IPO株の銘柄分析&予想

「ウイングアーク1st」のIPOの情報の総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の情報ソフトウェア・クラウドサービス企業との比較や予想まで解説![2021年2月22日 情報更新]

2019年1月31日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 【上場延期⇒再上場決定】
ウイングアーク1st(ファースト)
市場・コード/業種 東証一部または二部・4432/情報・通信業
上場日 3月13日
申込期間(BB期間) 2月26日~3月1日
おすすめ証券会社 野村證券大和証券SMBC日興証券SBI証券マネックス証券カブドットコム証券DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) -円(-%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

※2019年3月4日ウイングアーク1stは「最近の株式市場の動向等諸般の事情を総合的に勘案し」た結果、予定していた募集株式発行並びに株式売出しと、それに伴う上場手続きの延期を発表しました。今後の上場に向けたスケジュールは未定ですが、新たな情報が公開され次第、記事を更新します。
    ↓↓↓
※ウイングアーク1st
は、2021年2月18日、再度上場承認され、2021年3月16日にIPO(新規上場)することが決定した。詳細はこちらの記事を参照。
「ウイングアーク1st」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の情報ソフトウェア・クラウドサービス企業との比較や予想まで解説!

その他のIPO銘柄の情報はこちら!

ウイングアーク1st が3月13日にIPO(新規上場)!

「ウイングアーク1st」の公式サイトより

 ウイングアーク1stは、2019年1月31日、東京証券取引所に上場承認され、同年3月13日にIPO(新規上場)することが決定した。

 ウイングアーク1stは2016年3月7日に設立された。ビッグデータを「新しい資源」ととらえ、この資源を活用して、企業や社会に様々な価値をもたらすソフトウェア及びサービスの提供を行っている。創業以来、企業の情報活用に特化した独自の技術開発として、超高速集計、データの仮想統合、IoTデータのリアルタイム処理などを行ってきた。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

ウイングアーク1st のIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 2月25日
ブックビルディング(抽選申込)期間 2月26日~3月1日
売出価格決定 3月4日
購入申込期間 3月5日~3月8日
払込日 -月-日
上場日 3月13日

ウイングアーク1st のIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2019年2月22日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
野村證券(主幹事証券)
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大和証券
[最短翌日に取引可能]
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SMBC日興証券
[最短3日で取引可能]
公式サイトはこちら!
SBI証券
[最短翌日に取引可能]
公式サイトはこちら!
マネックス証券
[最短2日後に取引可能]
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カブドットコム証券
[最短4日後に
取引可能]
公式サイトはこちら!
DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事証券)  
みずほ証券  

ウイングアーク1st のIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定売出価格(※1) 1970
仮条件
[予想PER(※2)
1690~1970円
14.4倍~16.8倍]
公募価格
初値
初値騰落率 %
予想トレーディングレンジ(※3) 1700円~2800円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2019年2月19日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 17.2倍
インフォコム<4348> 23.9倍(連)
JFE-SI<4832> 9.8倍(連)
大興通<8023> 17.8倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より若干割安と判断できる。

ウイングアーク1st の発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 3119万8000株(予定)
公開株式数 売出2095万5000株
(オーバーアロットメントによる売出194万1200株)
想定公開規模(※1) 451.1億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

ウイングアーク1stは帳票ツール大手の再上場IPO

 企業の情報活用を促進するソフトウェア及びクラウドサービスの提供を行う。帳票ソフトウェアの先駆者として、多くの顧客により利用されており、主力製品である「SVF」の帳票市場における市場シェアは69%となっている。前身である旧1stホールディングスは2013年にMBO(経営陣による買収)を実施、上場を廃止した。

 米カーライル・グループ系ファンドが大株主となっている再上場案件で公開規模も大きく、個人投資家を中心に警戒ムードが広がるだろう。2018年の東証1部上場案件7社の公開価格に対する初値騰落率は平均+6.4%と低調で、なかでも公開規模が200億円以上だった4社は全て公開価格割れとなった。

