ルルレモン・アスレチカは、ヨガ・ブームに乗って
急速に拡大したアスレチックウェアメーカー
ルルレモン・アスレチカ(ティッカーシンボル:LULU)は、カナダのバンクーバーに本社を置くヨガ・パンツなどのアスレチックウェアの会社です。「ルルレモン」というブランドには、カルト的なフォロワーが多いです。また、同社の製品は強気の価格設定を貫いていることでも知られています。

ルルレモン・アスレチカは、ヨガ・ブームに乗って急速に業容を拡大していたのですが2013年に「ヨガ・パンツが薄すぎて、透けて見える」という品質問題が発生し、女性向けヨガ・パンツの在庫の17%をリコールしました。
ルルレモン・アスレチカの製品の多くは、台湾をはじめアジアで生産されているのですが、問題が発生してから在庫を入れ替えるまでに長い時間がかかり、同社のサプライチェーン管理に問題があることが強く印象付けられました。
その後、同社は経営トップが相次いで辞任し、経営が漂流しました。
ここ数年低迷していたルルレモン・アスレチカだが
最近は昔の勢いを取り戻しつつある
このように相次ぐ問題で低迷していたルルレモン・アスレチカの既存店売上比較ですが、最近、ようやく昔の勢いを取り戻しつつあります。
サプライチェーンの問題が解決したこと、在庫管理の強化、魅力ある新製品を次々に投入したこと、メンズなど新市場への参入などが業績改善の原因です。
2018年第1四半期はとりわけ前年比が高かったのですが、これは一過性の改善ではなく、来期以降も強いモメンタムは続くと会社側では見ています。
ルルレモン・アスレチカは、従来の北米市場だけではなく、
韓国や中国などの海外市場にも積極的に進出!
ルルレモン・アスレチカは、これまで主に北米を中心に店舗展開してきました。
しかし、今後は北米に加えて海外市場にも力を入れる考えです。
ドイツ、イギリス、中国、韓国などが目下のターゲット市場です。今年は、アジアだけで15店舗出店を計画しています。海外市場では、とりわけ中国と韓国が有望だと見られています。
もともとルルレモン・アスレチカは、店舗当たりの生産性がトップクラスであり、店舗数も飽和からは程遠いため、成長余地は大きいです。
ルルレモン・アスレチカの業績は順調に推移
公式サイトへのアクセス数は+30%に!
先に発表された第1四半期(4月期)決算は、EPSが予想46セントに対し55セント、売上高が予想6.17億ドルに対し6.5億ドル、売上高成長率は前年同期比+24.9%でした。既存店売上比較は+20%でした。
グロスマージンは250bp改善しましたが、これは売上ミックス(売上構成)が改善したこと、ならびに値引きが少なかったことによります。
ルルレモン・アスレチカのウェブサイトへのアクセスは+30%増えており、ネット通販も好調です。
第2四半期のEPSは、予想44セントに対して新ガイダンス46~48セント、売上高は、予想6.45億ドルに対して新ガイダンス6.6~6.65億ドルが提示されています。
また、2019年度のEPSは、予想$3.09に対して新ガイダンス3.10~3.18ドル、売上高は、予想30.3億ドルに対して新ガイダンス30.4~30.8億ドルの提示でした。
過去の純利益、営業キャッシュフロー、売上高の推移は下のチャートのようになっています。
ルルレモン・アスレチカは
現在CEOが空席に?
ルルレモン・アスレチカは、現在、CEOが空席となっています。その間、同社はグレン・マーフィー会長、スチュアート・ヘイゼルデンCOO、パトリック・ガイドCFOによって切り盛りされています。
ルルレモン・アスレチカの取締役会は、ヘッドハンターを通じて次期CEOをインタビュー中です。
【今週のまとめ】
ヨガ・パンツの流行というトレンドに乗れば
ルルレモン・アスレチカの成長余地は十分にある!
ルルレモン・アスレチカは、ヨガ・パンツなどで高い評価を得ているアスレチックウェアメーカーですが、近年は相次ぐ経営上の失策で業績を落としていました。また、経営陣がコロコロ変わり、現在もCEOが空席となっています。
しかし、ルルレモン・アスレチカは経営改善の努力を怠っておらず、管理面、新製品の両方で大きな進歩が見られました。もともとヨガ・パンツの流行は長期のトレンドであり、ルルレモンはその中で最もブランド力がある会社です。したがって今後の成長余地は大きいと思われます。

※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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