが目立ちます。

 つまり、国内の個人マネーには、日本株に対しては“下がったら買う”という「逆張り」の傾向が強いという特徴が確認できます。

 実際に、こうした“下がったら買う”という「逆張り」の特徴は、日経平均に連動するインデックス型投資信託に特に強く見られます。理由としては、個人投資家が日経平均の水準をよく知っていることに加え、インデックス型は販売手数料がない投資信託が多く、短期的な値幅取りに使われやすいことが考えられるでしょう。

 NISAなどによって投資信託の保有期間の長期化が進んだといっても、一定の短期的な資金がこうした投資信託を活用している状況に変わりはありません。次のグラフは、インデックス型の日本株型投資信託に絞った日経平均株価と純設定額の推移ですが、逆張りの特徴がより鮮明に示されています。

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藤原延介藤原延介(ふじわら・のぶゆき)
1998年三菱信託銀⾏(現三菱UFJ信託銀行)⼊社後、2001年ロイター・ジャパン(リッパー・ジャパン)、2007年ドイチェ・アセット・マネジメント、2019年アムンディ・ジャパンを経て、2021年にBNPパリバ・アセットマネジメントに入社。投信営業本部マーケティンググループ 部長。ドイチェAMでは資産運用研究所長を務めるなど、約25年に渡り資産運用や投資信託に関するリサーチや投資啓蒙に従事。慶応⼤学経済学部卒。
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