 公開規模については400億円を超える見込み。投資ファンドの保有株は上場後も多く残り、将来的な需給懸念として意識されそうだ。

◆「ウイングアーク1st」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
野村證券
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ウイングアーク1stの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2017/2 10,088
(―)
▲ 480
(―)
▲ 454
(―)
2018/2 15,167
(50.4%)
1,671
(―)
730
(―)
2019/2予
(―)

(―)

(―)
■連結業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
税引前利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2017/2 11,655
(―)
1,712
(―)
1,575
(―)
2018/2 15,566
(33.6%)
4,046
(136.4%)
2,924
(85.6%)
2019/2予 16,784
(7.8%)
4,453
(10.0%)
3,206
(9.6%)
2020/2予 18,000
(7.2%)
5,086
(14.2%)
3,662
(14.2%)
2018/11 3Q 13,158
(―)
4,029
(―)
2,808
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:-円 連結:117.38円/-円
予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの

ウイングアーク1stの業績コメント

 2020年2月期の業績は、売上収益が前期予想比7.2%増の180.0億円、税引前利益が同14.2%増の50.8億円と増収増益の見通しとなっている。

 同社グループは、「データエンパワーメント事業」を単一の報告セグメントとしているが、提供しているソフトウェア及びサービスの性質により、企業の基幹業務を支える「ソフトウェア基盤ソリューション」と、様々なデータを活用し、今までにない新たな価値を生み出す「データエンパワーメントソリューション」の2つに売上収益を区分しており、「データエンパワーメントソリューション」を戦略の中核に位置付けている。

 2019年2月期の第3四半期累計期間(2018年3~11月)における売上収益は131.5億円(前年同期比10.5%増)、営業利益は41.5億円(同2.6%増)、税引前利益は40.2億円(同2.6%増)、四半期利益は前年同期に比べ税金費用が増加したため28.0億円(同1.4%減)となった。前年同期比で売上収益は10.5%増加している一方、営業利益は2.6%の増加と横ばいとなっているが、これは「データエンパワーメントソリューション」において、人員獲得及び新サービスの開発に積極的な投資を行っていることによるものである。

ウイングアーク1stの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都港区六本木三丁目2番1号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 田中 潤(昭和51年11月22日生)
設立 平成28年3月7日
資本金 2億円(平成31年1月31日現在)
従業員数 新規上場会社518人 連結会社602人(平成30年12月31日現在)
事業内容 企業の情報活用を促進するソフトウェアおよびクラウドサービスの提供
■売上高構成比率(2018/2期 実績)
品目 金額 比率
ソフトウェア基盤ソリューション 10,169 百万円 65.3%
データエンパワーメントソリューション 5,396 百万円 34.7%
合計 15,566 百万円 100.0%
■大株主上位7位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 CJP WA Holdings, L.P. 2757万5900株 88.39%
2 モノリス有限責任事業組合 140万株 4.49%
3 伊藤忠商事株式会社 93万5900株 3.00%
4 株式会社インテージホールディングス 50万株 1.60%
5 合同会社PKSHA Technology Capital 36万株 1.15
6 鈴与株式会社 35万8800株 1.15%
7 ウイングアーク1st従業員持株会 6万7400株 0.22%
合計   3119万8000株 100.00%
■その他情報
手取金の使途
関係会社 株式会社リテールマーケティングワン (国内連結子会社) クラウドサービスの提供
株式会社Everforth (国内連結子会社) クラウドサービスの提供
SFインベストメント株式会社 (国内連結子会社) 関係会社の管理・運営
他、国内連結子会社1社、海外連結子会社4社
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2016年4月14日
割当先 モノリス有限責任事業組合組合員 内野 弘幸
発行価格 500円 ※株式分割を考慮済み
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ウイングアーク1stの銘柄紹介

 同社グループは、「Empower Data, Innovate the Business, Shape the Future.情報に価値を、企業に変革を、社会に未来を。」というビジョンを掲げており、社会に存在する様々なデータを活用することで、多くの企業にイノベーションをもたらし、その結果として、より良い社会を実現することを目指している。

