2017年に株価が上がる業種、具体的な銘柄を2人のプロが大公開! さらに、年末までの日本の株式市場の動向も予測!
ダイヤモンド・ザイでは、「短期の出遅れ×長期での上昇継続・隠れ割安株ランキング」と題した大特集を掲載。さまざまな観点から有望な割安株を割り出し、ランキング形式でたっぷり紹介している。
今回はその特集から、投資のプロが読み解く、2017年末頃までの日本株予測と、数カ月のスパンで上昇が期待できる「本命株」を一部抜粋して紹介。ダイヤモンド・ザイでは、プロ4人の予測を掲載しているが、ここではそのうち2人の予測を紹介していこう!
雇用関連の大本命「リクルートHD」などに注目!
日本株のプロは、どんな銘柄が2017年末頃までの長期スパンで上昇していきそうだと考えているのか? ここでは2人のアナリストに、長期的な株式市場の見通しに加え、長期スパンで値上がりが期待できるおすすめの本命株を、それぞれ2銘柄ずつ挙げてもらった(※銘柄紹介の株価は3月3日の終値。配当利回りの後の()内は1年間の配当回数)。
まず解説してもらったのは、SMBC日興証券・投資情報部・国内株式課長の長谷川浩さんだ。
長谷川さんは日本株市場の今後の動向について、かなり強気の見通しを持っている。
「2017年末には、名目賃金の上昇を伴ったいい意味での『デフレ脱却』の実感が出始め、個人消費、設備投資ともに堅調に推移すると予想しています。日経平均は年末頃には2万3000円程度まで上昇し、1992年の年初の水準を取り戻すとともに、個人投資家の株式投資に対する慎重な姿勢にも変化が見られ始めることでしょう。リスクは米国景気の息切れ感が出始めること」
その長谷川さんのイチオシは、まさに雇用関連の大本命銘柄である「リクルートHD(6098)」。2017年3月期の第3四半期までで14%増収、13%営業増益を達成。企業から情報掲載料を得る販促メディアや人材メディア、派遣スタッフを募集・登録し企業へ派遣する人材派遣ともに好調を持続している。
また、AIを活用して主力製品の付加価値を高めている「三菱電機(6503)」も、今後の成長が見込めると評価。主力のFAシステムなどの産業メカトロニクスは、効率性向上のニーズが強いアジア地域などで、中長期的な拡大を見込める点が強み。
高成長でM&Aにも積極的なIT関連株に注目!
続いて、東洋証券・投資調査部アナリストの星匠さんには、情報通信分野の見通しについて解説してもらった。
「1年以上の期間で見た場合、自動運転などで活用されるAIや、フィンテックやIoTといった、先端的なITビジネスを中核に据える中小型株が狙い目になります。先端技術がじわじわと収益に結びついてくるためです。現在はPERで見ると割高でも、成長性を考えたら大型株よりも魅力的です。また、M&Aに積極的な企業にも注目です」
そんな条件を満たす銘柄の一つが「ラック(3857)」。ウェブ監視やコンサルなど、サイバーセキュリティに注力する企業だ。今後は、電子化が進む自動車など新領域でも需要拡大が見込まれる。M&Aによる成長にも積極的な点も評価ポイント。
また、「チェンジ(3962)」は、ビジネスの現場でのIT化による業務効率を支援する企業。金融や商社を中心に、セキュリティツールの選定・導入・サポートが、製造業向けにビッグデータ解析ツールが好調だ。
星さんは、まず「ラック」については、2018年3月期が2016年3月期比で33%営業増益に。「チェンジ」のほうは、2018年9月期が2016年9月期比で営業利益が2倍になると予想している。
(※関連記事はこちら!)
■日本株の4~5月の見通しを2人のプロがズバリ予測!トランプ&欧州の政治リスクが懸念されるなかで、プロが選んだ「4月に買うべき本命株」4銘柄を紹介
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