 現在、スマートフォンやIoT(モノのインターネット)の普及により、日々産み出されるデータは加速度的に増加している。同社グループは、この様々なデータ(ビッグデータ)を「新しい資源」としてとらえており、この資源を活用して、企業や社会に様々な価値をもたらすソフトウェア及びサービスの提供を行っている。

[ソフトウェア基盤ソリューション]

 ソフトウェア基盤ソリューションでは、エンドユーザーに対して、ソフトウェアの販売、クラウドサービス、保守サポートの提供を主に行っている。これらは、請求書、納品書、発送伝票といった業務帳票や市役所で発行される各種証明書のようなものまで、社会の様々な場所で帳票に関する業務基盤として利用されているソリューションである。同社グループは帳票ソフトウェアの先駆者として、多くの顧客が利用しており、同社グループの主力製品である「SVF」の帳票市場(帳票運用製品)における市場シェアは、69%となっている。

[データエンパワーメントソリューション]

 データエンパワーメントソリューションでは、エンドユーザーに対して、ソフトウェアの販売、クラウドサービス、保守サポートの提供を主に行っている。これらは様々な種類のデータを組み合わせ、分析することにより、気づきや今までにない価値を生み出し、生産性の向上や効率化を実現することをコンセプトとしたソリューションである。経営者から現場の業務担当者まで多くの人々が利用している。

ウイングアーク1stの投資のポイント

 投資ファンドが大株主となっている再上場案件で公開規模も大きく、個人投資家を中心に警戒ムードが広がるだろう。東証1部への上場が見込まれるが、2018年の東証1部上場案件7社の公開価格に対する初値騰落率は平均+6.4%と低調。なかでも公開規模が200億円以上だった4社は全て公開価格割れとなった。

 また、再上場案件ではワールド<3612>が-5.0%、ナルミヤ・インターナショナル<9275>が-3.8%となった。同社も公開規模が大きく、投資ファンドの保有株が上場後も多く残るため、需給面への懸念が強い。昨年12月に上場したソフトバンク<9434>の軟調スタートの影響が残るIPO市場では、換金売りを吸収するだけの初値買いが入ることは期待しづらい。

 同社グループは、企業の情報活用を促進するソフトウェア及びクラウドサービスの提供を行うデータエンパワーメント事業を展開する。前期実績で売上高の65.3%を占めるソフトウェア基盤ソリューションでは、ソフトウェアの販売、クラウドサービス、保守サポートの提供を行っている。帳票ソフトウェアの先駆者として、多くの顧客により利用されており、主力製品である「SVF」の帳票市場における市場シェアは69%となっている。

 また同34.7%を占めるデータエンパワーメントソリューションでは、ソフトウェアの販売、クラウドサービス、保守サポートの提供を主に行っており、これらは様々な種類のデータを組み合わせ、分析することにより、気づきや今までにない価値を生み出し、生産性の向上や効率化を実現することをコンセプトとしたソリューションとなっている。2018年2月期実績で売上高の13.2%がNEC<6701>向け。前身の旧1stホールディングスは2013年にMBO(経営陣による買収)を実施、上場を廃止した。

 業績面について、2020年2月期は売上収益が前期予想比7.2%増の180.0億円、税引前利益が同14.2%増の50.8億円と増収増益の見通しとなっている。主力の「SVF」を中心に堅調に推移しているという。

 想定仮条件水準の予想PERは15~16倍程度となる。類似企業のバリュエーションはまちまちだが、同社は特段の割高感がある水準でもないだろう。なお、配当の金額は現時点で未定だが、連結配当性向30%程度を目標として安定的な配当を目指すという。

 公開規模については400億円を超える見込み。米カーライル・グループが運営する投資ファンドが発行済株式の88.4%を保有し、上場時の売出しに係る放出株控除後も最大662万900株(上場時発行済株数の21.2%)残る。ロックアップは上場日後180日経過で解除される内容となっており、将来的な需給懸念として意識されそうだ。また、3/13にはサーバーワークス<4434>が同時上場する。

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[データ提供・銘柄分析]フィスコ 

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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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